TOYO タイのCirPlasと混合廃プラ油化技術の共同開発で協業

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は6月24日、タイのSCGケミカルズの関連会社、CircularPlas Company Comapany Limited(以下、CirPlas)が保有する使用済み廃混合プラスチックの油化技術による石油化学原料化プロセスに関して、スケールアップおよび事業機会拡大のための協業に関する共同開発契約書(JDA)を締結したと発表した。
両社のパートナーシップを強化し、商業化や第三者へのライセンシング供与するための技術・ビジネス両面での開発を促進するため、当該合意書を締結した。この技術はすでにタイ・ラヨーン県の混合廃プラスチック油化実証プラントで活用され、循環型プラスチックの製造を行っている。

万博 咲州庁舎に常設窓口 参加国の相談をワンストップで対応

2025年大阪・関西万博の運営主体、博覧会協会は6月24日、大阪府の咲州庁舎(所在地:大阪市住之江区)に参加国などからパビリオン整備や開幕後の運営についての相談に対応する常設の窓口「ワンストップショップ(OSS)」を開設した。パビリオン内のレストランの営業などの行政許可や、銀行口座の開設手続きを一つの窓口で完結できるようにした。万博に向けた準備を迅速かつ円滑にするのが狙い。

溶射加工事業のトーカロ タイ関連会社を子会社化

溶射加工事業を手掛けるトーカロ(本社:神戸市中央区)は6月21日、特殊溶接材料の製造・販売を手掛けるナイス(本社:兵庫県尼崎市)グループとの合弁会社で、関連会社のタイのNEIS&TOCALO(Thailand)Co.,Ltd.(所在地:タイ・チョンブリ県)の株式を追加取得し、子会社化すると発表した。株式保有比率を従来の49.0%から51.0%とする。取得価額は8,000万タイバーツ(約3億4,500万円)。株式譲渡実行日は6月25日の予定。

阪急阪神不動産 タイのセナ社と660戸の住宅分譲販売開始

阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)は6月19日、タイの不動産デベロッパー、セナ・ディベロップメント(本社:バンコク、以下、セナ社)と共同で住宅分譲プロジェクト「BOZI BTS Saphanmai」の販売を開始すると発表した。同プロジェクトはバンコク中心部から北東へ約18kmの立地で、約660戸のマンション分譲案件。隣接地では先行案件の「SENA KITH BTS Saphanmai」の開発を進め、現在497戸のマンションの引き渡しを行っている。

サウジアラビア・メッカ巡礼者1,300人以上が熱中症で死亡

サウジアラビアのジャラジェル保健相は、イスラム教徒が聖地メッカを一斉に訪れる大巡礼「ハッジ」で、熱中症などにより1,300人以上が死亡したと発表した。今年は年に1度のハッジが6月14日から19日まで、メッカの気温が50度を超える猛暑の中で行われ、世界各地から集まった180万人が参加した。
同保健相は、亡くなった人の8割以上が大巡礼に必要なビザを取得しておらず、猛暑の中、宿泊施設や移動手段を適切に利用しなかったことが死亡に繋がったと説明している。

オーバーツーリズム防止・抑制へ モデル地域を選定へ 観光庁

日本を訪れる外国人旅行者の増加に伴い、全国各地で「オーバーツーリズム」が起き、地元住民の暮らしに影響が出ていることを受け、観光庁はオーバーツーリズムの防止や抑制に向けた対策を進めるモデル地域を、7月にも新たに選定し国の支援を拡大する方針だ。
観光庁は今年3月、神奈川県の「箱根」や岐阜県の「白川郷」など全国20の地域を選定した。さらに5月に追加の募集をした後、審査を行っており、7月にもモデル地域を選定し、国の支援を拡大する。対策には国から8,000万円を上限に費用の3分の2が補助される。

競馬の宝塚記念 ブローザホーンG1初勝利 前半戦代表に

ファン投票選出馬による今年の前半の代表馬を決める第65回宝塚記念(G1、2200m芝、13頭出走)は6月23日、京都競馬場で行われ、3番人気のブローザホーン(菅原明良騎乗)が2分12秒0で制し、1着賞金2億2,000万円を獲得した。同馬はG1初勝利。菅原騎手、吉岡辰弥調教師ともにG1初制覇。
ブローザホーンは終始、後方でレースを進め脚をため、最後の直線で力強い末脚で先行馬を差し切った。2馬身差の2着に7番人気のソールオリエンス、さらに首差の3着に5番人気のベラジオオペラが入線。1番人気に支持されていたドゥデュースは、直線伸びを欠き6着に敗れた。

イオンリテール 廃棄の未利用魚「あかえい」メンチカツ発売

イオンリテール(本社:千葉市美浜区)は6月21日から23日の3日間、イオン、イオンスタイルなど約350店舗で福島県沖で漁獲後に利用されず余剰となった未利用魚「あかえい」を使用したメンチカツを販売すると発表した。1パック(4個入り)本体298円(税別)。
同社は2018年6月より、福島県、福島県漁業協同組合連合会とともに、福島県で水揚げされた新鮮な魚を限定店舗で販売する「福島鮮魚便」を展開している。また、流通させるために必要な規格を満たさず、知名度が低く調理方法も分からないなどの理由から、食べることが可能でも商品化されずに、多くは廃棄されてしまう未利用魚を使用した商品開発に取り組んでいる。

沖縄戦から79年「慰霊の日」 戦没者総数24万2,225人に

沖縄県は6月23日、太平洋戦争(1941〜1945年)末期の沖縄戦で犠牲になった人々を悼む「慰霊の日」を迎えた。1945年、79年前のこの日、多数の住民を巻き込んだ地上戦の末、旧日本軍の組織的戦闘が終結したとされる。国籍、軍民を問わず、沖縄戦の戦没者名を刻んだ石碑「平和の礎(いしじ)」には今年、戦艦大和の乗組員181人が追加刻銘され、総数は24万2,225人となった。
沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では沖縄県と同県議会主催の「沖縄全戦没者追悼式」が開かれた。追悼式には玉城デニー知事や岸田首相、衆参両院議長、遺族代表らが参列し、御霊に黙とうを捧げ、平和への誓いを新たにした。