世銀 24年成長率2.4% 3年連続で減速 インド6.4%の高水準

世界銀行は1月9日、世界経済の成長率見通しを公表した。2024年は2.4%と2023年の2.6%から低下し、3年連続で減速すると予測している。主要国・地域をみると、米国は2023年の2.5%から2024年は1.6%に減速する。ユーロ圏は0.4%から0.7%に上昇、新興・途上国は4.0%から3.9%へ、日本は1.8%から0.9%へ、中国は5.2%から4.5%へそれぞれ減速する。成長著しいインドは2023年の6.3%から引き続き2024年も6.4%と高い水準を維持するとみている。

ホンダ 北米のEV新工場「カナダで可能性検討」三部社長

ホンダの三部敏宏社長は1月9日、北米での電気自動車(EV)の生産体制について「カナダに工場をつくる可能性はある」と言及した。そして、EV生産は「最初は北米中心になる。北米の生産拠点は複数になる」とも語った。同日、ラスベガスで開幕したテクノロジー見本市「CES」会場を訪れ、報道陣に答えたもの。

23年11月の消費支出は実質2.9%減 9カ月連続マイナス

総務省が1月9日発表した2023年11月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は28万6,922円と物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.9%減少した。マイナスは9カ月連続。消費支出を構成する10項目のうち7項目で前年同月を下回った。食料向け支出は前年同月比で実質1.2%減と、14カ月連続のマイナスだった。

「舟唄」「雨の慕情」「なみだ恋」八代亜紀さん死去 73歳

「舟唄」「雨の慕情」などのヒット曲で知られる歌手の八代亜紀(やしろ・あき)さんが2023年12月30日に亡くなっていたことが1月9日、分かった。死因は急速進行性間質性肺炎。所属事務所が公式サイトで発表した。73歳だった。熊本県八代市出身。葬儀は8日に執り行われた。
彼女の特徴的なハスキーボイスが、どこか悲哀を漂わせ、聞く人の胸を打った。1973年に「なみだ恋」大ヒット。1979年の「舟唄」で地位を不動のものとし、1980年の「雨の慕情」で日本レコード大賞を受賞した。

鹿島 牛のげっぷ中のメタンガス抑制へ海藻の量産培養手法

ゼネコン大手の鹿島(本社:東京都港区)は1月9日、牛のげっぷに含まれるメタンガス排出量低減に寄与する海藻「カギケノリ」の量産培養手法を開発したと発表した。メタンガスはCO2に次いで地球温暖化の原因となっている気体。カギケノリは牛などの反すう動物の餌(えさ)に混ぜることで、胃の中で発生するメタンガスを抑制する効果を持つ海藻。
今回同社は鹿島技術研究所の葉山水域環境実験場(所在地:神奈川県三浦郡葉山町)で、これまでの海洋環境保全の研究で蓄積したノウハウを基に、カギケノリの形状を自然に近い形態である直立形状から球状に変えることで、人の管理のもと陸上の水槽で安定的に量産できる技術を確立した。

「レカネマブ」中国でアルツハイマー薬として承認取得

エーザイ(本社:東京都文京区)とバイオジェン・インク(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)は1月9日、両社が共同開発した「レカネマブ」について、中国国家薬品監督管理局(NMPA)より「アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症の治療」の適応で承認を取得したと発表した。2024年度第2四半期中の発売に向けて準備を進めていく。

人口「8,000万人国家」で持続成長できる社会が目標

民間有識者でつくる「人口戦略会議」(議長:三村明夫・日本製鉄名誉会長)は1月9日、人口減少下の日本が取るべき戦略「人口ビジョン2100」を発表した。
政府は日本の人口が2100年に半減し、6,300万人程度になると見込んでいる。しかし、同会議は少子化対策など政策を総動員し、8,000万人台で安定させる目標を掲げている。人口が減っても持続的に成長できる社会づくりが要点。

米CES開幕 世界の4,000社が新技術披露, 13万人の来場見込む

世界最大のテクノロジー見本市「CES 2024」が1月9日、米ネバダ州ラスベガスで開幕した。様々な問題点を含みながらも、先進各国でこぞって開発が進められている生成AIの急速な普及はじめ、技術革新はAI、拡張現実、あらゆる種類のスマート化など全く新しいカテゴリーを生み出すなど、幅広い分野でテクノロジー活用が飛躍的に進みつつある。会場では、世界中の約4,000社が新技術や製品・サービスを披露し、4日間で13万人の来場が見込まれている。

独VWの23年世界新車販売924万台 トヨタが4年連続首位

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1月9日、グループ全体の2023年の世界新車販売台数が前年比12%増の約924万台だったと発表した。トヨタ自動車グループは1〜11月累計で1,022万台超を販売しており、4年連続の首位が確実となった。ダイハツ工業、日野自動車を除いたトヨタ自動車単体でも上回る見込み。