「第76回正倉院展」開幕 天平文化の宝物57件公開

奈良・正倉院の宝物を紹介する「第76回正倉院展」(主催:奈良国立博物館)が10月26日、奈良市の奈良国立博物館で開幕した。天平文化の華やかさを物語る57件の至宝が公開されている。11月11日まで(会期中無休)。事前予約が必要な日時指定入場制。観覧券はローソンチケットなどで販売。
今回は①「七宝」で装飾を施した、ガラスを使った宝物②甲羅や金属で装飾を施した木製の献物箱③現代では途絶えた幻の技法「撥鏤(ばちる)」を施した宝物④現存するわが国最古の戸籍である正倉院古文書正集第二十六巻、下級官人が役所に提出した盗難届が収められた正集第四巻ーなどが出展されている。
ガラス質の釉薬を焼き付ける技法「七宝」で装飾された鏡「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいじゅうにりょうきょう)」や、魚の形をしたアクセサリー「深緑瑠璃魚型(ふかみどりるりのうおがた)」、甲羅や金属で彩色した献物箱「緑地彩絵箱(みどりじさいえのはこ)」、本物のウミガメの甲羅を使った杖「玳瑁八角杖(たいまいはっかくのつえ)」、撥鏤の宝物で代表的なものが「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」など。

ソフトバンク 先勝 DeNA 最終回猛追届かず 日本シリーズ

プロ野球の日本シリーズが10月26日、横浜スタジアムで開幕し、第1戦はパ・リーグ覇者ののソフトバンクが、セ・リーグ3位から進出したDeNAに5−3で勝利した。ソフトバンクは2回、先発した有原がライト前にタイムリーを放ち、投げては7回を無失点に抑える粘り強い投球でDeNA打線を抑えた。DeNAは9回に4安打を集めて3店を返す粘りを見せたが、及ばなかった。
27日の第2戦も同球場で行われる。先発投手はDeNAが大貫、ソフトバンクがモイネロと発表されている。

ドジャース 逆転先勝 フリーマン 劇的サヨナラ満塁本塁打

米大リーグ(MLB)は10月25日(現地時間)、ワールドシリーズ(WS、7回戦制)がロサンゼルス・ドジャースタジアムで開幕し、大谷翔平選手と、山本由伸投手が所属するドジャース(ナ・リーグ)が、ヤンキース(ア・リーグ)に6−3の逆転サヨナラで先勝した。延長10回、フリーマンがWSで史上初となる劇的なサヨナラ満塁本塁打を放った。1番・指名打者で出場した大谷は8回、同点に持ち込むきっかけとなる二塁打を放ち、5打数1安打だった。山本はチームの連勝をかけて、第2戦に先発する。

中国のCATL 航続距離最長400kmのPHV向け新型電池を発表

車載電池の世界最大手、中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は10月24日、北京市内で新製品発表会を開き、プラグインハイブリッド車(PHV)向けの新型電池を開発したと紹介した。この新型電池の航続距離は最長400kmで、280km走行分の充電をわずか10分で完了できるという。

三井倉庫 インドネシア現地法人4拠点でハラール認証取得

三井倉庫(本社:東京都港区)は10月23日、インドネシア現地法人PT.MITSUI-SOKO INDONESIAは、2024年9月にインドネシアのハラール製品保証実施機関(BPJPH)からハラール認証を得たと発表した。今回取得した倉庫は、首都ジャカルタ近郊の2拠点および東ジャワ州の州都スラバヤの2拠点の計4拠点となる。

スズキ インドで新バイオガスプラント設置で2組合と合意

スズキは10月23日、100%出資するSuzuki R&D Center India Private Limitedを通じて、National Dairy Development Board(全国酪農開発機構、以下、NDDB)とともに、インドの乳業組合と協力してバイオガス生産プラントの設置に取り組んでおり、今回Amul Dairy(所在地:インド・グジャラート州アナンド)およびDudhsagar Dairy(所在地:インド・グジャラート州メーサナ)の2つの乳業組合とそれぞれ合意したと発表した。
今後もインド各地にバイオガス事業を拡大し、適所適材なカーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでいく。

エア・ウォーター 万博で道産新鮮ミックスジュース提供

エア・ウォーター(本社:大阪市中央区)は10月23日、2025年大阪・関西万博で大阪府・市が運営する大阪ヘルスケアパビリオン内の「ミライの食と文化ゾーン」に協賛。同社が主力とする産業ガス事業で培った低温輸送の技術を生かし、大阪発祥の飲み物として親しまれる「ミックスジュース」をコンセプトに、ミライのミックスドリンクを提供すると発表した。同社が現在手掛けている北海道産の農産物を調達、新鮮なまま輸送した果物や野菜を使用する。

神戸・六甲山小でストーブ”火入れ式”異例の高温「霜降」

神戸市灘区の六甲山小学校で二十四節気の一つで、霜が降りるとされる「霜降」の日に合わせて10月23日、子どもたちが自分たちで火を起こして、薪ストーブに火をつける恒例の”火入れ式”を行った。
同小学校は標高が800m近い場所にあり、例年なら朝晩は肌寒くなる時期。だが、列島各地で季節外れの夏日が続く今年は、少し趣が違う。同小学校の同日朝9時の気温は19度と例年より10度前後も高かった。それでも4年から6年生までの児童合わせておよそ30人が、下級生たちが見守る中、木の棒を板にこすりつける伝統的な火起こしに挑戦した。なお、ストーブは今後、気温が10度以下になったときにつけられるという。

北朝鮮部隊ロシアクルクス州到着, 戦闘地域27〜28日配置か

ウクライナ国防省の情報機関は10月24日、ロシアで軍事訓練を受けた北朝鮮兵士の最初の部隊が、ウクライナが越境攻撃しているロシア西部クルスク州に到着したと発表した。ウクライナの情報機関によると、ロシア国内に派遣された北朝鮮兵は将官3人、将校500人を含む推定約1万2,000人に上り、ロシア極東など5カ所で訓練を受けている。
ゼレンスキー大統領は25日、軍総司令官の報告として、北朝鮮兵が27〜28日に戦闘地域に配置されるとの見通しを明らかにした。北朝鮮兵が投入されれば、事態は複雑化するとともに、戦闘の激化が懸念される。

船井電機 破産手続きへ 負債額461億円 遂に”退場”

AV機器メーカーの船井電機(本社:大阪府大東市)が10月24日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。2024年3月末時点の負債総額は約461億円。
同社はOEM(相手先ブランドによる生産)による低価格帯の液晶テレビを武器に、北米で小売大手のウォルマートを通じてシェアを伸ばし市場を席巻、一時代を築いた。だが、近年は赤字が常態化していた。出版会社の傘下で経営再建を目指したが、買収した脱毛サロンチェーンを巡って信用不安が広がるなど”迷走”。経営再建の見通しが立たなくなり、市場からの退場となった。