侍ジャパンに日本プロスポーツ大賞 殊勲賞に北口, 井上ら

2023年のプロスポーツ界で活躍した選手や団体を表彰する「日本プロスポーツ大賞」が12月21日発表され、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制した日本代表「侍ジャパン」が対象に選ばれた。殊勲賞には大谷翔平、陸上女子やり投げで世界選手権を初制覇した北口榛花(JAL)、ボクシングの世界スーパーバンタム級2団体王者の井上尚弥(大橋)が選ばれた。最高新人賞は車いすテニスの男子シングルスで四大大会2勝の小田凱人(東海理化)。
このほか、卓球女子で5月に引退した石川佳純さん、今季限りでゴルフ女子の日本ツアーを去ったイ・ボミさん(韓国)にそれぞれ功労賞が贈られた。

最低賃金 35年までに「1,600〜1,900円」連合が新目標

連合は12月21日、最低賃金を2035年までに「時給1,600〜1,900円」にする新たな目標を発表した。政府が掲げる「2030年代半ばまでに1,500円」よりも高い水準を目指す。物価高で賃上げの実効が追い付かない勤務労働者の実感や経験を踏まえ、足元の賃上げの動きの持続性を高めることが狙い。

横浜ゴム ベトナムの生販会社を分社化し新タイヤ販売会社

横浜ゴム(本社:神奈川県平塚市)は12月19日、ベトナムのタイヤ生産販売会社、Yokohama Tyre Vietnam Inc.(YTVI、所在地:ビンズオン省トゥアンアン市)を分社化により生販分離し、販売機能を2023年11月に設立したYokohama Tyre Sales Vietnam Co.,Ltd.(YTSV、所在地:ホーチミン市)に事業譲渡すると発表した。YTSVの資本金は717億ベトナムドン。横浜ゴムが100%出資。営業開始は2024年1月1日を予定。

クボタ 台湾のバッテリーシステム開発企業に出資

クボタ(本社:大阪市浪速区)は12月20日、電気自動車(EV)など電動製品の性能向上に欠かせないバッテリーシステムの開発に強みを持つ台湾のスタートアップ企業、XING Mobility Inc.(ジン・モビリティ、本社:台北市、以下、XING社)を傘下に持つ持株会社XING Technology Inc.(本社:ケイマン諸島)に出資すると発表した。
今回の出資を通じてXING社との連携を強化し、クボタの電動化製品の開発の加速はもとより、将来的に多くの産業機械メーカーの課題を解決するバッテリーシステムを開発・外販することも視野に、電動化による産業機械分野のカーボンニュートラル実現を目指す。

11月訪日外客244万人 1~11月累計で2,000万人突破

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、11月の訪日外客数は2019年同月とほぼ同数の244万800人となり、6カ月連続で200万人を超えた。この結果、1〜11月累計で2,233万2,000人と2,000万人を突破した。地域別にみると、23市場のうち13市場(韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、イタリア、スペイン)で、11月として過去最高を記録した。
国際定期便は、2023年冬ダイヤ時点でコロナ禍前の約8割まで運航便数が回復し、その後もアジアを中心に増便・復便が続いている。

23年春卒業の大卒就職率75.9%で44万人 2年連続上昇

文部科学省の学校基本調査(確定値)によると、2023年3月に大学を卒業した学生のうち、就職した人の割合は75.9%(44万8,073人)と2022年より1.4ポイント高まり、2年連続で上昇したことが分かった。就職者の主な内訳は正規雇用が8,964人増の42万7,219人、1年以上の有期雇用は253人減の1万5,896人だった。
高校などを卒業した人の大学進学率(浪人生含む)は57.7%。短大や専門学校などを含めた高等教育機関への進学率は84%で、いずれも過去最高を更新した。

WHO コロナワクチンの国際枠組み 23年末に終了

世界保健機関(WHO)は12月20日、新型コロナウイルスワクチンの国際的共同購入・分配の枠組み、COVAX(コバックス)を2023年末に終了すると発表した。COVAXは日本など195カ国・地域が参加。これまで世界の146カ国でおよそ20億回分のワクチンを供給し、低所得国における接種率の向上に貢献した。

大阪・金剛バス 4市町村の住民の足1世紀の歴史に幕

大阪府富田林市など4市町村で地域住民の足として路線バスを担ってきた金剛バスが12月20日、約1世紀の歴史に幕を下ろした。同バスは1925年から運行を開始。2010年ごろは年間利用者が約180万人だったが、2020年以降は100万人前後へ漸減、赤字”運転”が続いていた。このため、運転手不足も加わって、事業継続は困難と判断した。
4市町村で構成する協議会などは廃止される金剛バスの15路線を統廃合した10路線で12月21日から、近鉄バスや南海バスなどに運行業務を委託。新公共交通の地域コミュニティーバスとして運行することを決定している。