1月世界粗鋼生産1.6%減 中国7%減で2カ月連続減

世界鉄鋼協会のまとめによると、1月の世界(71カ国)の粗鋼生産は前年同月比1.6%減の1億4,810万トンとなり、2カ月連続で前年同月を下回った。世界首位の中国が長引く景気減速を反映し、同約7%減少したことが主要因。世界2位のインドは同7.3%増の1,250万トンと増加基調が続いたが、補いきれなかった。

ソフトバンク, エヌビディア 新団体設立を発表 11社が参加

携帯大手のソフトバンクと米国の半導体大手エヌビディアは2月26日、AIの膨大なデータの処理に携帯電話の基地局を活用しようと、新たな業界団体を設立すると正式に発表した。団体にはエクソン、ノキア、マイクロソフト、アマゾンウエブサービス(AWS)、サムスン電子など11社が参加し、世界標準化を目指す。AIの運用に必要となる膨大なデータの処理を大規模なデータセンターを介さずに、携帯電話の基地局で分散化させる技術の実用化を目指す。

オムロン 国内外で2,000人削減へ 中国向けFA事業不振で

オムロンは2月26日、ファクトリーオートメーション(FA)機器事業が中国向けを中心に振るわないことから、国内外で合計2,000人の人員を削減すると発表した。国内では40歳以上の正社員などを対象に、4月から5月末まで約1,000人の希望退職を募る。同社が大規模な人員削減に踏み切るのは2002年以来で、1933年の創業以来2回目。

23年出生数 過去最少の75.8万人. 人口は初の80万人超減

厚生労働省のまとめによると、2023年の出生数(速報値)は前年比5.1%減の75万8,631人にとどまった。減少は8年連続で、出生数は過去最少となった。これは外国人を含む数値で、日本人だけでみるとさらに少なくなっている。人口の減少幅は初めて80万人を超えた。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2023年の出生数は76.2万人と見込まれていたが、想定より早く少子化が進んでいる。婚姻数は48万9,281組で戦後初めて50万組を割り、前年から3万組以上減少した。死亡者数は159万503人で、前年から8,470人増え過去最多だった。高齢化の進行により3年連続で増え、出生数の2倍以上となった。コロナ禍を経て、人口減少は加速している。自然減は83万1,872人で、減少幅は4万9,567人拡大した。

スバル 群馬県内の3工場 13日ぶり2/26稼働再開

SUBARU(スバル)は2月26日、停止していた群馬県内の3工場について稼働を再開したと発表した。稼働は13日ぶり。同社は13日夕方、完成車を生産している矢島工場(所在地:群馬県太田市)で発生した事故を受けて、本工場(所在地:群馬県太田市)と矢島工場、大泉工場(所在地:群馬県大泉町)の3工場の稼働を停止していた。

東京都庁に世界最大のプロジェクションマッピング

東京都庁の建物に2月25日から、都内の観光名所をモチーフに日本の文化や映像を投影する世界最大のプロジェクションマッピングが始まった。高さ243mの第1本庁舎の壁面約1万4,000㎡に投影される、常設展示としては最も大きな建築物へのプロジェクションマッピングとしてギネス世界記録に認定された。
1回10〜15分程度。荒天時以外は毎夜、4月末までは午後7時から1日5回映される。都は使用電力を再生可能エネルギーで賄うとしている。

鳥貴族HD 台湾・香港へ出店 米国でも直営店準備

鳥貴族ホールディングス(HD)は2月26日、運営する焼鳥店「鳥貴族」の海外3カ国・地域への展開計画を明らかにした。台湾と香港に出店するほか、米国でも直営店を出す準備を進めている。
台湾では養鶏や外食事業を手掛ける大成長城企業のグループ会社、都城実業と合弁会社「鳥貴族」(所在地:台北市)を4月に設立する。新会社の資本金は6,500万台湾ドル(約3億800万円)で、鳥貴族HDと都城実業が「折半出資する。合弁会社を通じて台湾における店舗開発を進める。香港では食品製造・販売の四洲集団とフランチャイズチェーン(FC)契約を締結し、四洲集団が香港で鳥貴族の店舗を展開する。出店時期は未定。
新型コロナウイルス禍を経て、回復しつつあるインバウンド(訪日外国人)需要を通して、ブランドの認知度が高まっていると判断し、同事業のグローバル化を急ぐ。

KDDI ソニーG・ホンダのEVに高速通信回線提供 で協業

KDDIは2月26日、ソニーグループとホンダが折半出資するソニー・ホンダモビリティと協業すると発表した。2025年に発売予定の電気自動車「(EV)「AFEELA(アフィーラ)」に、KDDIは車内で高画質の映画やゲームなどのエンタメを楽しむための高速の通信環境を提供する。日本では同社の高速通信規格「5G」、海外では同社と連携する各国の通信キャリアの回線を使えるようにする。

日本 バングラにミャンマー避難民の緊急支援に8億円

日本政府はバングラデシュに対し、「コックスバザール島およびバシャンチャール島のミャンマーからの避難民のための緊急食料支援および災害リスク軽減計画」に8億円の無償資金協力する。
バングラデシュでは、ミャンマーから逃れてきた96万人を超える避難民が、生活のほぼすべてを国際社会からの人道支援に依存せざるを得ない状況で生活している。

イオン ウエルシアHDとツルハHDの経営統合を検討

流通大手イオンは2月26日、イオン傘下でドラッグストア業界首位のウェルシアホールディングス(HD)と2位のツルハホールディングス(HD)の経営統合を経営統合を検討していることを明らかにした。この統合が実現した場合、売上高が2兆円規模の巨大ドラッグストアが誕生することになる。