インド総選挙 6/1投票終了 与党が過半数議席確保の勢い 

インド全土で4月19日から7回に分けて実施されたインド総選挙(下院選)が6月1日、全投票が終了した。4日に開票が行われる。
選挙は3期目を目指すモディ首相を党首とする与党・インド人民党(BJP)と最大野党・国民会議派を中心とする野党連合が、全国543の議席を争った。高い経済成長を牽引してきたモディ氏率いる与党が安定した政権運営に必要な過半数の議席を維持できるか注目される。

JICA ベトナムの国立がん病院の医療機材整備に18.3億円

国際協力機構(JICA)は5月28日、ベトナムの首都ハノイで同国政府との間で、「国立がん病院における医療機材整備計画」を対象として、18億3,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した。同事業は、年間約8万人の入院患者と30万人以上の外来患者を受け入れ、約2.5万件の外科手術を実施するベトナム最大のがん専門病院の医療機材を整備する資金に充てられる。

インドの23年度実質GDP8.2%成長 前年度を1.2㌽上回る

インド政府の発表によると、2023年度(2023年4月〜2024年3月)の実質国内総生産(GDP)の成長率は8.2%となった。政府の事前予測7.6%成長を0.6ポイント上回る高い成長率を維持した。製造業、建設業のほか、不動産業、金融業などが好調で、2022年度(2022年4月〜2023年3月)の7%成長を1.2ポイント上回る、成長著しい同国の現状を国内外に示した。

大阪の外国人客 24年1,400万人見通し 5年ぶり過去最高

大阪観光局の推計によると、2024年に大阪を訪れる外国人客数が1,400万人になる見通しだ。この数値は新型コロナウイルス禍前の2019年を14%上回り、5年ぶりに過去最高を更新する。
同局によると、2024年1〜4月に来阪した外国人客は455万9,000人(推計値)で、2019年の同時期に比べ18%増えている。国・地域別にみると、歴史的な円安を背景に韓国、台湾、香港のほか、欧米各国などが2019年の水準を上回っている。

セイノーHD マヒンドラGと合弁 インドで物流事業開始

セイノーホールディングス(本社:岐阜県大垣市)は5月31日、インドの複合企業マヒンドラグループの物流企業、Mahindra Logistics Limited(MLL)と合弁会社「Seino MLL Logistics Private Limited」を設立し、インド国内で物流事業を開始すると発表した。合弁会社(所在地:インド・ハリヤナ州グルグラム、旧称グルガオン)の資本金は4,000万インドルピーで、出資比率はセイノーHD50%、Mahindra Logistics50%。2024年10月1日設立予定。
中国を抜き人口世界一となったインドはいま、国を挙げて製造業の強化に取り組んでおり、今後ますます旺盛な貨物輸送および倉庫保管需要が見込まれている。

大阪ガス, GSユアサ PCS併用型蓄電池システムで共同実証

大阪ガス(本社:大阪市中央区)は5月30日、GSユアサ(本社:京都市南区)と、GSユアサが新たに開発を手掛けるPCS(主に直流電流と交流電流の変換を担う)併設型蓄電池システムを用いた実証試験を共同で行うことで契約を結んだと発表した。
大阪ガスの敷地内に同システムの試作機を設置。需給調整市場に新たに追加された応動時間の短い調整力への対応をはじめとした複数の電力市場取引に対応したマルチユース運用の検証を行うとともに、蓄電池の性能や特性を考慮した最適運用制御パターンおよびシステムの動作検証を行う。

関西の鉄道・バス7社 6/17からQRコード乗車券発売

阪急電鉄、阪神電鉄、京阪電鉄、南海電鉄、近畿日本鉄道、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)と大阪シティバスの7社は5月30日、QRコードを活用したデジタル乗車券を6月17日から販売すると発表した。1日乗車券などの企画乗車券が対象。切符や磁気カードからデジタルへの移行を促し、チケットレス乗車の普及を目指す。
関西の鉄道やバス事業者などが加盟する「スルッとKANSAI協議会」が提供する「スルッとQRtto(クルット)」のホームページから乗車券を購入できる。
なお、JR西日本は2024年度下期に独自のQRコードを活用したデジタル乗車券サービスを導入する。

首都圏鉄道8社 26年末から磁気付き近距離切符をQRコードに

JR東日本など首都圏で運行する鉄道8社は2026年末から順次、磁気付きの近距離の切符をQRコードを利用したものに置き換えていく方針を発表した。磁気付きの切符は金属を含むことからリサイクルが容易ではなく、置き換えによって環境への負荷を低減する狙いがあるほか、改札機が詰まるなどの不具合の解消にもつながるとみている。

中国製造業景況感3カ月ぶり「50」割れ 受注振るわず

中国国家統計局のまとめによると、5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5にとどまった。前月より0.9ポイント低く、3カ月ぶりに好調・不調の境目である「50」を下回った。受注が振るわず、全体を押し下げた。
PMIは同国の製造業3,200社を対象に、新規受注、生産、従業員数など項目別に調べたもの。

セコム 強靭なSG膜使用の日本初の防犯合わせガラス

セコム(本社:東京都渋谷区)は5月30日、強靭なSG膜を使用した日本初の防犯合わせガラス「SECOMあんしんガラスSG」を同日より発売すると発表した。SGはクラレが販売する合わせガラス用中間膜「セントリグラス(R)」(SentryGlass)の略。ガラス業界大手のAGCの協力のもと、セコムが開発、販売する商品で、2枚のガラスの間に引き裂き強度が強く強靭なSG膜を挟んでいるため、強い打撃や衝撃を受けても貫通させることが極めて困難な構造となっている。
価格は基本料金3万3,000円+ガラス㎡単価17万1,600円×購入面積(すべて税込、標準施工費含む)。設置後5年以内に侵入盗などによりガラスが破壊された場合、何度でも無償でガラス交換するとしている。