NEC フィリピン南北通勤鉄道の通信・料金収受システムを受注

NECと住友商事は7月19日、日立レールから、フィリピン運輸省が国際協力機構(JICA)の円借款の資金を活用して整備を進める南北通勤鉄道のソリスーマロロス間の通信システムおよび自動料金収受システム(AFC)の構築を受注したと発表した。南北通勤鉄道はマニラ首都圏と近接する地域を南北に結ぶ147km(カランバークラーク間)の鉄道で、今回の受注はこのうち約35.4km、9駅の区間が対象。

積水ハウス 米住宅販売会社Hubble Groupを取得 米事業8州に拡大

積水ハウス(本社:大阪市北区)は7月19日、米子会社Woodside Homes Company,LLC(以下、Woodside社)が米Hubble Homes(本社:アイダホ州ボイシー)の事業および関連する土地資産(Hubble Group)を2023年6月中旬に取得したと発表した。これにより、同社の米国における事業展開エリアは8州に拡大した。同社は2025年の海外市場における住宅供給戸数1万戸を目標に掲げ、事業拡大に取り組んでいる。

1〜6月刑法犯21.1%増の33.3万件で21年ぶり増加 警察庁まとめ

警察庁のまとめによると、2023年1〜6月の全国の警察が認知した刑法犯は前年同期比21.1%増の33万3,003件(暫定値)に上った。刑法犯は通年では2022年、20年ぶりに増加に転じたが、上半期では21年ぶりに増えた。
「街頭犯罪」や「侵入犯罪」の増加が目立った。内訳をみると、自転車盗、路上での傷害、暴行などの街頭犯罪は前年同期比29.7%増の11万744件、”闇バイト”など侵入強盗・侵入盗などの侵入犯罪は同28.0%増の2万7,741件だった。
刑法犯全体の摘発件数は、前年同期比4.9%増の12万5,335件。検挙率は5.9ポイント減の37.6%だった。

6月消費者物価指数3.3%上昇 2カ月ぶり伸び率拡大

総務省が7月21日発表した6月の消費者物価指数は(2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.0となり、前年同月比3.3%上昇した。伸び率は2カ月ぶりに拡大した。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は4.2%上がった。伸び率は5月から0.1ポイント縮小した。指数の伸びが前月を下回ったのは2022年1月以来、17カ月月ぶりとなる。

日本 23年は世界125位で過去最低 男女格差の是正進まず

世界経済フォーラム(WEF)が男女格差の現状を各国のデータをもとに評価した「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)の2023年版によると、日本の男女格差の是正がほとんど進んでいない実態が明らかになった。日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位で、前年(146カ国中116位)から9ランクダウン。順位は2006年の公表開始以来、最低だった。
同指数は「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価したものだが、分野別にみると日本の政治分野の男女格差が世界最低クラスの138位となっている。
1位は14年連続でアイスランド。以下、2位ノルウェー、3位フィンランド、4位ニュージーランド、5位スウェーデンと続いている。

第一生命HD インドデジタル保険ブローカー RenewBuy社へ出資

第一生命ホールディングスは7月19日、インドの大手デジタル保険ブローカー、RenewBuy社(本社:インド・グルグラム)に対し、約31億インドルピー(約54億円)出資したと発表した。今回の出資を通じて、RenewBuy社の広範囲な販売網の活用による同社インド合弁会社、スター・ユニオン・第一ライフの強化・支援や、RenewBuy社の先進的なテクノロジー・組織能力の同社グループへの展開等、さらなる事業の高度化に努めていく。
RenewBuy社は2015年に設立された保険スタートアップ企業で、デジタル保険ブローカーの先駆者として急成長を遂げている。

6月の訪日外客207万人 コロナ前比で初の7割超え 1〜6月1,071万人余

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、6月の訪日外国人客数は207万3,300人で、新型コロナウイルス禍前の水準の7割を超えた。この結果、2023年1〜6月累計で1,071万2,000人となった。1,000万人の大台に乗せたものの、コロナ前の2019年1〜6月の約1,663万人と比べると約6割の規模にとどまっている。
訪日外国人客数の回復は緩やかで、期待されたほどのペースでは進まず、今後も一気にコロナ前の水準には届かないとみられる。これは航空便の回復の遅れや、中国政府が訪日団体旅行を規制しているためだ。
なお6月の国・地域別の訪日外国人客数は韓国から54.5万人で最多、以下、台湾が38.9万人、米国が22.6万人などと続いている。

6月貿易収支23カ月ぶり430億円の黒字 資源高一服で輸入額減少

財務省が7月20日発表した6月の貿易統計速報によると、貿易収支は430億円の黒字だった。黒字となるのは23カ」月ぶり。6月の輸入額は前年同月比12.9%減の8兆7,010億円で、3カ月連続で前年同月を下回った。輸出額は同1.5%増の8兆7,440億円で、28カ月連続で増加した。上がり続けていた資源高が一服して原油などの輸入額が減少し、半導体不足の緩和で自動車などの輸出が増えた。

芥川賞に市川沙央氏. 直木賞に垣根涼介氏と永井紗耶子氏

第169回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が7月19日開かれ、3氏の作品が受賞した。芥川賞は市川沙央氏(43)の小説「ハンチバック」に、直木賞は垣根涼介氏(57)の「極楽征夷大将軍」と永井紗耶子氏(46)の「木挽町のあだ討ち」に決まった。贈呈式は8月下旬に都内で開かれ、受賞者には正賞の時計と副賞100万円が贈られる。

吉村知事 大阪IR「29年開業は難しい」 計画認定の遅れで

大阪府の吉村洋文知事は7月18日、大阪府・市が実現を目指しているカジノを含む統合型リゾート(IR)について、「2029年の開業が難しいというのは、当事者の共通認識」と述べ、開業時期のずれ込みに言及した。この理由について、吉村氏は政府による計画認定の遅れを挙げた。政府が4月に認定した府・市などの区域整備計画では、早ければ2029年秋から冬ごろの開業を目指していた。
一方、運営を担う米MGMリゾーツ・インターナショナルの幹部は5月、開業時期が2030年1〜6月ごろになるとの見通しを示している。府・市は事業者と協議を進め、具体的な開業時期を早期に確定させる方針。