東京電力 原発処理水設備を初公開 ポンプ, 海水の流量計など

東京電力ホールディングス(HD)は8月27日、福島第1原子力発電所の処理水放出設備の一部を報道陣に公開した。処理水を薄めるための海水を取り込むポンプ、海水の流量計、薄めた処理水のサンプリング設備などのほか、当直員が勤務する監視室を公開した。24日の放出開始後、同社が設備を公開するのは初めてで、これまでに設備の異常はないという。

京大 iPS細胞活用し難病の筋ジストロフィー治療に新技術

京都大学iPS細胞研究所の堀田秋津准教授らの研究グループは、難病の筋ジストロフィーの患者からiPS才能をつくり、遺伝子を操作できる新しい技術を使って、病気の原因となる異常を取り除いて正常な細胞をつくることに成功したと発表した。
遺伝子変異の場所が異なる3人の筋ジストロフィー患者からiPS細胞をつくり、ゲノム編集と呼ばれる遺伝子操作の中でも、国内で開発された新しい手法を使って、3人のそれぞれ病気の原因となる異常な細胞を取り除くことに成功したという。このiPS細胞を筋肉の細胞に変化させて調べたところ、機能が正常になったことを確認できた。研究グループは今後、新しい治療法の開発につなげたいとしている。

東北夏祭り 来場客は6県で661.5万人 コロナ禍前の7割水準

ねぶた(青森)、竿灯(秋田)、七夕(宮城)など東北6県の主要な夏祭りの主催団体のまとめによると、来場客数は計661万5,000人と、コロナ禍前の2019年実績に届かず7割水準にとどまった。ただ、個人消費の盛り上がりや、インバウンド(訪日外国人)の復調を追い風に、経済波及効果はほぼ同水準まで回復した。
今夏は新型コロナウイルス禍の人数制限が撤廃され、東北でも各地で主要な夏祭りが4年ぶりに通常開催され、いずれも活況を呈した。

阿波おどり「20万円桟敷席」は”建築基準法違反”状態だった

徳島市などによると、今月開催された同市の阿波おどりで、今年初めて設置された1人20万円のプレミアム桟敷席が建築基準法に違反下状態で客を入れていたことが分かった。階段の幅などが基準を満たさず、市の「検査済証」の交付を受けていなかった。阿波おどり実行委員会の事務局は「違法状態との認識がなかった」と釈明している。

古川 聡さん搭乗「クルードラゴン」打ち上げ成功 2度目のISSへ

米スペースXは8月26日、米フロリダ州ケネディ宇宙センターから、日本の古川聡さん(59)や米欧ロの計4人の宇宙飛行士が搭乗する宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げた。宇宙船は予定の軌道に入り打ち上げは成功したと発表した。4人の宇宙飛行士は約1日後に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。古川さんの宇宙飛行は2011年以来2度目で、今回は半年間、ISSに滞在する予定。

7月外食売上高14.2%増 FF, ファミレス売上増, 居酒屋まだ回復途上

日本フードサービス協会(所在地:東京都港区)がまとめた7月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比14.2%増えた。人流回復やインバウンド(訪日外国人)の増加や、値上げによる単価上昇が売上高を押し上げた。新型コロナウイルス禍前の2019年7月と比べても12.6%上回った。
業態別ではファストフードは前年同月比10.9%増、2019年7月比では24.4%増と堅調だった。ファミリーレストランは前年同月比17.5%増。パブ・居酒屋は前年同月比29.5%増だったが、2019年7月比では29.8%減と回復が遅れている。

大阪府 万博機運醸成へ千葉県, 福岡市と連携 イベントでPR

大阪府は8月24日、2025年大阪・関西万博の機運醸成のため千葉県、福岡市と連携すると発表した。両自治体で芸術やものづくりといったテーマのイベントを開き、万博のテーマや内容などをPRすることで、各地からの来場を促す。9月から、それぞれの地域で「地域カンファレンス」と題した催しを開催する。大阪府の吉村洋文知事、千葉県の熊谷俊人知事、福岡市の高島宗一郎市長が同日、東京都内で記者会見した。

トリチウム 原発周辺海域の4魚種から検出されず 水産庁が公表 

水産庁は8月26日、東京電力福島第1原子力発電所の周辺海域で採取した魚類に含まれる放射性物質のトリチウムの濃度が検出下限値を下回っていたと発表した。24日の原発処理水の海洋放出後では初めての検査結果。これから1カ月程度は毎日結果を公表する。これにより、様々な憶測や風評蟻害を抑制する。
結果は水産庁のホームページで日本語、英語で公開。25日までの公表分では、福島第1原発から4〜5km離れた地点で25日早朝に採取されたヒラメ、ホウボウ、マダイ、マゴチの4魚種、計14検体でいずれもトリチウムの濃度は検出限界値を下回っている。

国内で75年ぶりの路面電車 宇都宮LRT 8/26開業 市民の足となるか

宇都宮市と栃木県芳賀町が建設していた次世代型路面電車(LRT)、芳賀・宇都宮LRT(宇都宮LRT)が8月26日、開業した。国内での路面電車の開業は75年ぶりで、全線LRTでの新規営業は初めて。高齢者の免許証返納が推奨される中とはいえ、移動手段のない人たちの間で、またマイカー社会が進展した地方都市で路面電車が公共交通の基軸として定着するのか、大いに注目される。