トヨタ自動車が3月30日発表した2月の販売・生産・輸出実績によると、世界販売は前年同月比10%増の77万台だった。前年実績を上回るのは3カ月ぶりで、2月としては過去最高となった。国内では、半導体不足や新型コロナウイルスの影響が大きかった前年の反動増もあって、15万台となり53%増えた。
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最低賃金「引き上げるべき」4割 日商 中小企業調査
日本商工会議所は3月28日、中小企業の賃金・雇用に関する調査結果を発表した。2023年度の最低賃金について「引き上げるべき」との回答が42.4%に上り、前年より0.7ポイント上昇した。物価高が続く中で「引き上げはやむを得ない」とする理由が89.3%で最も多かった。ただ、賃金支払いの負担感は重く、収益力の向上が課題となっている。
最低賃金は2022年度に時給が過去最大の31円(3.3%)上がった。2023年度にこれと同水準の「3%超」の引き上げが必要との企業は、全体の12.3%にとどまった。それでも前年よりは5.1ポイント上がった。
調査は全国の中小企業6,013社を対象に2月に実施。3,308社から回答を得た。
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2040年に担い手不足1,100万人余 東京除く道府県で
リクルートワークス研究所は、団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年に、企業などで働く担い手の不足が全国で1,100万人余に上るとの予測を発表した。これはGDP(国内総生産)の将来予想と、性別や世帯別の働く人の割合などの見通しから、予測し算出したもの。
これを都道府県別でみると、東京以外の46すべての道府県で不足し、不足率が20%を超える地域は18の道府県に上り、全体の3分の1を占める結果となった。ちなみに不足率の高い地域を挙げると京都府39.4%、新潟県34.4%、長野県33.5%、愛媛県32.4%、山形県32.1%、さらに北海道も30%を超えている。地方と東京の格差が一段と深刻になることが予想される。
職種別では「介護サービス」の25.3%をはじめ、「商品の販売」「ドライバー」「建築・土木」などで不足率が高くなる予測となっている。
デジタル化、AI(人工知能)の導入は進むが、高度外国人人材の活用を含め、担い手の絶対的な不足に伴い、既存の産業界の仕組みや枠組みなどのあり方そのものが問われる。