東急 タイ初の「fitwel」三ツ星認証取得の分譲住宅事業に参画

東急は9月29日、タイ・バンコク都で同国大手財閥系企業サハグループとの合弁会社、サハ東急コーポレーション(以下、サハ東急)が、サハグループとともに分譲住宅事業に参画すると発表した。同プロジェクトはバンコク中心部より約10km南に位置する、今後発展が期待されるエリアで、総戸数222戸(地上52階建て)の「KingsQuare Residence(キングスクエア レジデンス)」。同プロジェクトは2023年5月、同国における住宅部門で初めて、建物のウェルネス認証「fitwel」の三ツ星をン認証取得している。

JR東日本「2024年問題」対応へ 新幹線で大量輸送の実証実験

JR東日本は9月28日、北陸新幹線を使って物流業界の「2024年問題」に対応しようと長野県の農産物を大量に素早く輸送する実証実験を行った。同日は午前7時半ごろ、長野市赤沼にある新幹線の車両センターに、シャインマスカットなどの農産物や精密機械などおよそ700箱が運び込まれ、停車している北陸新幹線の車両に積み込まれた。
今回の実証実験では、乗客を乗せない新幹線が使われていて、乗客がいる場合と比べてどこまで効率的に輸送できるかや、荷捌きのオペレーションを確認していた。JR東日本は大量に素早く輸送できる新幹線による新たな物流体制の構築を視野に、来年度以降の事業化を目指したいとしている。

東洋エンジ インドネシアの地熱の包括利用に係る共同研究で覚書

東洋エンジニアリングは9月29日、PT GeO Dipa Energi(ジオ・ディパ・エナジー、以下、DPE)と、9月20日付で地熱の包括利用に係る共同研究に関する覚書を締結したと発表した。これに基づき、両社は地熱クローズドループ技術をはじめ、地熱熱水に含まれるリチウム等の有価鉱物回収や地熱発電からのグリーン水素製造など、地熱包括利用に関する共同研究を行う。地熱発電はベースロードとなる再生可能エネルギーの一つであり、脱炭素社会に向けた取り組みの鍵となる。

日立造船 24年10/1から社名を「カナデビア」に変更

日立造船(本社:大阪市住之江区)は9月28日、2024年10月1日から社名を「カナデビア」に変更すると発表した。カナデビアは、日本語の「奏でる」とラテン語で「道」を意味する「ビア」を合わせた造語。「技術の力で人類と自然の調和に挑む」というブランドコンセプトのもと、新たな社名でグローバルな事業展開を進める。
同社は2002年に造船事業を分離しており、社名と事業実態が乖離した状態となっていた。現在は国内外でのごみ焼却施設の建設および、その排熱を活用した発電施設の整備事業などを主幹事業としている。

大阪ガス 脱炭素へ台湾CPC社とe-メタン導入など共同検討開始

大阪ガス(本社:大阪市中央区)は9月28日、台湾の国営石油・ガス事業者、台湾中油股份有限公司(以下、台湾CPC社)と、e-メタン導入をはじめとしたカーボンニュートラルに関する共同検討を開始するための契約を締結したと発表した。台湾CPC社におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みとして、e-メタンを台湾に導入し利活用する検討や水素、アンモニア、バイオガス等の新エネルギー分野に関する検討を共同で進める。

コマツ リチウムイオンバッテリー搭載の電動ミニショベル

コマツは9月28日、リチウムイオンバッテリー搭載した3トンクラスの新型電動ミニショベルを、欧州市場に続き10月より国内市場で発売すると発表した。同機は2020年に国内市場にレンタル機として導入した3トンクラスの電動ミニショベル「PC30E-5」のフルモデルチェンジ機。公表価格1,200万円(工場裸渡し、消費税抜き)。年間50台(国内のみ)の販売を見込む。
現行機の排気ガス・排熱ゼロ、低騒音の特徴はそのままに、鉛バッテリーに替わりリチウムイオンバッテリーを搭載、稼働時間の延長および車両のコンパクトかと軽量化を実現した。

近畿8月の有効求人倍率1.17倍 8カ月ぶり前月上回る

大阪労働局によると、近畿2府4県の8月の有効求人倍率は1.17倍で7月を0.01ポイント上回った。前月を上回るのは8カ月ぶり。宿泊業や飲食サービス業での求人が増加傾向にあることが主な要因。
府県別にみると、奈良県が1.37倍(前月比+0.04)、滋賀県が1.34倍(同+0.01)、和歌山県が1.26倍(同+0.03)、京都府が1.25倍(同+0,02)、兵庫県が1.15倍(同+0.01)、大阪府が1.11倍(同+0.01)とすべての地域で前月を上回った。
ハローワークが受理した新規求人数を産業別にみると、前年同月に比べ宿泊・飲食サービス業が12.8%増えた一方、建設業は2.8%、製造業は1.2%それぞれ減少している。

大阪府と運営事業者 IR 2030年秋開業で実施協定締結

カジノを含むIR(統合型リゾート施設)を巡り、大阪府と運営事業者が9月28日、開業時期を2030年秋ごろとすることなどを盛り込んだ実施協定を結んだ。今後、事業は開業までに国にカジノ免許の交付を申請することになっている。国のカジノ管理委員会が審査し、免許が交付されれば開業に向けた準備がさらに進むことになる。

Sierra Spaceなど4社が新宇宙ビジネスで戦略的パートナーシップ

Sierra Space Corporation(所在地:米国コロラド州デンバー、以下、Sierra Space)と、三菱UFJ銀行、兼松、東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)の4社は9月27日、アジア太平洋地域における戦略的パートナーシップ契約を締結し、三菱UFJ銀行、兼松、東京海上日動はSierra Spaceへ出資したと発表した。
これにより4社は本邦の宇宙産業サプライチェーンのさらなる拡大や、地球低軌道の事業化をはじめ新たな産業創出に向けて取り組んでいく。
Sierra Spaceは、まもなく次世代宇宙往還機Dream Chaserによる国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッションを開始するほか、2026年には商用宇宙ステーション”Pathfinder”の打ち上げを予定している。