8月パソコン国内出荷台数12%減の43.8万台 5カ月連続の減少

電子情報技術産業協会(JEITA)によると、8月のパソコン(PC)国内出荷台数は前年同月比12%減の43万8,000台だった。国内出荷台数が前年同月を下回るのは5カ月連続。種類別ではノートPCが11%減の37万台、デスクトップPCが16%減の6万8,000台だった。法人と個人向け両方で減少傾向が続いている。
全体の出荷金額は9.4%減の518億円だった。7月に続き前年同月を下回った。

ホンダ 東レとナイロン6樹脂の水平リサイクルの実証開始

ホンダと東レは9月19日、使用済み自動車(ELV)から回収したナイロン6樹脂の水平リサイクルに関する共同実証を開始したと発表した。実証機関は2023年7月〜2026年3月の予定。この実証は環境省の脱炭素型循環経済システム構築促進事業の認定を受けており、樹脂処理量500トン/年規模のパイロット設備の導入と実証を行い、2027年ごろの実用化を目指す。

大谷翔平が右肘じん帯手術 24年は打者専念 25年二刀流復帰

米大リーグ・エンゼルスは9月19日(日本時間20日)、大谷翔平投手(29)がロサンゼルス市内のカーラン・ジョーブ・クリニックで右肘じん帯の手術を受けたと発表した。執刀医は前回の手術(通称トミー・ジョン手術)と同じニール・エルトラッシュ医師。同医師は大谷について「完全な回復を期待している。2024年の開幕に制限なく打撃を行う準備ができており、2025年には投打両方でプレーすることができる」と太鼓判を押した。

スズキ マレーシア企業に二輪車部品の供給契約 24年前半から

スズキ(本社:静岡県浜松市)は9月15日、マレーシア企業KMSB Motors Sdn.Bhd.(所在地:クアラルンプール、以下、KMSB)との間で、二輪車生産用部品の供給契約を締結したと発表した。KMSBはスズキブランドの二輪車をマレーシアで生産販売しているスズキマレーシア社の親会社、AFY Mobility Industries Sdn.Bhd.のグループ企業。
KMSBは今後、独自の二輪ブランド「AFAZ」を立ち上げる計画。スズキはAFAZブランドの110〜150cc機種用のエンジンや車体関連部品を2024年前半より順次供給する予定。

中国の8月日本産水産物輸入70%減の約30億円にとどまる

中国税関総署によると、中国が8月に日本から輸入した魚類など水産物は前年同月比70%減の2,074万ドル(約30億6,000万円)にとどまった。減少率は7月の33%から拡大し、2020年8月(75%)以来の大幅減となった。
東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を受け、中国が日本産水産物の全面輸入禁止措置によるもので、その影響は加速している。

塩野義コロナ治療薬 重症化リスクの患者にも抑制効果

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は9月19日、同社の経口投与タイプの新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」が重症化リスクの高い患者にも抑制効果があることを確認したと発表した。ゾコーバは軽症や中等症の患者向けの経口治療薬で、重症化リスクの高い患者への効果は示されていなかった。
今回行った臨床試験(治験)で、別の薬で十分な効果が得られなかった患者にゾコーバを投与したところ、67%の患者でウイルス量が基準値以下まで下がったという。ゾコーバを21人の患者に1日1回、5日間投与した結果、14人のウイルス量が基準値以下となり、6日目までにすべての患者の症状が改善し、重症化したり死亡したりした患者がいなかったとしている。
また、別の治験で息切れ、集中力や思考力の低下といったコロナ後遺症を1年以上にわたり抑える効果があることも確認したと発表した。

「スーパー歌舞伎」の市川猿翁さん死去83歳 伝統の世界に新風

三代目市川猿之助として「スーパー歌舞伎」というジャンルをつくり上げた歌舞伎俳優の市川猿翁さんが9月13日、不整脈のため東京都内で亡くなった。猿翁さんは『ヤマトタケル』をはじめ日本の古代神話などを題材に、分かりやすいせりふや音楽を用いて現代風にしたスーパー歌舞伎と呼ばれる新しいジャンルをつくり上げ、伝統的な世界に新風を吹き込み、”歌舞伎界の革命児”と称された。

新型コロナワクチン 無料接種 9/20から開始「XBB.1.5」対応

新型コロナウイルスワクチンの無料接種が9月20日から始まる。生後6カ月以上の全世代が対象。ファイザーとモデルナのオミクロン株派生型の「XBB.1.5」に対応したワクチンが主に使われる。今回は病院など医療機関が中心で、通常は事前予約が必要。原則として自治体から受け取る接種券を持参する。2024年3月末まで。
これまで接種したことがない人も、今回の接種では別の枠組みで本年度中は無料でXBB対応ワクチンを接種できる。