米大学のコロナ特設サイト更新終了 世界へ状況発信

米国のジョンズ・ホプキンス大学のコロナ特設サイトが3月10日、データの更新を終了した。リアルタイムに公開される情報が少なくなり、正確なデータの把握が難しくなったことが理由としている。
同大学は新型コロナウイルスの感染が広がった2020年1月にこの特設サイトを立ち上げ、世界の感染状況を最新データで国・地域ごとにまとめ、インターネットで発信してきた。そして様々な機関がこの特設サイトを活用してきた。

若田光一さん 5カ月ぶり地球帰還 通算滞在500日超

国際宇宙ステーション(ISS)滞在を終えた若田光一飛行士(59)が3月11日夜(日本時間12日午前)、米国とロシアの飛行士3人とともに、スペースXの宇宙船クルードラゴンで米フロリダ州沖に着水し、帰還した。日本人飛行士最多の5回目、5カ月余りの滞在で、宇宙滞在期間は通算500日を超えた。

WBC侍ジャパン4戦全勝首位 準々決勝はイタリアと

野球の国・地域別対抗戦、第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は3月12日、東京ドーム1次リーグB組が行われ、3大会ぶりに優勝を目指す日本代表「侍ジャパン」がオーストラリアと対戦。大谷翔平の今大会初となる特大先制3ランなどで7ー1で快勝した。この結果、中国、韓国、チェコ戦に続き1次ラウンド最終戦のオーストラリアにも勝利、4戦全勝で首位通過を決めた。
侍ジャパンの次戦は東京ドームで16日に行われる準々決勝。相手は台湾で行われたA組の2位チーム、イタリアに決まった。A組はイタリア、オランダ、台湾、キューバ、パナマの全5チームが2勝2敗に並び、大混戦となった。大会規定により「失点率」で1位キューバ、2位イタリアとなった。

東北被災3県の災害関連死3,700人超 2.9万人余避難

東日本大震災から12年。岩手、宮城、福島の東北被災3県では防潮堤などのハード整備はほぼ完了したが、産業復興はなお途上にあるほか、深刻なのが避難生活者の多さと、被災者らに大きな爪痕を残しているのが「災害関連死」の多さだ。
災害関連死は、災害によるけがの悪化や避難生活の負担により病気で亡くなるケースだ。3県の災害関連死は2023年2月現在、福島県で2,335人、宮城県で931人、岩手県で470人の計3,736人に上っている。
復興庁などによると、2023年2月時点の避難者数は岩手県887人、宮城県1,221人(県外避難のみ)、福島県2万7,399人の計2万9,507人が避難生活している。原発事故で最大12市町村に避難指示が出ていた福島県は、いまも7市町村で避難指示が続いている。
こうした背景から避けられないのが人口減少だ。岩手、宮城の両県の沿岸部にある27市町村のうち9割で震災前に比べて人口が減少。そのうち大半が全国平均を上回るペースで減っている。
故郷の住み慣れた街へ帰りたいけど、避難指示が出たままで帰れない人、避難先で新しい暮らしや結びつきも少しずつできたことや、経済的に帰れない人など、家族を含め被災者ら多くの人々の人生を変えた震災の現実がある。

大江健三郎さん死去 ノーベル文学賞作家 88歳

1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さんが3月3日死去したと講談社が発表した。88歳だった。
愛媛県出身。東大仏文科在学中に作家デビュー。『飼育』で当時最年少の23歳で芥川賞に選出された。その後も性や政治を主題とした先鋭的な作品を相次ぎ発表し、脚光を浴びた。
反核や障害を抱えた息子との共生をテーマ‐とした小説を数多く発表。また、『ヒロシマ・ノート』『沖縄ノート』など核問題などについても積極的に発言し、話題を集めた。
代表作に1967年刊行の『万延元年のフットボール』『個人的な体験』『持続する志』『死者の奢り』『われらの時代』『洪水はわが魂に及び』『同時代ゲーム』などがある。

ドイツ首相 初の政府協議で来日 3/18岸田首相と会談

ドイツ政府は3月10日、ショルツ首相が3月17日から日本を訪問すると発表した。18日に岸田首相と会談し、外務・防衛・財務などの主要閣僚を交えて初の政府間協議に臨む。ドイツ経済界からも企業幹部らも同行し、日本との関係強化を目指す。ショルツ氏の来日は2022年4月以来で、首相に就任してから2回目。

ダイハツ インドネシアで「アイラ」モデルチェンジ

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は3月10日、インドネシア現地法人、アストラ・ダイハツ・モーター社(以下、ADM)が、Aセグメントの5人乗りコンパクトハッチバック車「AYLA(アイラ)」を約10年ぶりにフルモデルチェンジし、同日販売したと発表した。
今回のフルモデルチェンジにより、最新の1.2Lエンジン(WA型)を採用するとともに、1.0Lエンジン(KR型)についても性能を向上。さらにCVT(D-CVT)やDNGA、Aセグメントプラットフォームを取り入れることで、従来から燃費性能を大幅に向上させている。メーカー希望小売価格は1億3,400万ルピア〜1億8,990万ルピア(約120万円〜約170万円)。生産工場はADMカラワン車両工場。
アイラはインドネシアの新規自動車購入層向けのエントリーカートして、同国のエコカー基準「LCGC」に適合し、2013年の発売開始以来、新市場を開拓、累計販売台数は約27万台に上っている。

三菱自 今後5年で電動車9車種含む16車種投入

三菱自動車(本社:東京都港区)は3月10日、2025年度までの新中期経営計画「Challenge 2025」を発表した。
骨子は①目標値を販売台数110万台、営業利益2,200億円(営業利益率7%)②2030年までに総額2,100億円を投じ15GWhの電池を調達する③今後5年間で電動車9車種含む16車種を市場投入する④ASEAN、オセアニアに経営資源を集中、台数・シェア・収益拡大を図る⑤電動化、IT分野、新事業などに研究開発費、設備投資の総額を今後6年で過去水準から約3割増やしていくーなど。

1月消費支出0.3%減 マイナスは3カ月連続

総務省が3月10日発表した1月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は30万1,646円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.3%減少した。前年同月比マイナスは3カ月連続。消費支出を構成する10項目のうち7項目が実質で前年同月を下回った。
食料が0.5%減、うちサケやマグロの魚介類で13.0%減、カップ麺で11.4%減、家具・家事用品は9.1%減だった。

VW 24年末以降 日本でもEVバス「ID Buzz」発売

ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の日本法人は3月9日、2024年末以降に日本で電気自動車(EV)の「ID Buzz(アイディーバズ)」を発売すると発表した。「ワーゲンバス」の愛称で日本でも親しまれた伝統のミニバン「タイプ2」のEVモデル。
アイディーバズは、欧州ではすでに販売開始しているが、アジアでの発売は日本が初めてとなり見通し。日本での価格現時点では未定。欧州での価格は約6万4,600ユーロ(約930万円)。航続距離は423km。