7月実質賃金2.5%減 16カ月連続マイナス 物価高に賃金追い付かず

厚生労働省が9月8日発表した7月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、1人当たりの賃金は物価高を考慮した実質で前年同月比2.5%減少した。マイナスは16カ月連続。物価高に賃金の伸びが追い付かず、減少幅は6月の1.6%から拡大した。1人当たりの現金給与総額は前年同月比1.3%増の38万656円だった。この内ボーナスなど特別に支払われた給与は0.6%増の10万8,536円だった。

4〜6月GDP年率4.8%増に下方修正 企業の設備投資下振れ

内閣府が9月8日発表した4〜6月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値が前期比1.2%増、年率換算4.8%だった。8月の速報値(前期比1.5%増、年率6.0%増)から下方修正した。企業の設備投資が速報値から下振れし、前期比マイナスに転じた。

日本 9/10 チリと注目の初戦 8強以上目指す ラグビーW杯

ラグビーの第10回ワールドカップ(W杯)フランス大会が開幕した。4年前、列島全体を興奮の渦をまき起こした、D組の日本は、10日にチリと初戦を戦う。2大会連続の決勝トーナメント進出、8強以上を狙いとしているだけに初戦に勝利し、弾みを付けたいところ。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの指揮のもと、桜のジャージの活躍に期待したい。イングランドとの第2戦(9/18)目以降は、サモア戦(9/29)、アルゼンチン戦(10/8)と対戦。10月28日に決勝の予定。

ラグビーW杯開幕 開催国フランスがV候補NZ降し白星発進

ラグビーの第10回ワールドカップ(W杯)フランス大会は9月8日、パリ郊外のサンドニで始まった。開幕戦の好カード、いずれも今大会の優勝候補の世界ランク3位のフランスと同4位のニュージーランド(NZ)戦は、前半および後半半ばまで大接戦を演じた。だが、終盤フランスが力強く突き放し27−13で降し、開幕戦を制した。2大会ぶりの王座奪還を目指すNZは1次リーグ黒星スタートとなった。
大会は20チームが4組に分かれて1次リーグを戦う。10月28日に決勝戦が行われる。

ジャニーズ事務所 ジャニー前社長の性加害を認めて謝罪

ジャニーズ事務所は9月7日、都内ホテルで記者会見を開き、故ジャニー喜多川前社長による性加害の事実を正式に認めて、謝罪した。そして①問題を放置してきた責任を取って、9月5日付で藤島ジュリー景子代表取締役社長(57)が辞任②所属俳優・東山紀之氏(56)の新社長就任③東山氏は年内でタレント業を引退、同事務所の解体的出直し改革を指揮する④事務所の株式100%を所有する藤島氏は当面、代表取締役にとどまり、被害者救済の責任を担うーなどを発表した。会見には新旧社長に、ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦氏(47)を含めた3人と、顧問の木目田裕弁護士が出席した。
1962年6月の事務所設立以降、事務所患部が出席する初の記者会見となり、およそ300人の報道陣、スチールカメラ62台、ムービーカメラ39台が並び、様々な報道陣の質問に答え、会見は4時間12分に及んだ。

8月企業倒産54%増の760件 7割強が5人未満, サービス業が最多

東京商工リサーチのまとめによると、8月の企業倒産件数は前年同月比54%増の760件に上った。増加は17カ月連続。単月では2020年初めの新型コロナウイルス禍以来、最大の増加幅だった。15年ぶりに10産業すべての倒産件数が前年同月を上回った。物価高や人手不足、借入金の返済難で経営が行き詰まるケースが増えている。
従業員数の規模別でみると、5人未満が562件と全体の7割強を占めた。これに対し、300人以上はゼロだった。産業別にみると、サービス業が43%増の238件に上り最多。以下、建設業が73%増の157件、製造業が71%増の89件で続いた。

シャープ 法人向け見守り/運動管理ソリューションを提供開始

シャープ(本社:大阪府堺市)は9月7日、独自の非接触のヘルスケアセンシング技術を活用し法人向け見守り/運動管理を目的としたヘルスケアソリューション「i-wellebe(アイウェルビー)」を開発し、同日から提供を開始すると発表した。
専用機器を対象者の顔に向けるだけで顔認証を行い、登録された名前が表示されるので、施設での出欠確認に利用できる。同時に「血管情報」「心拍情報」「温度」を約5秒で一括測定することができる。測定したデータはクラウド上に自動記録され「、パソコンやタブレットなどから専用Webアプリで対象者の一括管理や確認ができるという。

ニデック 80億円投じインドで産業用モーター4工場目新設へ

ニデック(本社:京都市南区、旧日本電産)は9月6日、インド・カルナタカ州で45億ルビー(約80億円)投じ、産業用モーターの工場を新設すると発表した。2025年4月竣工予定。5日に起工式を開いた。インドにおける同社の工場は4つ目。新工場の敷地面積は約12万㎡の予定。2025年には従業員数800人体制で操業を開始する計画。

AGC 車載用全固体電池向け硫化物電解質の新生産技術開発に成功

AGC(本社:東京都千代田区)は9月6日、車載用全固体電池に使われる硫化物固体電解質の量産に向けた、新たな生産技術の開発に成功したと発表した。事業化に向け今後、生産プロセスや品質の改善を進めていく。
硫化物固体電解質は、車載用全固体電池の有力材料と目されているが、化学的に不安定で取り扱いが難しいため、これまで量産が極めて困難で、車載用全固体電池の実用化に大きな障壁となってきた。今回AGCはガラスと化学の技術を融合させた独自の溶融法を確立し、AGC横浜テクニカルセンターのパイロットラインで技術的な実証に成功した。

”水の都”ベネチア 24年から入場料導入 春〜夏の連休, 週末30日間

”水の都”ベネチアは9月5日、2024年春〜夏、日帰り客から5ユーロ(約790円)の入場料を徴収する計画を発表した。対象は14歳以上で、増え続ける観光客対策の一環で、連休や週末など約30日間にわたり試験的に導入する。
世界遺産に認定されているベネチアは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が7月、”危機遺産”への指定を勧告したことを受けたもの。