上川陽子外相は10月31日、閉鎖中の国際協力機構(JICA)ウクライナ事務所を11月1日に再開すると発表した。JICAは日本のODA(政府開発援助)の実施機関として2017年1月、首都キーウに同事務所を開設。邦人職員がウクライナODA事業の形成・実施に携わってきた。ロシアによるウクライナ侵攻後、首都キーウの事務所を一時閉鎖していた。政府は2024年初めに、日本でウクライナ経済復興推進会議を開く予定。
トヨタ 米国のEV電池工場に1.2兆円追加投資を発表
トヨタ自動車は10月31日、米ノースカロライナ州で建設中の電池工場に約80億ドル(約1兆2,000億円)を追加投資すると発表した。建設中の新工場ではすでに発表されている2本のバッテリー製造ラインに加え、新たに8本のラインを順次立ち上げる。これにより同工場への累計投資額は約139億ドルとなる。同工場では年間30ギガワット時以上を生産し、SUV(多目的スポーツ車)の電気自動車(EV)などに搭載する。
トヨタ自動車はEVの世界販売台数を2026年に150万台、2030年に350万台まで引き上げる計画を掲げている。ちなみに2020年の販売実績は2万4,000台にとどまっており、今後4年で60倍以上に増やすにはEV電池の確保が不可欠。今後もEV電池調達へ多角的な動きがありそうだ。