日本触媒 脱炭素へインドネシア子会社が再エネ由来電力購入

日本触媒(本社:大阪市中央区)は11月30日、インドネシア子会社PT.NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(所在地:バンテン州チレゴン市、本社および工場、以下、NSI)がインドネシア国営電力との間で再生エネルギー由来の電力購入契約を締結したと発表した。これにより年間4万8,000トンのCO2削減が可能になり、全体としてCO2排出量を約24%削減する効果が期待されるとしている。
また、NSIは2023年10月から太陽光発電システムを導入し、年間9万6,500KWhの電力を太陽光発電に置き換えることを目指す。これにより、年間84トンのCO2削減が可能になるという。

東レ フッ素系「PFAS」使わず水をはじく衣料用新素材開発

東レは11月30日、環境への影響が指摘される有機フッ素化合物の「PFAS(ピーファス)」を使わずに、水をはじく機能を持つ衣料品向け新素材「デューエイト」を開発したと発表した。これは太い繊維に細い繊維を絡ませて紡いだ糸を使った、表面に微細な凹凸構造がある生地。ハスの葉やチョウの羽などの表面の構造を参考にしたもので、水滴が付着しても生地表面の凹凸の間に空気の層ができ、表面を水滴が転がり落ちる仕組みだ。
今回、原料にはポリエステルを使用したが、将来的にはナイロンでの使用もあり得るという。国内外向けを合わせ2025年度に20万㎡、2027年度に50万㎡を販売する計画。用途は男性、女性用上着、ズボンが主体。生地価格は中高級価格帯を想定。

COP28でUAE大統領が4.4兆円の基金設立を表明 新興国支援

アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領は12月1日、第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)の議長国として、グローバルサウス(新興・途上国)向けの気候変動対策を目的とした300億ドル(約4兆4,000億円)規模の基金を設立すると表明した。基金は「アルテラ」と名付け、2030年までに全世界で2,500億ドル規模の資金を呼び込むことを目指す。

23年流行語大賞は阪神・岡田彰布監督の「アレ(A.R.E.)」

今年最も話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日発表された。年間大賞には38年ぶりの日本シリーズ制覇を果たしたプロ野球阪神の岡田彰布監督および数多くのファンの間で幅広く使われた、優勝を指す「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。
トップ10には野球から「ペッパーミル・パフォーマンス」、IT業界を席巻した「生成AI」、「地球沸騰化」、「闇バイト」なども入った。

大谷翔平 3年連続最優秀DH 2度目のMVPと同時受賞

大谷翔平(29)選手が11月30日、米大リーグで今季最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を3年連続で受賞した。ア・リーグ最優秀選手(MVP)との同時受賞は史上初だった2021年以来、2度目。3年連続のエドガー・マルティネス賞受賞はデービッド・オルティス(レッドソックス)以来、2人目。

生活保護訴訟 「重大な過失」名古屋高裁が国に賠償命令

名古屋高裁で11月30日、生活保護受給者の生活の根幹に関わる控訴審判決があった。これは2913〜2015年の生活保護費の基準額引き下げは違法として、受給者13人が自治体による減額処分の取り消しや国に賠償を求めた訴訟。
長谷川泰弘裁判長は「著しく合理性を欠き、裁量権を逸脱している」として処分を取り消したうえで、国に1人あたり1万円の支払いを命じた。厚生労働相に対して「重大な過失がある」とし、生活保護法に加え、国家賠償法上の違法も認定した。原告弁護団によると、同種訴訟で国への賠償命令は初めて。

中国11月の製造業景況感 2カ月連続で50割れ 前月より0.1㌽低下

中国国家統計局が11月30日発表した2023年11月の製造業購買担当者の景気指数(PMI)は49.4だった。前月より0.1ポイント低くなり、2カ月連続で好調・不調の境目である50を下回った。大手不動産会社の深刻な事業報告に象徴されるように、不動産不況などが続き新規受注の指数が悪化している。

現役最強馬イクイノックスが電撃引退 有馬記念使わず種牡馬入り

11月26日のジャパンカップでG1・6連勝を飾った現役最強馬イクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)が引退することが11月30日、分かった。馬主のシルクホースクラブがホームページで発表した。ジャパンカップ後に疲労があり、万全の状態で有馬記念(G1、12月24日)に臨むことが難しいと判断されたためという。
今後は北海道の社台スタリオンステーションで種牡馬になる予定。通算10戦8勝(海外1戦1勝含む)。総獲得賞金は22億1,544万6,100円(海外4億5,889万100円含む)は歴代1位。

COP28開幕 気候変動被害の途上国支援へ新たな基金制度

アラブ首長国連邦(UAE)で11月30日、第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)が開幕した。初日の会合で気候変動による被害を受けた途上国を支援する基金制度の大枠で合意した。これは先進国を中心に資金を拠出し、干ばつや洪水被害からの復旧を後押しするもの。日本政府は1,000万ドル(約15億円)を拠出することを表明した。