三菱重工など日英伊の3社が次期戦闘機で協力協定に合意

三菱重工、英国の航空防衛大手BAEシステムズ、イタリアの防衛大手レオナルドの3社は9月12日、次期戦闘機開発で協力協定に合意したと発表した。今回の合意によって3社は、2035年の次期戦闘機配備に向けて情報を共有し、長期的な役割分担や、次期戦闘機のコンセプトと要求能力の策定を進める。

塩野義 インド企業に抗菌薬の生産権利を供与 新興国での普及へ

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は9月12日、既存の抗生物質が効かない感染症の治療薬「セフィデロコル」を生産する権利を、インドの製薬企業、オーキッドファーマ(本社:インド・タミルナドゥ州)に供与すると発表した。薬剤耐性を持つ細菌による感染症は新興国を中心に増えており、新興国での治療薬の普及につなげる。

空飛ぶクルマで共同研究 あいおいニッセイ, MS&AD, HUAM

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険とMS&ADインターリスク総研、法政大学大学院アーバンエアモビリティ研究所(以下、HUAM)は9月11日、空飛ぶクルマなどエアモビリティの社会実装に向け9月1日、共同研究契約を締結したと発表した。
これに基づき、空飛ぶクルマに関する総合的なリスクアセスメントや安全・安心なモビリティサービス事業の構築、次世代航空分野における人材育成に向けた共同研究を行う。
空飛ぶクルマは2025年に国内での社会実装が目指されており、2035年までに空飛ぶクルマ自体の市場規模は大阪関西エリアだけで約920億円、付随した経済波及効果は約1,530億円にも上るとみられている。

JERA マイクロソフトと提携 発電所の運営をAIで効率化

火力発電を中心とする電力会社、JERAは9月11日、米マイクロソフトと提携したと発表した。生成AI(人工知能)を使い、熟練運転員の知見や経験を若手が活用できるようにする。発電所の運営を効率化して、現在より3割少ない人員でも安定して電気を供給する体制を整える。2024年度からまず姉崎火力発電所(所在地:千葉県)で運用し、効果を検証したうえで他の発電所にも広げる。

NEC 共同輸配送プラットフォームの運用実証を開始 4社が参加

日本電気(本社:東京都港区、以下、NEC)は9月12日、複数企業の荷物を同一トラックで運ぶ共同輸配送の取り組みを容易かつ効率的に実現するため、デジタル技術を活用した共同利用型の「サービスプラットフォームの運用実証を、2023年9月から2024年3月まで実施すると発表した。同実証には花王、日通NECロジスティクス、三井倉庫サプライチェーンソリューション、横河電機が参加する。
これにより、AIを活用した共同輸配送のグループ候補の自動抽出や、条件調整および最適化による運行計画の自動作成などを行い、デジタル技術の活用と輸送オペレーションの両面から運用上の課題点の抽出や検証を行う。

中部電力 bpとインドネシア・タングーでCO2貯留で協力協定

中部電力は9月11日、bpの子会社、BP Berau Ltd.(以下、BPベラウ)とインドネシア・西パプア州のタングーのCO2貯留地の活用に関する実現可能性調査のための協力協定を締結したと発表した。タングーCCUSプロジェクトは同国で最も進んでおり、貯留可能量は約18億t-CO2で、同国初のCCSハブになる可能性がある。
中部電力とBPベラウは今回の協定に基づき、名古屋港から国際的なCCUSバリューチェーン構築に向け、同港で排出されたCO2のタングーでの貯留に関する実現可能性について調査を行う。

エア・ウォーター 50億円投じ大阪に健康医療拠点を建設

エア・ウォーターは9月11日、大阪府吹田、摂津両市にまたがる「健都イノベーションパーク」内に約50億円を投じて建設したオープンイノベーション拠点で、予防医療や健康寿命に貢献する新製品の開発に取り組むと発表した。
パナソニックホールディングス傘下のパナソニックシステムネットワークス開発研究所や、アシックスなどと提携し、健康支援製品の開発を進めるほか、この新拠点を中心に産業連携やスタートアップとの協力も強化する。

大阪の金剛自動車12/20にバス事業廃止 府下4市町村で運行

大阪府下4市町村でバス事業を運行する金剛自動車(本社:大阪府富田林市)の白江社長は9月11日、ドライバー不足と利用者減などを理由として、2023年12月20日にバス事業を廃止することを明らかにした。同社は富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村の4市町村で、近鉄の長野線富田林駅や喜志駅等を結ぶ14路線を運行している。
バス事業廃止について、①すべての路線が赤字②ドライバー不足が慢性化し、減便したり、他のバス会社からドライバーの派遣を受けてしのいできたものの、事業の継続が困難になったーとしている。また、この間、運行路線の自治体から補助金を出すので運行を継続してほしい旨の要請もあったが、ドライバーの確保難、2024年問題で残業時間のの規制が入ると、事業を継続できるほどの収支の改善は望めないと判断した。

今年の梅毒患者1万人超え 過去最多の昨年上回るペース

国立感染症研究所は9月12日、2023年9月3日までに性感染症の梅毒と診断された患者が1万110人に上ったと発表した。前年同期は8,155人だった。現在の調査方法となった1999年以降、初めて1万人を超えた2022年より約2カ月早いペースとなっている。
都道府県別では東京が2,490人と最多で、以下、大阪1,365人、愛知590人、福岡588人と続く。なお近年の梅毒患者数は2021年7,978人、2022年は1万3,228人(速報値)で過去最多の更新が続いている。

コロナ新変異株「EG.5」感染広まる 1週間に10万人余 5類後最多に

新型コロナウイルスの感染力が強いとされる、新たな変異株「EG.5」、通称「エリス」の感染が広まっている。8月28日から9月3日までの1週間に報告された感染者数は、全国で10万1,289人に上っている。医療機関1カ所あたりの平均は20.50人で、5月8日に「5類」に引き下げられて以降、最も多くなっている。
世界保健機関(WHO)は8月、このEG.5を注目すべき変異株に指定し、警戒を呼びかけている。