大阪・阪南市がデマンド交通試験運行,乗合タクシー

大阪府阪南市は1月6日、乗り合い型タクシーで送迎サービスを行う、デマンド交通の試験運行を始めると発表した。デマンド交通のシステムを手掛けるアイシンと連携協定を締結している池田泉州ホールディングスも住民周知などで協力する。試験運行は1月6日から2月28日まで。
赤字の地域のコミュニティバス事業に代わるものとして想定されているデマンド交通では、利用者は事前予約で乗降したい停留所を指定。一つの車両に乗り合って、それぞれの目的地へ向かう。デマンド交通で新会社の設立を目指す池田泉州HDは、停留所になり得る地域のスーパーや病院などの事業者から得る協賛金で収益化したい考え。

富士フィルム コロナとインフル同時検査キット発売

富士フィルム(本社:東京都港区)は1月6日、新型コロナとインフルエンザ両ウイルス抗原を同時に検出できる抗原検査キットを、グループの富士フィルムメディカル(本社:東京都港区)を通じて、1月中旬より発売すると発表した。
同キットは、写真の現像プロセスで用いる銀塩増幅反応による高感度検出技術を応用することで、少ないウイルス量での検出を可能とした。また測定開始後、15分で判定結果が得られる迅速性も兼ね備えている。

22年国内新車販売420万台の45年ぶり低水準

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)のまとめによると、軽自動車を含む2022年の国内新車販売台数は前年比5.6%減の420万1,321台で、1977年以来45年ぶり低水準となった。車載半導体不足が恒常化し、自動車大手はいずれも一部工場の一時稼働停止を余儀なくされる、生産調整が響いた。

パナソニック「フレイル対策コンソーシアム」参加

パナソニックホールディングス(本社:大阪府門真市)は1月5日、産官学の連携でフレイルの予防改善モデルの構築および社会実装を目指す「フレイル対策コンソーシアム」(事務局:ネコリコ、JDSC)に参加したと発表した。
フレイル対策コンソーシアムは2021年7月、中部電力(本社:名古屋市)とJDSC(本社:東京都文京区)が発起人となって設立。現在、ライフラインデータ(電力データ等)を用いたフレイルの早期発見・早期予防など複数の取り組みを行っている。
パナソニックは「高齢者を再び元気に」する社会の実現を目指しており、今回の参加を通じて「介護予防」にもサービスを拡大するとともに、パートナー企業との連携を強化していく。

11月の実質賃金3.8%減 8年半ぶり下落率 物価高で

厚生労働省は1月6日発表した2022年11月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価上昇を加味した実質賃金は前年同月比3.8%減で、8年6カ月ぶりの下落率となった。マイナスは8カ月連続。物価高に賃金の伸びが追い付いていない状況が続き深刻化している。
基本給や残業代などを合わせた現金給与総額(名目賃金)は0.5%増の28万3,895円だった。11カ月連続プラスとなったが、2022年で初めてプラス幅が1%を割り込んだ。「特別に支払われた給与」(ボーナス)が19.2%減と大きく下落したことが響いた。

中国 23年春節の旅客 延べ20.9億人と予測 昨年の2倍

中国交通運輸省は1月6日、22日の春節(旧正月)前後40日間の旅客数が延べ20億9,500万人になるとの予測を発表した。これは前年実績の2倍。中国政府の”ゼロコロナ”政策のもとで、これまで見送っていた帰省や旅行を計画する人が増える。
この結果、春節の旅客数は新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の7割まで回復する見通し。

インフルエンザ30都道府県で流行 患者数目安超える

厚生労働省は1月6日、インフルエンザが30都道府県で流行開始の目安を超えたと発表した。1日までの1週間に定点医療機関に報告された患者数が、流行の目安とされる1人を超えた。全国では1医療機関当たり2.05人となった。
地域別にみると、最も多かったのは沖縄の9.89人、次いで富山の5.96人、福岡の4.19人など。関東や九州などで多かった。

米FDA エーザイの早期アルツハイマー病薬を承認

米食品医薬品局(FDA)は1月6日、エーザイと米バイオジェンが共同開発を進めるアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、承認申請を認めると発表した。
レカネマブは臨床試験で、認知機能に障害が出始めた早期の、脳内のアミロイドβが繊維状になる前に投与することで、症状の悪化スピードを緩やかにする効果があることを証明した。したがって、レカネマブの効果を最大限に活かすにはアルツハイマー病の早期発見がカギで、その検査法や手法がの開発が課題となる。

大和物流 ベトナム・ビンズン省に2カ所目の物流拠点

大和ハウスグループの大和物流(本社:大阪市西区)は1月5日、ベトナムの現地法人Daiwa Logistics Vietnam Co.,Ltd.(以下、ダイワロジスティクスベトナム)を通じて、物流拠点「ディーアンロジスティクスセンター」を昨年12月21日に開設したと発表した。
同社は2021年11月、ベトナムでの物流サービスを強化するため、ドンナイ省に物流拠点「ロックアンビンソンロジスティクスセンター」を開設しており、今回は2カ所目。
ディーアンロジスティクスセンターの所在地は、ビンズン省ディーアン市タンドンヒエップ区タンドンヒエップB工業団地内。総賃借面積は5,684㎡(約1,723坪)。

ダイビル ベトナム「サイゴン・タワー」電力を脱炭素

ダイビル(本社:大阪市北区)は1月5日、グループ会社のDaibiru Saigon Tower Co.,Ltd.を通じ、ベトナム・ホーチミン市の保有・運営するオフィスビル「サイゴン・タワー」の館内使用電力のすべてをCO2(二酸化炭素)フリー化すると発表した。
RE100対応のグリーン電力証書「I-REC」を取得することで、2022年度以降の全使用電力を再生可能エネルギー由来のものとし、電力使用に伴うCO2排出量実質ゼロを達成する。これにより年間約300万KWhの電力が再生可能エネルギー由来に置き換わり、年間約2,700トンのCO2排出量削減が見込まれる。