大阪万博「空飛ぶクルマ」運営5社決定 ANAなど

大阪・関西万博での運航を目指す「空飛ぶクルマ(eVTOL)」の運営事業者に5社が2月21日決まった。ANAホールディングス、日本航空(JAL)、トヨタ自動車出資の米新興企業、ジョビー・アビエーション(所在地:米国・カリフォルニア州)、空飛ぶクルマを開発するスカイドライブ(所在地:愛知県豊田市)、丸紅の5社。
ANAはジョビー・アビエーションと連携、JALはドイツのボロコプターの機体、丸紅は英国のバーティカルエアロスペースの機体でそれぞれ運航する予定。また、万博会場となる大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)の離着陸場運営はオリックスが担う。
万博会場を拠点に国内初の商用飛行を目指し、国土交通省は関連する制度を2023年度末までに定める。

安保理 北朝鮮ミサイル発射で非難声明採択できず

国連の安全保障理事会は2月20日、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む複数の弾道ミサイル発射を受け、緊急会合を開いた。ただ、中国、ロシアの反対で安保理としての一致した非難声明は採択できなかった。安保理は北朝鮮のミサイル発射を受けて何度も会合を開いているが、一致した対応は取れていない。

「フォーエバー21」 日本に4年ぶり再上陸

米国発カジュアルブランド「フォーエバー21(FOREVER21)」が2月21日、日本に4年ぶり再上陸した。アパレル企業、アダストリアの子会社Gate Winが運営し、同日からアダストリアの自社ECモール「ドットエスティ(.st)」で販売。渋谷に21日から26日の期間限定で実際に商品を手に取ることができるポップアップストアを開設、4月には常設店をオープンする予定。
フォーエバー21は、かつては”ファストファッション界の黒船”などともいわれたが、2019年に日本国内から完全撤退していた。

1月パソコン国内出荷台数4.3%減 法人向け振るわず

電子情報技術産業協会(JEITA)は2月21日、2023年1月のパソコン(PC)国内出荷台数が前年同月比4.3%減の52万8,000台だったと発表した。前年同月を下回るのは4カ月連続。2022年8月から12月まで増加傾向にあったノートPCの出荷台数は前年同月比5.2%減少に転じた。これにより、これまで堅調だった法人向け販売が減少した。
出荷台数は減少傾向だが、単価の上昇で出荷金額は11.5%増の653億円だった。

大阪メトロ 24年度からQRコード,Cカード改札実証

大阪メトロは2024年度から、スマートフォンに表示されたQRコードをかざす、クレジットカードのタッチ決済機能活用で、それぞれ改札を通過できるサービスの導入に向けて、実証実験を開始する。
同社では現在、改札付近の混雑解消へ、顔認証サービスの導入に向けて実証実験を行っている。2年後に迫った2025年の大阪・関西万博では会場・夢洲へのアクセスとして国内外の観光客の拡大が予想され、簡易的な手段による改札通過の一段のスピードアップが求められていることに対応する。

「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」松本零士さん死去

「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」で知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ、本名:晟=あきら)さんが2月13日、急性心不全のため都内の病院で死去した。85歳だった。福岡県出身。告別式は近親者で執り行った。喪主は妻で漫画家の牧美也子(まき・みやこ)さん。お別れの会を後日開く予定。松本さんは壮大なSF漫画を数多く手掛け、海外のSF映画にも影響を与えた。

大阪大 iPS細胞で膝関節の軟骨 サルで移植に成功

大阪大学の妻木範行教授らのチームが、カニクイザルのiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった軟骨組織を別のカニクイザルの膝関節に移植することに成功した。2月20日、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。
チームによると、4カ月後も組織が定着、免疫による拒絶反応も確認されなかったという。通常は免疫による拒絶反応で移植組織は排除される。今回移植した軟骨組織は、コラーゲン状の物質などで覆われていた構造のため、免疫による攻撃を回避できたとみられるとしている。

和歌山と上野動物園のパンダ4頭を中国へ返還

和歌山県・白浜町のテーマパークのパンダ3頭と東京・上野動物園のパンダ1頭、合わせて4頭が中国へ搬送、返還される。白浜町の3頭は「永明(えいめい)」(オス30歳)、「桃浜(とうひん)」(メス8歳)、「桜浜(おうひん)」(メス8歳)で、2月22日、中国へ旅立つ。上野動物園の「シャンシャン」(メス5歳)は21日、一足先に成田空港から旅立った。今後4頭は中国四川省の省都・成都市のパンダ繁殖研究基地で飼育される予定。
2004年に白浜町から返還された「雄浜(ゆうひん)」も、この施設で飼育されている。同施設ではおよそ230頭のパンダが飼育されているという。

トルコ南部で新たにM6.4地震発生 被害の拡大懸念

トルコ南部のシリア国境付近の2月6日に発生した大地震の被災地で21日未明、新たにマグニチュード(M)6.4と5.8の地震が発生、被害の拡大が懸念されている。
トルコ政府によると今回の地震で3人が死亡、200人以上が負傷した。また、シリア人権監視団(所在地:英国)によると、シリアではアサド政権側、反体制派の双方の支配地域合わせて470人以上が負傷した。
なお、6日発生した地震により、これまでに死亡が確認されたのはトルコで4万1,156人、シリアで5,914人と合わせて4万7,000人を超えている。

「梅毒」都内で急増 22年の報告数3,677件 女性40倍 

東京都内で性感染症「梅毒」の感染報告数が急増している。梅毒の感染報告数は全国で増えているが東京都は特に深刻だ。2022年の感染報告数は3,677件で、1999年の調査開始以来、最多となった。2016〜2020年は1,700件前後で推移していた。2022年はその2倍強に増えたことになる。
このため、東京都は2月20日、無料検査所を3月に開設すると発表した。ここでは「自分の素性を明かさずに「匿名」で検査を受けることが可能という。
全国の感染報告数を男女別にみると、男性2,291件、女性2,291件。10年前と比較すると男性がおよそ9倍、女性はおよそ40倍に上っている。女性の急増ぶりが目立ち、その多くは20代が占めている。