総合経済対策の財源の8割が借金 22.8兆円を国債で

政府が10月末に決めた総合経済対策の裏付けとなる2022年度第2次補正予算案の概要が分かった。およそ29兆円の歳出の8割にあたる22.8兆円を国債の発行で賄う。今年度の税収見込みは過去最大の68.3兆円に上方修正するが、歳出全額は賄えないためだ。これにより改善課題となっている、先進国では突出している財政状況の悪化に全く歯止めがかからない状況が続く。

宇宙環境利用へ検討調査 JAXAの公募に民間参画

兼松、東京海上日動火災保険、日本航空、三菱重工業、三菱UFJ銀行などは11月4日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した「持続可能な地球低軌道における宇宙環境利用の実現に向けたシナリオ検討調査」の企画コンペに採択されたと発表した。これは、国際宇宙ステーション(ISS)退役後の地球低軌道活動について、これまでISS日本実験棟「きぼう」を通じて成熟・成長させてきた宇宙環境利用と、その需要は円滑に継承されることを目指し、民間企業が主体となって有人飛行サービスも含め、ビジネスモデルを検討するもの。

米FCCが宇宙局創設 急増する民間投資申請に対応

米連邦通信委員会(FCC)は11月3日、宇宙局を創設すると発表した。宇宙への民間投資が拡大し、当局への申請が急増していることに対応する。FCCによると、過去2年間で新しい衛星の申請は6万4,000件に上り、企業による2021年の宇宙への投資額は100億ドル(約1兆5,000億円)となっている。

50年に世界遺産の氷河の1/3が消滅 ユネスコ予測

国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部:フランス・パリ)は11月3日、地球温暖化に伴う気温上昇により、世界遺産にある氷河の3分の1が消滅するとの予測を発表した。氷河を含む世界遺産は50カ所あり、そのうち3分の1にあたる十数カ所で消滅するとしている。一方、世界の気温上昇を産業革命前と比べて1.5度に抑えられれば、残り3分の2の氷河はまだ保護できるという。

福沢諭吉ら現紙幣の製造終了,新デザイン紙幣へ

日銀関係者によると、現在の紙幣、1万円札の福沢諭吉、5千円札の樋口一葉、千円札の野口英世の肖像画がデザインされている紙幣の製造が9月までに終了していたことが分かった。すでに新デザイン紙幣の量産を始めているという。
財務省は2019年4月に1万円札に渋沢栄一、5千円札に津田梅子、千円札に北里柴三郎に切り替えることを発表。2024年度上期をめどに、これら新しい紙幣の発行を開始する。

「空飛ぶクルマ」実機に試乗も 大阪万博イベント

2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた機運醸成のためのイベント「HANAZOKO EXPO(ハナゾノエキスポ)」が大阪府東大阪市で11月5〜6日の2日間開催されている。
花園ラグビー場がある花園中央公園の会場には、約200のブースに、今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に基づいたコーナーが設けられている。仮想現実(VR)などゴーグルで最新のデジタル技術を体験できるコーナーもある。
今回の万博の目玉の「空飛ぶクルマ」の実機が出展され、来場者は次々に試乗していた。これは中国・イーハンの機種で、2人乗りのシートを備えている。
主催の東大阪市は2日間で計2万人の来場を見込んでいる。

COP27 開幕 焦点は途上国支援,対策強化の一致

地球温暖化対策を話し合う第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)が11月6日午後7時からエジプト・シャルム・エル・シェイクで開幕した。会期は18日まで。7〜8日の首脳級会合には約100カ国・地域の出席が見込まれている。議長国・エジプトによると、会期中4万人超が参加する。
今回の会合は①異常気象の被害が多い途上国に対して先進国が支援を拡充できるか②気温上昇の抑制へ、当面2030年までの対策の強化−などが焦点となる。ただ、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格、穀物価格の高騰に端を発した世界的な大幅なインフレによる景気の減速下で、先進国や主要CO2(二酸化炭素)排出国もそれぞれ自国の民政の安定に注力しなければならない。それだけに、途上国支援の拡充や、脱炭素への対策強化に一致したメッセージを打ち出せるのか、協議の行方は全く不透明だ。

ジェットスターJ 23年度夏期国内5路線 先行販売

ジェットスター・ジャパン(本社:千葉県成田市)は11月4日、2023年夏期運航スケジュール(2023年3月26日〜10月28日)の運航ダイヤを一部決定し、対象となる運航便の航空券を同日13時より販売すると発表した。
販売路線は成田ー新千歳・福岡・那覇・下地島路線および中部ー福岡路線の国内5路線で、2023年3月26日〜10月28日の搭乗分を販売する。