マイナ保険証 救急患者の医療情報 同意なしに閲覧可 開始

厚生労働省は12月9日、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を利用し、意識不明に陥った救急患者らの医療情報を、本人の同意なしに病院が閲覧できるシステムの運用を始めた。処方薬や手術歴などを救急医らが把握し、的確で迅速な治療につなげることで、救命率の向上や後遺症の軽減を目指す。
新システムでは、意識不明や会話が困難などで意思確認ができない場合、医師が救命や回復のために必要と判断すれば、本人の同意なしに閲覧できる。救急用にまとめた情報も確認できる。厚労省は2025年度、マイナ保険証を利用する患者の電子カルテ情報を、医療機関同士で共有する仕組みを導入する方針だ。ただ、現状では医療機関や薬局でのマイナ保険証の利用率は2024年10月時点で15.67%にとどまっている。

シャープとKDDI 工場跡地でデータセンター早期稼働で合意

シャープ(本社:大阪府堺市)とKDDI(本社:東京都千代田区)は12月9日、堺市の大型液晶パネル工場跡地へのAI(人工知能)用データセンターの整備について、早期に稼働させることで両者が合意し、基本合意書を交わしたと発表した。2025年度の本格稼働を目指す。
KDDIは、シャープから土地や建物の一部を譲り受け、2024年度中にデータセンターへの転換工事に着手する計画。シャープは工場の跡地活用を巡り、KDDIとは別に、ソフトバンクとの間でも、データセンターへの転用について協議している。

万博 海外パビリオン「タイプA」全47カ国が着工

2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は12月9日、自前で建設する「タイプA」の海外パビリオンで出展する47カ国すべてが着工したと発表した。唯一、未着工だった地中海の島国、マルタが同日、工事を開始した。マルタ館は1階建てで、2025年3月末に完成する予定。
タイプAでの出展は当初60カ国が希望したが、資材高騰や人手不足で工事業者探しが難航。最終的に47カ国が42棟を建設する。

パラオ・ペリリュー島 集団埋葬地で日本兵の遺骨収集開始

厚生労働省はこのほど、太平洋戦争(1941〜1945年)の激戦地、パラオのペリリュー島の集団埋葬地で遺骨収集に乗り出した。埋葬地は島中央の密林で、12月9日は2柱の遺骨を収集した。厚労省は1,086人を埋葬したとする米国側の資料を確認しており、15日まで現地で活動する。
ペリリュー島では、駐留していた水戸歩兵第二連隊など約1万人の日本兵が戦死し、いまだに約2,400柱が眠るとされる。

パリ・ノートルダム大聖堂 5年ぶり公開 再開へ式典

2019年4月に火災で大規模な被害を受けたフランス・パリのノートルダム大聖堂で12月7日、約40カ国の国家元首を含む約1,500人が参列し、一般公開の再開を祝う式典が行われた。パリのシンボルの一つである大聖堂は8日から入場が可能となった。修復の費用は約7億ユーロ(約1,100億円)で、寄付金は世界約150カ国から集まった。

7〜9月GDP改定値 上方修正 年1.2% 住宅投資, 輸出など寄与 

内閣府がまとめた7〜9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.3%増、年率換算では1.2%増だった。11月時点の速報値(0.2%増、年率換算0.9%増)から上方修正された。
企業の設備投資が速報値の前期比0.2%減から0.1%減に、住宅投資が0.1%減から0.4%増にそれぞれ上方修正された。GDPの半分以上を占める個人消費は、0.9%増から0.7%増に下方修正された。輸出は0.4%増から1.1%増に上方修正。公共投資は0.9%減から1.1%減に下方修正された。

太陽誘電と東北大 早期の社会実装へ燃料電池を共同研究

太陽誘電(本社:東京都中央区)は12月9日、東北大学と共同で燃料電池などの高温エネルギー変換機器の研究を始めたと発表した。水素と酸素で発電し二酸化炭素(CO2)を排出せず、発電効率が高い固体酸化物形燃料電池(SOFC)などが対象。10月1日に共同研究部門をすでに立ち上げており、早期の社会実装に向け、積層セラミックコンデンサー(MLCC)で培った太陽誘電の製造技術と、東北大の解析技術を使い開発スピードを加速する。研究期間は2027年9月までの3年間。

パナソニック マレーシア工場に発電容量5.2MWの太陽光発電

パナソニック空質空調社は12月6日、マレーシアのパナソニックAPエアコンマレーシア(以下、PAPAMY)の工場に、発電容量5.2MW規模の太陽光hs通典システムを導入したと発表した。工場のCO2排出量実質ゼロに向けた取り組みの一環。
5.2MW規模はパナソニックグループで最大級で、稼働による年間発電量は約5,900MWh/年、CO2排出量は年間3,912トン削減される見込み。これによりPAOAMYのエアコン工場とオフィスなどを含むすべての使用電力の約20%を賄う。

クボタ ドイツで小型建設機械の生産能力28年までに4割増強

クボタ(本社:大阪市浪速区)は12月6日、グループのドイツの建設機械製造・販売会社、クボタバウマシーネンGmbH(以下、KBM)が、中長期的に需要拡大が見込まれる欧州市場向けミニバックホーの生産能力を、2028年までに現状から約4割引き上げると発表した。KBMの既存の生産拠点に拡張の余地がないため、近隣で建設機械の製造に転用可能な土地、建物を取得し新工場を立ち上げる。
2026年から順次生産を開始し、2028年を目途にKBMにおける主力のミニバックホーの生産能力を約140%まで引き上げる。新工場の予定所在地はラインラント=プファルツ州ツヴァイブリュッケン市。敷地面積は約8.7万㎡。生産品目はミニバックホー、ホイールローダ。

札幌市とJAL 人流創出で連携協定「JALフェスSAPPORO」

札幌市と日本航空(JAL、本社:東京都品川区)は12月6日、札幌市の人流創出に関する連携協定を締結したと発表した。両者は札幌市内各所で開催されるイベントを「JALフェスSAPPORO」としてつなぎ、道内外からの誘客が期待できる複数のイベントを相互に連携・協力して、一体的に企画・広報することなどを通して、札幌を中心とした新たな人流の創出に取り組む。さっぽろのまちの魅力を体感してもらうことを通して、「ひと」と「まち」、「ひと」と「ひと」のつながりを創出していく。