供給網強化へ連携合意 経団連が「アジア・サミット」

経団連は7月5日、カジア各国の経済団体首脳らを東京都内に招いて、第13回「アジア・ビジネス・サミット」を開いた・日中韓などが参画する地域的な包括的経済連携(ECEP)を拡大し、サプライチェーン(供給網)へ強靭化など域内の経済連携を強化することで合意。共同声明を採択した。
声明はRCEPの枠組みの中で、貿易自由化から除外されている物品の関税削減の議論も開始すべきだと主張。環太平洋連携協定(TPP)の加盟国拡大を目指すべきだとの意見でも一致した。

ピーチ 6期ぶり黒字 航空需要回復で設立以来 過去最高

ANAホールディングス傘下の格安航空会社、ピーチ・アビエーションの2024年3月期決算は、売上高にあたる営業収益が前期比52.4%増の1,380億9,800万円で最終(当期)利益は228億8,400万円(前期は124億7,100万円の赤字)だった。2018年3月期以来の6期ぶりの黒字で、2011年設立の同社にとって過去最高の黒字を記録した。

東京都知事選 小池百合子氏が3選 得票2位に石丸伸二氏

任期満了に伴う東京都知事選挙が7月7日投開票され、小池百合子氏(71)が現職の強みを発揮し、開票直後、早々と3選を果たした。子育て世帯への支援をはじめ、これまでの2期の実績をアピールし、幅広い層の支持を得た。得票2位には、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が入り、前参議院議員の蓮舫氏(56)を上回った。

万博 中国パビリオン建設工事現場でロープ切れ, 鋼材落下

2025年大阪・関西万博を運営する博覧会協会は7月5日、海外パビリオン建設中に起きた鋼材落下事故について、発生場所は中国パビリオンの建設現場だったと明らかにした。クレーン車での荷揚げ中に長さ10m、厚さ5mmの銅製鋼材8枚が3〜4mの高さから落下した。けが人はなかったものの、工事を中断している。

中国 日本の大陸棚にブイ設置 事前に説明なく, 昨年に続き 

林芳正官房長官は7月5日、中国の海洋調査船「向陽紅22」が6月、日本最南端の沖ノ鳥島北方の太平洋に位置する日本の大陸棚・四国海盆海域に、中国側から事前の説明がないまま、小型ブイを設置していたことを明らかにした。日本側は同調査が東シナ海を航行している段階から動向を監視し、活動目的の詳細な説明を求めていたが、説明があったのはブイ設置後だった。
中国のブイを巡っては、昨年7月、沖縄県・尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内でも「中国」と記載されたブイを設置しており、日本政府が即時撤去を求めていた。

24年1〜6月倒産件数21.9%増の4,931件 上期では過去最多

東京商工リサーチのまとめによると、2024年上期(1〜6月)倒産件数は前年同期比21.9%増の4,931件だった。2014年以来、10年ぶりの高水準。原材料・物価高騰が続く中、価格転嫁力に乏しい小規模企業の倒産が目立ち、人手不足を原因とする倒産は上期としては過去最多となった。負債総額は7,210億4,200万円で、 前年同期を22.8%下回った。

東電の介護子会社 ウエルシアHDに売却 首都圏に70事業所

東京電力ホールディングスは7月5日、介護事業を手掛ける連結子会社、東電パートナーズ(所在地:東京都豊島区)をウエルシアホールディングス(HD)に売却すると発表した。売却額は非公表。
東電パートナーズは2006年に事業の多角化を目的に設立され、1都3県で訪問介護サービスやグループホームの運営を手掛け、首都圏に約70の事業所を持つ。ウエルシアHDは10月1日付で全株式を取得して、社名を「ウエルシアパートナーズ」に変更する。ウエルシアは介護分野を伸ばし、ドラッグストア事業に並ぶ柱に」育成していく計画。

5月の消費支出 実質1.8%減 外国パック旅行費53,8%減

総務省が7月5日発表した5月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は29万328円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.8%減少した。マイナスは2カ月ぶり。記録的な円安の影響で海外旅行が伸びず、教養娯楽は8.4%減った。とりわけ外国パック旅行費が53.8%減となった。宿泊料も20.9%減少した。このほか、消費支出の3割を占める食料は3.1%減。外食も1.9%減と17カ月ぶりのマイナスになった。

日本 アフガニスタンの麻薬対策に15.14億円を無償支援

日本政府は、アフガニスタンの麻薬対策能力強化に向け、所要費用15億1,400万円を無償資金協力する。人道支援として、同国のヘルマンド県、カンダハール県およびバダフシャーン県の3県のケシ代替作物の栽培量促進および違法薬物使用の削減等を支援する。これにより同国の人々の健康的な生活の確保および持続的・自律的発展のための支援に寄与する。