23年末の個人金融資産 過去最高の2,141兆円 株高が押上げ

日銀がまとめた2023年10〜12月期の資金循環統計(速報)によると、12月末時点の個人の金融資産は前年同期比5.1%増の2,141兆円で、5四半期連続で過去最高を更新した。株高で株式や投資信託の含み益が、金融資産残高を押し上げた。構成比の内訳をみると、現預金が52.6%といぜんとして過半を占めた。次いで保険・年金・定型保証が25.1%、株式等は12.9%、投信は5.0%だった。

在留外国人 過去最多の341万人に 1年で10.9%増加

出入国在留管理庁によると、2023年12月末時点で日本に在留する外国人は341万992人となり、前年同期比33万6,000人(10.9%)増え過去最多となった。在留資格別にみると、永住者が89万1,569人で最も多く、「技能実習」が40万4,556人、「特定技能」が20万8,462人だった。前年同期比で技能実習がおよそ8万人、特定技能がおよそ7万8,000人増えている。
ただ、問題も発生している。技能実習の資格で入国したのに、別の職種で働くなどして資格を取り消された件数は、前年比115件増の1,240件に上り最多となった。

大麻摘発者 23年に最多の6,482人 初めて覚醒剤上回る

警察庁のまとめによると、全国の警察が2023年に大麻取締法違反や大麻に関する麻薬特例法違反容疑で摘発したのは6,482人に上った。前年から1,140人増え、統計のある1958年以降で過去最多となった。また、初めて覚醒剤関連の摘発者数を上回った。
大麻関連の摘発者を年齢層別にみると、20〜29歳が3,545人と全体の54.7%を占め最多だった。20歳未満は1,222人(全体の18.9%)で、2019年の609人から倍増、若年層に大麻が広がっている現状が明らかになった。

23年度 北海道内のヒグマ捕獲数 すでに1,300頭超 環境省

環境省の統計調査によると、北海道内のヒグマの許可捕獲数が2024年1月末時点で1,356頭に上り、2023年度は過去最多を大幅に更新する見通しであることが分かった。
ヒグマのやツキノワグマの出没は、日本列島の多くの地域で指摘されているが、北海道も人里周辺を含め市街地への出没が増え、駆除に至ったケースが多かったのが要因とみている。ハンターが趣味で行う狩猟分を含む北海道の統計で、過去最多は2021年度の1,056頭。環境省の2023年度速報値は、狩猟分を含まずにすでにこれを300頭上回っている。

ブタの腎臓を男性患者に移植成功 世界初 米国ボストン

米国・ボストンのマサチューセッツ総合病院は3月21日、遺伝子を改変したブタの腎臓を末期腎不全の男性患者に移植することに成功したと発表した。これまで脳死者に移植した例はあるが、生きた患者は世界初という。
移植したブタの腎臓は米バイオ企業、イージェネシスが提供した。拒絶反応を起こす遺伝子が取り除かれ、感染症を引き起こす恐れのある特定のウイルスを不活化させるなど、移植に際したリスクを抑制している。患者はリチャード・スレイマンさん(62)で、経過は良好で、近日中に退院予定という。

2月の貿易収支3,793億円の赤字 赤字幅は50.2%縮小

財務省が3月21日発表した2月の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3,794億円の赤字だった。赤字は2カ月連続。ただ、赤字幅は前年同月比59.2%縮小した。輸出額は同7.8%増の8兆2,492億円で、3カ月連続の増加。輸入額は同0.5%増の8兆6,285億円で、増加は11カ月ぶり。

国連安保理 北朝鮮の「外貨収入の半分」サイバー攻撃で

国連安全保障理事会は3月20日、対北朝鮮制裁の履行状況を調べる専門家パネルの最終報告書を公表した。これによると、北朝鮮は外貨収入の約50%をサーバー攻撃によって得ていると指摘している。北朝鮮は約30億ドル(約4,500億円)の被害額に相当する暗号資産(仮想通貨)関連企業へのサイバー攻撃に関与した疑いがあるとして調査を進めている。
専門家パネルは2023年7月から2024年1月にかけて対北朝鮮制裁への履行状況を調査し、制裁逃れの手口を明らかにしている。

ブラボウォ氏が当選 インドネシア大統領選 選管が発表

インドネシア中央選挙管理委員会は3月20日、2月14日に実施された大統領選でブラボウォ国防相(72)が当選したと発表した。同氏は有効投票の58.6%を獲得し、アニス前ジャカルタ特別州知事(54)、ガンジャル前中部ジャワ州知事(55)を破った。任期は5年で、10月に就任する。
同氏は過去2回の大統領選に出馬し、いずれもジョコ大統領に敗れていた。今回はジョコ大統領の息子を副大統領候補に据えるとともに、国民の人気が高いジョコ大統領の政策の継承を掲げて選挙に臨んでいた。

アイルランド パビリオンテーマ「創造性が人々をつなぐ」

アイルランドは3月19日、大阪市内で2025年の大阪・関西万博に出展するパビリオンの概要を発表した。テーマは「創造性が人々をつなぐ」。アイルランドの歴史や文化、それに日本とのつながりなどを紹介するほか、毎日のように音楽家やダンサーがパフォーマンスを披露して伝統音楽やダンスを楽しめるパビリオンをつくるとしている。
パビリオンの建設工事は2月から始まっていて、内装も含めて年内に完成する予定という。