25年万博 シンガポールパビリオン モチーフは”赤い球体”

2025年大阪・関西万博に出展するシンガポールが4月15日、パビリオンのコンセプトを発表した。シンガポールは地図で赤道近くに丸い点で記されることが多いことにちなんで、”赤い球体”をモチーフとした。パビリオンの外観には直径およそ18mの赤い球体を設置している。リサイクルされたアルミ製のディスク2万枚以上を組み合わせて球体を形づくるほか、屋上では太陽光発電で行い館内の電力を賄うなど、環境に配慮した設計にしているという。
シンガポールはパビリオンの出展参加国の中で最も早く、今年1月にパビリオンの建設工事に着手。今年10月には主な建物の工事を終える予定。

習主席 ショルツ独首相と会談 貿易・経済関係強化へ

中国国営新華社によると、中国の習近平国家主席は4月16日、訪中しているドイツのショルツ首相と釣魚台国賓館で首脳会談した。
今回ドイツは経済団体が同行している通り、中国は8年連続最大の貿易相手国となっている点、良好な関係を維持するため、また中国はEUの中核国の一つ、ドイツとの経済関係強化を図るのが狙い。ショルツ氏の訪中は2022年11月以来で、首相就任後2度目。
習氏は5月にフランスへの訪問を予定している。欧州連合(EU)の中核、ドイツおよびフランスの2カ国を経済で引き込み、EUの欧州委員会が検討する対中規制の切り崩しを図るとみられる。

内閣府 東南アから高度人材確保 在留資格の見直しも

内閣府は4月10日、対日直接投資拡大に向け、関係省庁や有識者が参加する作業部会を開いた。同部会で東南アジアやインドのIT人材が日本で就業しやすいよう在留資格制度の見直しを検討する。今後2030年に向け、様々な数値目標を設定することも決めた。
同日開いた「海外からの人材、資金を呼び込むためのタスクフォース」では、重点的に取り組む4項目として①投資機会の拡大②高度人材の確保③海外企業との協業促進④ビジネス・生活環境の整備ーを挙げている。

日米首脳が共同声明 中国にらみ他の同盟国の抑止力統合

岸田首相、米バイデン大統領の日米首脳は4月10日、米ワシントン・ホワイトハウスでおよそ1時間半会談し、共同声明を発表した。両首脳は「日米はグローバルパートナー」とし、安全保障から人工知能(AI)など先端技術まで幅広い議題で協議、認識を共有し、連携強化を確認した。
共同声明の中で、日米を軸に他の同盟国の抑止力も統合し、中国やロシアなど覇権主義国家によって揺らぐ国際秩序を守る決意を示している。

日本 パキスタンの2案件の無償資金協力で支援額追加

日本政府はパキスタンの2案件の無償資金協力で支援額を追加変更する。対象案件の「サッカル市における気象レーダー設置計画」は19億8,600万円の供与限度額を28億1,800万円へ、また「シンド州における母子健康医療施設拡充計画」は34億4,500万円の供与限度額を41億1,600万円へそれぞれ引き上げた。これらの供与限度額の変更は、近年の機材価格の高騰を受けたもの。

首相 インドネシア次期大統領と会談「価値共有し協力」

岸田首相は4月3日、首相官邸でインドネシアの次期大統領に就くプラボウォ国防相と会談した。岸田氏は会談で「基本的な価値や原則を共有し、素晴らしいパートナーとして2国間関係、地域や国際情勢で協力をさらに進めていきたい」と話した。プラボウォ氏は10月に大統領に就任する。

上川外相 UNRWAへの資金拠出 再開表明 23年度の53億円

上川陽子外相は4月2日、パレスチナ自治区ガザなどで活動する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を再開することを明らかにした。2023年度内に予定していた3,500万ドル程度(53億円)を拠出する。
UNRWAでは職員がイスラム組織ハマスによるテロ攻撃に関与した疑いが生じ、日本政府は1月から資金拠出を一時停止していた。

日本 バングラデシュ漁業開発公社の水揚場整備に22億円

日本政府はバングラディシュ・コックスバザール県における漁業開発公社の水揚場整備に供与限度額22億9,400万円を無償資金協力する。
コックスバザール県はベンガル湾に面し同国随一の漁業水揚量を誇っている。しかし県内最大の水揚・流通拠点の同水揚場は、インフラの老朽化や崩壊に伴い機能不全に陥っており漁獲物の水揚・運搬・保管・荷捌等の過程で非効率かつ不衛生な処理になるポストハーベスト・ロスが30%を超えるなど、本来の生産性を発揮できない状況にある。それに伴い、漁民の生計や栄養状況の低迷も懸念されている。こうした状況の根本的に改善、向上に向け、同水揚場において関連施設および機材等を整備する。

日本 フィリピン地下鉄と道路整備に総額2,500億の円借款

日本政府は、フィリピンの地下鉄と道路整備に総額2,500億円の円借款を供与する。対象案件は①ルソン島中・北部のダルトンパス東代替道路建設計画(第一期)に供与限度額1,000億円②マニラ首都圏地下鉄建設計画(フェーズ1)(第三期)に供与限度額1,500億円。
ダルトンパス区間はルソン島北部のカガヤン渓谷とマニラ首都圏を直接結ぶ唯一の幹線道路で、マニラ首都圏への交通・流通の要。地下鉄整備支援では、第一期(供与限度額1,045億3,000万円)、第二期(同2,533億700万円)の円借款を供与しており、今回はこれに続く第三期の融資となる。