石川県知事 被害住民の能登からの避難「検討中」

石川県の馳浩知事は1月3日、県庁で開いた災害対策本部会議の終了後、能登半島地震で大きな被害が出ている能登地域から住民を避難させることを検討していると明らかにした。馳知事は住民の移動を伴う避難について「簡単なことではないが、ニーズを踏まえ、どこへどれだけの人数がマッチングできるか、そのための場所の確保を、内々に関係機関で可能かどうかを含めて検討中」と述べた。

日航機事故 379人全員脱出は「奇跡」海外メディア

羽田空港で1月2日に日本航空機と海上保安庁機が衝突し炎上した事故について、海外主要メディアは大きく取り上げた。米メディア、ニューヨーク・タイムズは航空専門家の意見として、炎上する日航機から乗客乗員379人「全員が退避できたのは、まさに奇跡だ」と報じている。脱出は乗務員と乗客の協力が成功した証だと指摘している。

石川・能登半島地震2日間で521回の揺れ 死者73人に

石川県能登半島地震で1月4日までに石川県内で確認された死者が73人となった。また県は、輪島市と穴水町に居住する安否不明者15人の氏名・年齢などを公表した。情報提供を呼びかけている。このほか、集落への道路が寸断されるなどして3市2町の計750人が孤立状態にあることを明らかにした。
気象庁によると、1日の地震発生から3日午後4時までの48時間で震度1以上の揺れを計521回観測している。

国土地理院 輪島市で最大4mの隆起 地殻変動を観測

国土地理院は1月2日、1日に発生した石川県能登半島地震に伴い、大きな地殻変動を観測したと発表した。輪島市で最大約4mの地表の隆起を観測したほか、珠洲市で約1mに及ぶ隆起が起こった可能性があるとしている。また、地殻変動は水平方向でも観測された。人工衛星で測位する電子基準点のうち、輪島市にある基準点が西方向に約1.2m、穴水町で西に約90cm、珠洲市で西に約80cmそれぞれ動いたという。

羽田空港でJAL機炎上 乗客乗員379人脱出 海保機と衝突

東京・羽田空港で1月2日、日本航空機が着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突し炎上した。幼児8人を含む乗客367人と乗員12人の計379人は全員機体から脱出し、いずれも命に別状なかった。海保機に搭乗していた職員6人のうち、機長は脱出して負傷、他の5人(副機長、整備士ら)は死亡した。2022年度の乗降客数が約598万人に上り世界有数の規模を誇る羽田空港で、航空機同士が滑走路で衝突するという異例の事故だった。

サッカー代表 タイとの元日 国際親善試合5−0で勝利

1月12日からカタールで開幕するアジア・カップを控えた、サッカー日本代表のタイとの国際親善・強化試合が1月1日、行われた。試合は前・後半で対照的な展開となった。これは前半、日本が代表戦デビュー組メンバー主体で臨んだことと、タイが石井成忠監督指揮のもと、”守り”に軸足を置いた陣形を敷いたためで、日本は攻めあぐね、0−0で終わった。ただ、後半から順次、レギュラー組を投入し、重苦しい雰囲気が一変、実力の違いを見せつけ、5−0で快勝した。この結果、国際Aマッチ9連勝で日本代表の最多記録を更新した。

石川・能登地方でM7.6 震度7地震発生 大津波警報発令

気象庁によると、1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード(M)7.6、震度7の地震が発生した。これにより同庁は約4時間にわたり大津波警報を発令、日本海側の広い範囲に津波が到達した。その後も震源の周辺エリアでは、震度1以上の地震が9時間で90回以上発生した。これまでに石川県で5人の死亡が確認されている。
地震の規模は震度7を石川県志賀町で、震度6強を七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町で、震度6弱を中能登町、能登町、新潟県長岡市でそれぞれ観測した。
総務省消防庁はこの地震により1日夜時点で石川、福井、富山、新潟など9県で計9万7,000人超に避難指示が出ているとした。また、年始の基幹交通網が大きく乱れた。上越・北陸新幹線は一部区間で、2日午前も運転を取りやめる。

18歳成人 最少の106万人 辰年生まれは1,005万人

総務省が12月31日公表した2024年1月1日時点の人口推計によると、2005年生まれの新成人(18歳)は2023年に比べ6万人減の106万人で、過去最少となった。2005年は「合計特殊出生率」が1.26と2022年に並ぶ過去最低を記録した年。抜本的な少子化対策の必要性が指摘されながら、この間、ほとんど進んでいない”つけ”が、改めて浮き彫りになった。
辰年生まれは1,005万人だった。総人口に占める新成人の割合は0.86%で、男女の内訳は男性55万人、女性52万人。