林芳正官房長官は6月13日、政府が世界文化遺産に推薦した新潟県の「佐渡島の金山」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)諮問機関、イコモスが勧告で求めた一部地区の除外を受け入れることを明らかにした。イコモスは、日本政府が価値を主張する江戸時代よりも後の時代の遺構が多く残る地区を推薦範囲から外すべきだとし、日本に補足説明を求める「情報照会」と勧告していた。登録の可否は7月のユネスコ世界遺産委員会で、勧告を踏まえて審議される。
UNHCR 世界の難民・避難民1億2,000万人超 10年で倍増
「育成就労」で外国人確保 技能実習に代わる改正法成立
技能実習に代わる外国人材の新制度「育成就労」を新設する出入港在留管理法などの改正法が6月14日、参院本会議で可決、成立した。自民、公明の与党や日本維新の会、国民民主党などが賛成した。新制度は業種ごとに1〜2年の間で定めた制限期間後は、現制度で原則認めていない本人意向の転職が可能になる。ただ、転職には日本語の修得状況、技能などの条件がある。
育成就労は人材育成に加え、人材確保を目的として明記した。期間は3年間。試験などの条件を満たせば最長5年就労できる「特定技能1号」、その後に在留資格の更新制限がない「特定技能2号」になることも可能だ。特定技能2号になると家族を帯同でき、将来は永住権も申請できる。