3年ぶり新年一般参賀「安らかで良い年に」天皇陛下

新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居・宮殿東庭で行われた。天皇皇后両陛下はじめ、上皇ご夫妻や秋篠宮ご夫妻らによる参賀は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で見合わせられていたため、実施されるのは3年ぶり。
天皇陛下は長和殿のベランダ中央に立ち、「3年の月日を経て、今日こうして皆さんと一緒に新年を祝うことを誠に嬉しく思います。いろいろ大変なこともあるかと思いますが、本年が皆さんにとって安らかで良い年になるよう願っています」と述べられた。両陛下らは3度ベランダに立たれ、祝賀に応えられた。

中国のコロナ感染急拡大で日本製風邪薬の需要増大

中国政府による「ゼロコロナ」政策撤廃後、中国全土でコロナ感染者が急拡大していることを受け、日本製の風邪薬や解熱剤に対する需要が増大している。特に人気が高いのは大手製薬会社、大正製薬が販売している総合感冒薬「パブロンゴールドA 微粒」。”爆買い”する人もいることから、東京都内のドラッグストアの一部店舗では、1人当たりの販売個数を制限するなど”買い占め”対策に乗り出す店舗出始めているほど。
中国では大都市の医療機関を中心に、病床が通路を含めコロナ患者で溢れ、医薬品も不足し、パニック状況に陥っていると伝えられている。コロナ治療薬ではない日本製の風邪薬や解熱剤への需要増の要因が、風邪への予防か症状緩和をもとめたものなのかよく分からないが、いったんついた火はますます広がっている。

23年の18〜20歳の新成人341万人,95年以来減少続く

総務省が発表した2023年1月1日現在の人口推計によると、新たに成人となる人は341万人で、前年からさらに減少、少子化が加速する。この数値は、2022年に民法が改正され、成人年齢が18歳に引き下げられたことに伴う経過措置により、18歳から20歳まで合わせて集計されたもの。
前年に比べ18歳は2万人、19歳は5万人、20歳は6万人それぞれ減少している。いずれの年齢も総人口に占める割合は1%を下回り、1995年以来減り続けている。

外国人技能実習生 厚労省が派遣機関に初の実態調査

厚生労働省は2023年度、日本に派遣される外国人技能実習生の高額な費用負担や人権侵害の実態を調べるため、各国の送り出し機関に対し、初めての現地調査に乗り出す。記録的な円安で日本で働く魅力が低下する中、一部でみられる希望業種・職種、賃金などの不履行など実習生への不当な扱いを是正しなければ、産業界が要望する外国人の人材確保が中長期的に難しくなると判断した。
出入国在留管理庁が2021〜2022年に実習生約2,180人に行った聞き取り調査では、実習生が現地の送り出し機関などに支払った費用は平均約54万円で、半数超の人が来日前に借金していた。費用の名目は仲介業者への紹介料や日本語の事前教育など。実習生は2021年10月時点で約35万人。技能習得、スキルアップというより、実際には就労目的の人が圧倒的に多い。問題は低賃金などを理由に疾走するケースが後を絶たず、2021年は7,167人にも上っている点。
日本政府は失踪の原因の一つに実習生が抱える多額の借金があるとみている。現地および受け入れ業務を担う日本の監理団体との金銭のやり取りも調べる。

全世代型社会保障 先送りせず 岸田首相が年頭所感

岸田文雄首相は1月1日付で2023年の年頭所感を発表、全世代型社会保障の改革に取り組むと強調した。また、少子化対策や子ども政策に関し、「社会全体を維持できるかドウかという大きな課題で、日本が先送りできない問題だ」と指摘。2023年は2022年に打った布石を稼働させる年だと位置付け、具体的に「新しい資本主義」やグリーントランスフォーメーション(GX)、防衛力強化などを挙げている。

11月関空・国際線利用者 前月の約2倍の57.5万人に

関西・大阪・神戸の3空港を運営する関西エアポートによると、11月の関西空港・国際線の利用者は前月のおよそ2倍の57万5,000人余りに増えた。ただ、コロナ禍前の2019年は1カ月200万人前後だっただけに、これはまだ当時の29.1%という。
利用者の多くは韓国はじめ東南アジアからで当時、全体の半分近くを占めていた中国が低張。本格回復のカギを握る”ゼロコロナ政策”撤廃後、海外渡航解禁の動向が注目される。

中国で人手確保へ「コロナ陽性者求む」の求人広告

中国メディアによると、人手不足が深刻化している中国で人材募集時に新型コロナウイルス感染経験検者を優先的に雇用する企業が相次いでいる。例えば、「陽性者か陽性経験者を求む」「陰性の人は連絡しないでください。時間の無駄です」といった具合だ。また、「オミクロン株感染から回復した人を優先雇用する」というのもある。
これは中国各地で感染爆発が発生している中、企業側に抗体ができて当面の再感染リスクが少しでも低い従業員を確保したいとの思いがあるからだ。だがこの手法、「未感染者への新たな差別を生んでいる」との指摘も出るほど問題となっている。

レコード大賞にSEKAI NO OWARIの「Habit」初受賞

「第64回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会など主催)の発表会が12月30日、東京都渋谷区の新国立劇場で行われた。4人組バンドのSAKAI NO OWARIが「Habit」で初の大賞受賞の栄冠に輝いた。最優秀新人賞は2022年「大阪ロンリネス」を発表した歌手の田中あいみさん、特別賞は「新時代」がヒットした歌手、(ウタ)Adoさんらが受賞した。授賞式は新型コロナウイルスの対策緩和で、2019年以来3年ぶりに有観客で開催された。