21年死亡数143万9,809人で2年ぶり戦後最多,6.7万人増

厚生労働省が6月3日発表した2021年の人口動態統計によると、2021年の死亡数は前年比6万7,054人増の143万9,809人で、2年ぶりに戦後最多を更新した。2020年は新型コロナの感染予防意識の広がりで11年ぶりに減少している。だが一転、コロナの予防対策の定着意識も虚しく、再び増加に転じた。死因別ではがん、心疾患、老衰の順で多かった。
この結果、死亡数143万9,809人から出生数81万1,604人を差し引いた「自然減」は62万8,205人で、減少は15年連続となった。減少幅は前年から9万6,285人増えた。

柴原瑛菜組が快挙 全仏混合ダブルスV 日本勢25年ぶり

テニスの全仏オープンは6月2日、混合ダブルス決勝が行われ、第2シードの柴原瑛菜(橋本総業)、ウェスリー・コールホフ(オランダ)組は7−6、6−2で、ウリケ・アイケリ(ノルウェー)、ヨラン・フリーゲン(ベルギー)組に競り勝ち、初優勝した。優勝賞金は12万2,000ユーロ(約1,700万円)。この種目の日本勢の優勝は1997年大会覇者の平木理化、マヘシュ・ブパシ(インド)組以来25年ぶりの快挙。

オール大阪で脱炭素 官民で推進 万博でもアピール

大阪府・市、府内企業は6月2日、大阪市内で「オール大阪」で脱炭素に向け、温暖化ガス排出量を40%削減する目標実現への動きを推進するための会議を開いた。脱炭素につながる商品の購入で買い物ポイントを付与する新制度を導入するほか、2025年の大阪・関西万博で世界に脱炭素の姿勢をアピールする方針なども決めた。

オリックス平野佳寿 通算200セーブ達成 史上7人目

オリックスの平野佳寿投手が6月2日、横浜スタジアムで行われたDeNA3回戦で今季15セーブ目を挙げ、史上7人目の通算200セーブを達成した。38歳2カ月での到達はデニス・サファテ(ソフトバンクなど)の36歳2カ月を抜く最年長記録。
200セーブは佐々木主浩(横浜)、高津臣吾(ヤクルト)、小林雅英(ロッテなど)、岩瀬仁紀(中日)、藤川球児(阪神)、サファテの6人に続くもの。

21年出生率1.30 出生数81万人余 過去最少更新

厚生労働省が6月3日発表した2021年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率は1.30だった。前年と比べ0.03ポイント下回り、6年連続の低下となった。また、出生数は81万1,604人で前年比2万9,231人減少し、過去最少を更新した。
女性の年齢別では、40〜44歳で出生率の伸びが一番高く、0.0031ポイント上がった。出生数もこの年代だけ増え、前年比で617人増の4万8,516人。ただ、20〜34歳ではいずれも出生率は下がり、出生数も前年比2万5,235人減の計56万2,756人。30〜34歳での出産が最も多く29万2,435人だったが、出生率は前年比0.0058ポイント下がった。

22年度コメ作付け37道府県で減少 消費減で転換進む

農林水産省は6月2日、2022年度の主食用米の4月末時点の作付面積について、37道府県で前年実績から減少する見通しとする調査結果を発表した。新型コロナ禍でコメ消費の減少傾向がさらに進んでいることや、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界的な穀物価格の高騰を受け、麦、大豆、飼料用米などへの転換が予定されている。

食品主要各社の値上げ 年内に1万品目超,平均13%

帝国データバンクの調査によると、年内に食品主要105社が実施したか予定している食品の値上げが、同日時点で1万品目を突破した。食用油や小麦粉の急騰が響き、平均の値上げ幅は13%に上っている。値上げのピークは夏ごろと予想されるが、品目および値上げ幅はさらに高まるものとみられる。

首相直轄の「健康危機管理庁」案 感染症対応強化へ

感染症に対応する司令塔機能の強化に向けて、政府内で検討されている「健康危機管理庁(仮称)」の組織案が5月31日、明らかになった。内閣官房副長官級をトップとした組織を有事に内閣官房に設置し、首相直轄で関連する組織を一元化する。指揮命令系統を明確化して対応力を強めるのが狙い。