脱炭素へ次世代のエネルギーとして注目される水素の開発や普及に向けて、政府が6年ぶりに改定する「水素基本戦略」の内容が明らかになった。日本が強みとする燃料電池や水電解装置など9つの技術を「戦略分野」と位置付け、2040年に年間1,200万トンの導入を目標に、今後15年間で官民合わせ15兆円を超える投資を行うとしている。また、水素のサプライチェーン構築に向けて、海外から水素を運搬する船舶の大型化などの技術開発も進める方針。
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福井県立大に「恐竜学部」設置 地政学的要求と自然科学研究で
国内有数の化石の産地として知られる福井県の県立大学に令和7年度、恐竜の研究に特化した新たな学部「恐竜学部」(仮称)が誕生する。同県によると、恐竜研究を掲げる学部設置は全国初。”恐竜王国”の強みを生かし、県立恐竜博物館(所在地:福井県勝山市)の研究員による講義を含め、研究現場に密着したユニークな学習環境を提供する予定。
県立大によると、神学部の拠点となるキャンパスは県立恐竜博物館の隣接地につくられる。学生が恐竜学や地質・古気候学を学び、発掘調査などの現場活動に出向く。入学定員は30人で、卒業後は研究者や学芸員といった多様な職務に進むことを想定する。
県立大恐竜学研究所長の西弘嗣教授(古生物学・地質学)は新学部設置の目的・意義について「恐竜王国・福井を支える人材の育成だけにとどまらず、地球温暖化をはじめ深刻化する環境問題を考えるうえでも地質学は非常に重要だ」とし、「地政学的要求と自然科学の問題の双方を研究し。関連する政策提案までできるような拠点にしていきたい」としている。