22年上半期出生数38万人 初めて40万人割り過去最少

厚生労働省が8月30日公表した人口動態統計(速報値)によると、2022年上半期(1〜6月)の出生数は、前年同期比5.0%減の38万4,942人だった。上半期の速報値では2,000年以降最も少なく、初めて40万人を下回った。一方、2022年上半期の婚姻数は前年同期比微増(243組増)の26万5,593組だった。また、死亡者数は前年同期比4万8,269人増の77万7,213人だった。
これらの速報値には日本在住の外国人や在外日本人の数が含まれている。
今年6月に公表された2021年の出生数は1899年の統計開始以降、過去最少の81万1,604人で、前年より2万9,213人減った。1人の女性が生涯に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率は1.30だった。

NY市場で円140円台に下落 24年ぶりに円安水準更新

ニューヨーク外国為替市場で9月1日、円が対ドルで一時1ドル=140円台に下落した。140円台は1998年8月以来およそ24年ぶりの円安水準。米FRB(連邦準備理事会)と日銀の対照的な金利政策で、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いの流れが続いているもの。金融アナリストによると、両国の中央銀行に政策変更の兆しが全くないだけに、「円安・ドル高の進行」の基調は当面変わらないとみている。

7月有効求人倍率1.29倍へ上昇,失業率2.6%で横ばい

厚生労働省が8月30日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍と前月に比べ0.02ポイント上昇した。前月を上回るのは7カ月連続。ただ、新型コロナウイルス感染拡大前の水準には届いていない。一方、総務省が同日発表した完全失業率は2.6%で、前月と同じだった。
景気の先行指標とされる新規求人数は前年同月比12.8%増え、新規求人倍率は2.40倍と前月から0.16ポイント上昇した。業種別では宿泊、飲食サービスの伸びが大きい。運輸、製造業も増えた。

京セラ名誉会長・稲盛和夫氏死去90歳 日航再建に尽力

京セラ創業者で、KDDIを設立し、経営破綻した日本航空の再建に尽力した京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が8月24日、老衰で死去した。90歳だった。告別式は近親者で執り行った。後日、お別れの会を開く。喪主は長女、金沢しのぶさん。
稲盛氏は1959年、同僚らとセラミック製品を手掛ける京都セラミック(現京セラ)を設立。小集団単位で採算を管理する「アメーバ経営」と呼ばれる独自の経営手法を取り入れながら、電子部品や半導体、太陽電池など事業分野を広げ、一代で京セラを売上高2兆円に迫るグローバル企業に育てた。

米NASA 新型ロケット打ち上げ延期 有人月探査計画

米航空宇宙局(NASA)は8月29日、日本初の月面着陸に挑む宇宙航空研究開発機構(JAXA)の超小型探査機「OMOTENASHI(おもてなし)」が搭載された新型ロケットSLSの同日打ち上げを延期すると発表した。エンジンに不具合が見つかったため。早ければ9月2日(現地時間)にも打ち上げられるが、機体を点検して日程を調整する。
今回の打ち上げは欧州、カナダ、日本などが参加する国際月探査アルテミス計画の一環で、SLSには有人月探査のための新型宇宙船も搭載されている。

イチローさん 米マリナーズ球団殿堂入り式典

米大リーグ、シアトル・マリナーズで活躍したイチローさんの同球団殿堂入り式典が8月27日、本拠地シアトルでのガーディアンズ戦前に行われた。紺色のスーツで登場したイチローさんは、ケン・グリフィー氏らかつての同僚や家族に見守られながら英語でスピーチした。
「選手としては引退したが、野球は私にとって永遠の魂」などと語り、大きな拍手と喝采を浴びた。

日本 アフリカに官民合わせ4兆円規模の支援表明

日本が主導する第8回アフリカ開発会議(TICAD)が8月27日、チュニジアの首都チュニスで開幕した。岸田首相はオンラインで出席し、官民合わせ今後3年間で総額300億ドル(約4兆1,300億円)規模の資金を投入すると表明した。
岸田氏は、アフリカを「ともに成長するパートナー」と位置付け、「人への投資と成長の質を重視する」との立場を説明。そのうえで今後3年間で、産業や保健・医療などの分野を中心に30万人の人材位育成を行うことを明らかにした。