ガソリン174.6円 9週連続上昇 補助金は17.7円 

資源エネルギー庁が3月9日発表した、レギュラーガソリンの店頭価格(全国平均、7日時点)は1リットル174.6円で、前週から1.8円上がった。上昇は9週連続。
石油元売りに支給する補助金を10日以降、これまでの1リットル5円から17.7円へと大幅に引き上げ、さらなる急騰を防ぐ。

米,英,EU ロシア産原油と天然ガスの輸入禁止,削減発表

米国のバイデン大統領は3月8日、米国によるロシア産原油と天然ガスの輸入禁止を発表した。ロシアのウクライナ侵攻に対する米国の経済制裁としては最も踏み込んだ措置となる。
同日、英国も今年末にかけてロシア産原油の輸入を段階的に停止すると発表した。このほか、欧州連合(EU)の欧州委員会も、ロシア産天然ガス輸入量を年内に3分の2削減する方針を表明した。

UNHCR ウクライナ避難民200万人超え 120万人がポーランドへ

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は3月8日、ウクライナからの避難民が200万人を超えたと明らかにした。フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官がツイッターで投稿した。UNHCRによると、国外避難民のうち8日までに半数以上の120万人がポーランドへ逃れている。このほか、ハンガリー、モルドバ、スロバキアなどへ脱出している。

日本 ウクライナへ防弾チョッキなど自衛隊装備品

日本政府は3月8日、ロシア軍の侵攻を受け激しく交戦中のウクライナに防弾チョッキ、ヘルメットなどの自衛隊装備品を提供するため、防衛装備移転三原則の運用方針を改定。同日中に航空自衛隊小牧基地(所在地:愛知県小牧市)で自衛隊の輸送機1機が物資を積み込み、ウクライナの隣国ポーランドへ向け出発した。

2月企業倒産9カ月ぶり増加も件数は57年ぶり低水準

東京商工リサーチのまとめによると、2月の全国企業倒産件数は、前年同月比3%増の459件だった。2021年5月以来9カ月ぶりに増加に転じた。ただ、倒産件数は57年ぶりの低水準となった2021年通年の月間平均(503件)を下回る数値でいぜんとして低水準で推移している。新型コロナ対策として政府はじめ金融機関の支援策が奏功、企業の資金繰りをつないでいる。
負債総額は前年同月比5%増の709億8,900万円で、4カ月ぶり増加した。大型倒産が発生、負債総額を押し上げた。業種別では飲食業が39件で5%増えた。医療・福祉業なども倒産が増えている。

ロシア 日米英,EUなど48カ国・地域を「非友好国」指定

ロシア政府は3月7日、プーチン大統領が5日に署名した大統領令に基づき日本、米国、英国、欧州連合(EU)全加盟国など48カ国・地域を「非友好国・地域」に指定した。ウクライナ侵攻したロシアに対する制裁措置への対抗措置で、非友好国の債権者、自国通貨ルーブルでの債務返済を受け入れるよう迫る内容。ロシアは日米欧の経済制裁で外貨準備の使用が制限されており、デフォルト(債務不履行)を回避するのが狙い。
松野官房長官は8日、ロシアが日本を非友好国に指定したことについて、7日に外交ルートでロシアに抗議したことを明らかにした。

旧優生保護法訴訟 国が最高裁に上告 被害者救済に影響

国は3月7日、障がい者らが不妊手術を強いられた旧優生保護法(1948~1996年)の規定を憲法違反として、一連の訴訟で初めて国に損害賠償を命じた大阪高裁判決を不服として、最高裁に上告した。
厚生労働省は、国に対する賠償請求権が消滅する20年の「除斥期間」を適用しなかった点について、「除斥期間の解釈・適用に関し、法律上の重大な問題を含むため、最高裁の判断を仰ぐ」とのコメントを出した。
各地の訴訟への影響なども考えると、被害者救済の遅れは避けられそうにない

世界のコロナ死者600万人超え ワクチンでペース鈍化

米ジョンズ・ホプキンズ大のまとめによると、新型コロナ感染症による死者が3月7日、世界全体で600万人を超えた。感染力の強い変異株、オミクロン株のの感染急拡大で懸念されたが、500万人から600万人までに要した日数は126日とペースは鈍化した。世界各地で進むワクチン接種が奏功しているとみられる。

川除大輝 金メダル 北京パラ・スキー距離20km

北京冬季パラリンピック第4日の3月7日、ノルディックスキー距離の男子20キロクラシカル立位で川除大輝(かわよけ・たいき、日立ソリューションズJSC)選手が金メダルを獲得した。川除選手は2度目の出場で初のメダル。7大会連続出場の新田佳浩(日立ソリューションズ)選手は7位だった。

ウクライナ大統領の暗殺未遂「1週間で3回」英紙

英紙タイムズによると、ロシアのプーチン政権に近い傭兵派遣会社と特殊部隊により、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対する暗殺が過去1週間で3回試みられたが、いずれも阻止された。ウクライナ当局関係者らの話として報じられた。
暗殺を企てたのは、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の傭兵とロシア南部チェチェの特殊部隊。ワグネルの要員は約400人に上るとされ、、6週間以上前から潜伏し、ウクライナ政府要人24人を標的にしている。暗殺阻止にあたり、両グループには死者が出ているという。暗殺計画に関する情報は、軍事侵攻に不満を抱くロシア情報機関・連邦保安局(FSB)関係者からもたらされたもよう。