財務省が2月16日発表した1月の貿易統計速報によると、貿易収支は3兆4,966億円の赤字だった。輸入額は前年同月比17.8%増の10兆4,771億円、輸出は同3.5%増の6兆5,511億円だった。単月としては比較可能な1979年以降で最大の赤字となった。円安と資源高で輸入が増えたほか、中国向け輸出の停滞が主な要因。
2022年8月に2兆8,248億円の赤字を記録しているが。1月はこれを上回る赤字となった。赤字は18カ月連続。2015年2月までに32カ月続けて赤字となったとき以来の長さだ。
1月訪日外客 前年比84倍の149万人 コロナ前の55%
日本政府観光局(JNTO)の推計によると、1月の訪日外客数は前年同月比約84倍の149万7,300人だった。2022年12月の約137万人を上回り、前月との比較では7カ月連続の増加となった。コロナ禍前の2019年1月実績と比べると、55.7%に相当する水準に戻した。訪日外客数は回復基調が続いているが、本格回復はまだ道半ばといえそうだ。
1月の訪日外客を国・地域別でみると、韓国が56万5,200人で最多。以下、台湾が25万9,300人、香港が15万1,900人、米国が8万8,100人で続いている。コロナ禍前に訪日外客数全体の約3割を占めた中国本土からはまだわずか3万1,200人にとどまっている。
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トルコ地震エネルギー 阪神大震災の22倍,4mの横ずれ
死者数が3万9,000人を超えたトルコ南部地震の規模や断層の動きが分かってきた。東北大学などの分析によると、最初のマグニチュード(M)7.8、その後約9時間後のM7.5の余震が発生。広範囲で甚大な被害が出た。M7.8を記録した最初の地震で全長約400kmの範囲が影響を受けた。
そのエネルギーは1995年の阪神大震災の最大22倍で、日本の気象庁の震度に換算すると最大の震度7相当の強い揺れだったことが分かった。内陸で起きた地震としては過去最大級だったとみられる。
地表の断層のずれも大きかった。国土地理院が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち2号」の観測データをもとに分析したところ、阪神大震災の約4倍にあたる最大約4mの横ずれが生じていた。