欧州で猛烈熱波 高齢者ら1,000人超死亡,森林火災も

スペイン、ポルトガル、フランス、イギリスなど欧州の広い範囲で約1週間にわたり猛烈な熱波に見舞われ、多数の死者や森林火災が相次いでいる。今後も各地で記録的な暑さが見込まれ、各国では外出を控えるよう求めるなど警戒を呼びかけている。
ポルトガルでは7月14日に最高気温が47度に達したほか、スペインでも45度以上を記録。ロイター通信によると、両国では暑さが原因で17日までに高齢者を中心に1,000人以上が死亡した。イギリス、フランスでも18、19日に”非常事態”の記録的な熱波が見込まれている。

25年万博キャラクター愛称「ミャクミャク」に決定

2025年に開催される大阪・関西万博の公式キャラクターの愛称が「ミャクミャク」に決定した。選考委員の座長を務めた仲畑貴志さんは愛称について、親しみやすく覚えやすいことを第一に、大阪・関西ならではの独自性、そして国際性も持たせたものとして選考。その結果、ミャクミャクを、変化自在のキャラクター名として選んだとしている。
愛称の公募は4月から5月にかけて行われ、期間中に3万3,179作品の応募があった。

人口世界一から陥落予測の中国に成長鈍化の危機感

国連の人口予測でインドが2023年にも中国を抜き、人口で世界一になる見通しとなった。2027年頃としていた2019年の前回予測から、4年も早まった。今後予想される中国の人口頭打ちもしくは減少は、国力低下に直結しかねず、深刻さを内包している。
それは少子高齢化に歯止めがかからないことと、生産と消費を支える若い世代を中心に、生産年齢人口が減少し、経済成長の鈍化が避けられないからだ。
中国は36年続けた「一人っ子政策」の副作用で、解除後も出生率が低下したまま。その結果、2021年は人口に占める65歳以上の割合が14.2%と過去最大となる一方、総人口は前年比わずか48万人増にとどまった。
子育て費用の高止まりに加え、新型コロナウイルスの流行で結婚や出産を控える心理が働いたとみられ、専門家からは2022年の人口増は望めずゼロになるとの悲観論さえ出ている。高齢化の進行に伴い、年金など社会保障費の増大が財政を圧迫する。2021年の社会保障費は約69兆円となり、この10年で2.7倍に膨れ上がっている。

大相撲で前代未聞の珍事・不祥事 異例の取り直し

大相撲名古屋場所・8日目、横綱照ノ富士と前頭四枚目若元春戦で前代未聞の珍事・不祥事があった。勝ったはずの若元春は”幻の金星”となった。
詳細な経過は省くとして、一度は若元春が前に出て寄り切ったが、行事が「まわし待った」をかけていたとして、物言いがつき、長い審判団の協議の結果、取り組み途中から取り直しとなった。全く合理性のない、ファンの一人として見ていて、何で?と首を傾げざるを得ない、恥ずかしい対応だった。
結論を言えば、行事と審判団の両方に対する厳罰が必要な、最低の対応だった。まず行事はあんな場面で待ったをかける事自体、非常識で弁解の余地がない。まわしが解けてきたことは後で若元春および所属親方に”注意”すれば済むことだろう。次に審判団の対応。若元春の寄り切りを認めて、行事の非常識さを指摘し、何らかのペネルティ(処罰)与えれば済んだもの。それを前代未聞の形で、取り直しを決めた点、ファンが抱く審判団に対する信用を大きく失墜させた。この際、常識を逸脱した、審判団の”教育”が必要なのではないか。

サニブラウン男子100mで90年ぶり決勝進出の快挙

米オレゴン州で開催されている世界陸上で7月16日(日本時間17日)、男子100mでサニブラウン・ハキーム(23)は快走、決勝進出を果たし、10秒06で7位となった。
世界大会における同種目での日本勢の決勝進出は、1932年ロサンゼルス・オリンピックの”暁の超特急”と称された吉岡隆徳以来、90年ぶりの快挙だった。
なお、男子100m決勝の結果は、1位がカーリー(米国)で9秒86、2位ブレーン、3位ブロメルと入り、米国勢が表彰台を独占した。

中国4〜6月GDP 12業種中7業種がマイナス成長に

中国国家統計局がまとめた、全体で前年同期比0.4%増にとどまった2022年4〜6月の業種別国内総生産(GDP)によると、新型コロナウイルスの感染封じ込めを狙う中国政府の”ゼロコロナ”政策の影響で、全12業種のうち7業種が前年同期比でマイナス成長となった。マイナス成長が5割を超すのは2020年1〜3月以来となる。
マイナス幅が最も大きかったのは不動産業で7.0%減だった。不動産業が前年同期を下回るのは4四半期連続。これは遡れる1992年以降で最も長い。このほか、宿泊・飲食業5.3%減となり、2四半期連続のマイナス。

22年度の硬貨製造 過去最少の6.2億枚 財務省

財務省は7月15日、2022年度の硬貨の製造枚数が6億2,907万枚(2,034億1,600万円)になる見込みだと発表した。キャッシュレス決済の進展などを受けて、年度当初の計画から1億8,500万枚引き下げた。これまでの最少記録、2,011年度の約8億枚を下回り、記録を更新する。ちなみに最も多かったのは2003年度の約13億9,000万枚。
2022年度は当初の計画から100円玉と10円玉を4割減らし、100円玉を2億枚、10円玉を6,100万枚とした。10円玉の製造枚数が1億枚を下回るのは初めて。