京都・舞鶴漁港 ブランド化目指す「特選京鰆」出荷開始

京都府の舞鶴漁協で12月8日、「特選京鰆(とくせんきょうさわら)」としてブランド化を目指しているサワラの出荷が始まった。同府漁業協同組合は沿岸の定置網漁にかかったサワラのうち、3kg以上の状態のよいものを「特選京鰆」と名付けてブランド化を目指しており、毎年、脂ののり具合などによって、出荷する時期を決めている。
同日、次々と水揚げされたサワラは漁協の職員によって大きさや脂の量など状態のよいものがブランド品として選別されその後、仲買人たちが競り落としていた。特選京鰆の出荷は2024年3月下旬まで行われる予定。
農林水産省の統計では、2022年に京都府で水揚げされたサワラはおよそ1,100トンで国内では最多で、全国でも有数のサワラ漁獲量を誇っている。

奈良 大神神社で迎春準備, 重さ400kgの大注連縄かけ替え

奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社で12月10日、迎春準備として拝殿前の重さ約400kgの大注連縄(おおしめなわ)がかけ替えられた。大注連縄は長さ約8m、最も太い部分は約1mにもなる破格サイズ。約200人の参拝者もお祓(はら)いをうけ、神職の指示に合わせ作業を手伝っていた。

競馬の阪神JF アスコリピチェーノが2歳牝馬女王

2024年の牝馬クラシックを占う戦い、第75回阪神ジュベナイルフィリーズ(JF、1600m芝、18頭出走、G1)は12月10日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場で行われた。今年は傑出した馬が不在で上位人気が分かれ、”大混戦”模様だった。混戦を断ったのは3番人気のアスコリピチェーノ(北村宏司騎乗)で、1分32秒6で優勝。無傷の3連勝でG1を初制覇し、2歳牝馬女王の座に就いた。1着賞金は6,500万円。北村騎手、黒岩陽一調教師はいずれもこのレース初勝利。
アスコリピチェーノは最後の直線で鮮やかな末脚を繰り出し、5番人気のステレンボッシュを首差抑えた。さらに1馬身1/4差の3着は2番人気のコラソンビートが入った。1番人気の支持を集めたサフィラは4着だった。

奈良・橿原 高松塚古墳の古代の姿に復元された木棺公開

奈良県立橿原考古学研究所は12月8日、古代の姿に復元された明日香村の高松塚古墳(7世紀末〜8世紀初頭)の木棺を報道陣に公開した。木棺は長さ約2m、幅約60cm、高さ約50cm。スギ材で黒漆が塗られ、金銅製の飾り金具が付けられている。棺内部は朱で塗られ、金箔を貼った棺台に置かれている。この木棺は12月9日から2024年1月14日まで、同研究所付属博物館で公開される。入館料が必要。

大栄環境 ひらかたパークでロボットでゴミ回収実証実験

産業廃棄物処理などを手掛ける大栄環境は12月8日、大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」内で、ロボットがゴミを回収・運搬する実証実験を実施すると発表した。期間は12月11〜15日まで。清掃員の人手不足対策として走行性能や安全性を検証する。検証結果を踏まえ改善・改良を加え、ショッピングモールや住宅街への展開を目指す。
今回は、ロボットがゴミ箱に向かうタイミングなどは人が管理するが、将来的にはゴミ箱からのサインを受けて自動で取りに行くことを目指す。

松山ー台湾線 24年3/6に運航再開へ 桜開花期は週4往復

愛媛県は12月7日、台湾のエバー航空が2024年3月6日に松山空港と台北・桃園空港を結ぶ定期便の運航を再開すると発表した。水曜日と日曜日の週2往復で、使用機材は欧州エアバスのA321(184人乗り)。桜の開花に合わせて3月20〜4月30日は水・木・土・日曜日の週4往復で運航する予定。
エバー航空は2019年7月に松山ー台北の定期便を就航したが、新型コロナウイルス禍で、2020年2月から運休していた。

パナソニック 40億円投じマレーシアの空調機研究施設拡大

パナソニックは12月8日、40億円投じマレーシアの空調機の研究施設を拡大したと発表した。クアラルンプール近郊の研究施設に3階建ての新棟を建設し実験室を約1.6倍に拡大した。2024年3月までに実験設備などを整備し、需要が堅調な東南アジアや欧州向けの開発速度を上げ、その後の設備拡充も視野に入れる。

ANA, Joby. 野村不 空飛ぶクルマの離着陸場開発で覚書

ANAホールディングス(本社:東京都港区)、Joby Aviation(本社:米国カリフォルニア州Santa Cruz、以下、Joby)および野村不動産(本社:東京都新宿区)は12月8日、日本における電動エアモビリティeVTOL(空飛ぶクルマ)の離着陸場(以下、バーティポート)開発に向けた共同検討に関する覚書を締結したと発表した。3社は日本国内の都市部を中心とした利便性の高いバーティポート開発に向けた事業的・技術的検討、社会受容性を得るための取り組み、戦略的パートナーシップ構築に向けた検討等を進めていく。

JRA初の女性調教師が誕生 前川恭子さん合格 5回目の挑戦で実現

日本中央競馬会(JRA)は12月7日、2024年度の新規調教師免許試験の合格者9人を発表した。JRA史上初めて、女性として前川恭子さん(46)が合格した。前川さんは2003年から厩務員として働き始め、現在は栗東の坂口智康厩舎で調教助手を務めている。今回5回目の挑戦で合格を果たした。ほかに通算1,809勝の田中勝春騎手(52、美浦・フリー)、1,056勝の秋山真一郎騎手(44、栗東・フリー)などが合格した。
地方競馬ではこれまでに9人の女性調教師が誕生し、7人が現役で活躍しているが、、JRAでは女性の現役騎手が藤田菜七子、今村聖奈など6人いるが、調教師はいなかった。