ブイキューブなど 兵庫県養父市で11/7より遠隔診療の実証開始

ブイキューブ(本社:東京都港区)は10月24日、PHCホールディングス傘下のウィーメックス(本社:東京都渋谷区)とともに、兵庫県養父市の公民館「あけのべ憩いの家」に、リアルタイム遠隔医療システム「Doctor-Cart」が搭載された「TELECUBE」を設置し、11月7日よりオンライン診療の実証事業を開始すると発表した。
この実証事業は2023年5月18日、厚生労働省民政局による通知「へき地等において特例的に医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設について」を受け、へき地における持続可能な地域医療の提供を目指すことを目的とした取り組み。
同実証事業を行うことにより、地域住民の医療アクセス向上に加えて、地域医療が住みたい場所で健康的に暮らせるための疾病の重症化予防や、医師の移動負担の軽減や診療の効率化など、患者・医師双方のニーズに適した地域医療への貢献を目指す。

性別変更の手術要件は「違憲」最高裁が初の判断

最高裁大法廷は10月25日、戸籍上の性別を変更する際に今の法律では生殖能力をなくす手術を必要としている規定について「憲法13条に違反し無効」で、「違憲」とする初めての判断を示した。これは戸籍上は男性で、女性として社会生活を送る当事者が戸籍上の性別を女性に変更するよう求めた家事審判に対する決定で、最高裁が示したもの。
この当事者は性同一性障害と診断されホルモン投与を受けてきたが、身体的、経済的な負担が出る性別適合手術は受けずにいた。今回の判断が示された結果、身体的、経済的な負担から性別適合手術を断念しているトランスジェンダーの人たちに新たな選択肢が生まれる可能性が出てきた。
性同一障害特例法では、性別変更の際は①生殖能力がないこと②性器の外観が変更後の性別のものに似ていることーなど5つの要件を定めている。

三菱自動車 中国生産から撤退を発表 特損243億円 EV出遅れで

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は10月24日、中国での車両の現地生産から撤退すると発表した。合弁会社の株式は、三菱商事の保有分とともに合弁相手の広州汽車集団に譲渡する。2024年3月期連結決算で関連費用243億円の特別損失を計上する。中国市場で想定を大きく上回る速さでEV化が進んだ中、同社はEV化で出遅れによる事業採算の悪化が響いた。

「ジャパンモビリティショー2023」開幕 約500の企業団体が参加

国内最大級の自動車ショー「ジャパンモビリティショー 2023が10月25日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開幕した。東京モーターショーから名称を変えて、4年ぶりの開催となり、過去最多の500社・者近くの企業・団体が参加している。25〜27日は報道や特別招待者向けで、一般公開は28日から11月5日まで。
各社が新型電気自動車(EV)はじめ、四足歩行ロボットや空飛ぶクルマなど次世代および近未来のモビリティのコンセプトカーなどを提案している。国内勢に限らず、海外からも中国のEV大手、比亜迪(BYD)などが最新モデルを出展している。

自見万博相 万博建設費増額後も政府, 自治体, 経済界1/3負担を維持

自見英子万博相は10月24日、大阪・関西万博の会場建設費に言及し、建設費の増額後も政府、自治体、経済界で3分の1ずつを負担する割合を維持する考えを示した。ただ自見氏の発言は、従来計画からの500億円増額に対してはコメントを避け、できるだけ早いタイミングで政府の検討結果をお伝えしたい」と述べるにとどまった。

シャープ 11月から「ソーラー家電連携」サービス提供開始

シャープ(本社:大阪府堺市)は10月24日、太陽光発電システムの電気を家電の運転に有効活用し、電気代を抑制する業界初の新サービス「ソーラー家電連携」の提供を開始すると発表した。
このサービスでは家電の運転を発電が余る時間帯にシフトし、発電が少ないときは省エネ運転にすることで家電の電気代を抑制する。対象HEMS(Mome Energy Management System)機器はJH-RV11/JH-RVB1。対応する家電の第一弾として11月21日に発売予定のエアコンXシリーズから、同サービスを利用できる。

IMF予測 23年GDP 日本はドイツに抜かれ4位転落 円安も影響

国際通貨基金(IMF)は、2023年の日本の名目国内総生産(GDP)がドルベースでドイツに抜かれ、世界3位から4位に転落するとの見通しを示した。円安によりドル換算で目減りしたほか、物価変動が影響する名目GDPのため、日本よりも高いドイツの物価上昇率が反映されたためとみられる。
IMFが公表した経済見通しによると、2023年の日本の名目GDPは前年比0.2%減の約4兆2,308億ドル(約634兆円)。これに対しドイツは同8.4%増の約4兆4,298億ドル。

加賀電子 調剤薬局へ行かずに企業向け処方薬デリバリー開発

加賀電子(本社:東京都千代田区)は10月24日、くすりの窓口およびツルハの3社共同で、調剤薬局へ行かずに職場内で処方薬が受け取れる、国内初となる「企業向け処方薬デリバリーサービス」を開発したと発表した。この第1号案件として、同社本社ビル内に「処方箋受付機」と「受取ロッカー」を設置し、同日より運用を開始した。
3社は、くすりの窓口がネットワークシステムを構築、ツルハが展開するドラッグストア「ツルハドラッグ」がオンライン服薬指導、処方箋の処理および処方薬の配達、加賀電子がこのサービスの提案・販売をそれぞれ担う。

「ダンシング・オールナイト」もんたよしのりさん死去, 72歳

神戸市出身で「ダンシング・オールナイト」の爆発的ヒットで知られ、「もんた&ブラザーズ」で活躍したシンガーソングライター、もんたよしのりさんが10月18日、大動脈解離のため亡くなった。72歳だった。
もんたよしのりさんは1971年にソロ歌手デビュー。1980年に結成したバンド「もんた&ブラザーズ」で発表した「ダンシング・オールナイト」が大ヒットし、同年の紅白歌合戦にも出場した。1983年にはもんたさんが作詞・作曲を手掛けた、西城秀樹さんの「ギャランドゥ」がヒットしたほか、映画や舞台にも幅広く活躍した。最近も9月26日にNHKの音楽番組「うたコン」に生出演し、変わらぬハスキーボイスで「ダンシング・オールナイト」を披露していた。

処理水2回目の放出終了 トリチウム濃度に異常なし

東京電力は10月23日、10月5日に始まった福島第一原発の処理水の2回目の海洋放出について、予定通り約7,800トンの放出作業を終えたと発表した。東京電力によると、これまでに放出設備などで異常は確認されておらず、原発周辺の海域のトリチウム濃度についても最大で1リットルあたり22ベクレルと、放出停止の判断基準の1リットルあたり700ベクレルを大きく下回っているとしている。
処理水は2024年3月末までに3万1,200トンを4回に分けて放出する計画。東京電力は24日から放出設備の点検作業を行い、問題がなければ今年中に3回目の放出を始める予定。