川崎重工,関電 液化水素サプライチェーン構築で協業

川崎重工業と関西電力は12月2日、2030年の液化水素サプライチェーンの構築に向けた海上輸送等に関する協業の覚書を締結したと発表した。この協業を通じて、液化水素の海上輸送をはじめ、海外での水素の製造・液化・貯蔵・姫路エリアでの受け入れに関する調査、検討を行う。

高野連 23年センバツからタイブレークは延長十回から

日本高野連は12月2日、大阪市内で理事会を開き、試合の早期決着を図るタイブレーク制について、投手の投球数制限、選手の障害予防・健康管理などの観点から、開始イニングを従来の延長十三回から十回に変更すると発表した。2023年春の選抜大会から実施する。これは春夏の甲子園大会を含め、都道府県高野連が主催するすべての公式戦に適用する。

モリリン ECメタバース「メタストア」で3DECストア

繊維専門商社(本社:愛知県一宮市)は12月2日、クリエイタープロジェクト『#AAAA(#フォーエー)アーティスト・クリエイターズ』と協業し、ECメタバース「メタストア」で3D ECストアをオープンしたと発表した。今回3D CADの新たな活用方法として、メタバース空間での洋服や雑貨の3Dデータの展示、販売を開始した。

東北大 硫化スズで高効率太陽電池開発の可能性発見

東北大学の研究グループは12月2日、硫化スズの大きく曲がるバンド構造を初めて実測し、硫化スズが太陽電池材料として高いポテンシャルを持つことを証明したと発表した。同グループは硫化スズ単結晶に酸化モリブデンを堆積した界面の電子状態を光電子分光法によって解析。安価で安全なエネルギー源として期待される硫化スズ太陽電池の①バンドがほとんど曲がらない②開放電圧が低くなることで、変換効率が最高でも約5%程度と低いーなどの課題を克服した。

双日 インド高速鉄道車両基地建設工事を630億円で受注

双日(本社:東京都千代田区)は12月2日、インド最大のゼネコン兼総合エンジニアリング会社、ラーセン・アンド・トゥーブロ社と共同で、インド高速鉄道公社が実施するムンバイーアーメダバード間高速鉄道建設事業の一部である、サバルマティ総合車両基地建設工事を受注したと発表した。車両基地の設計・建設および保守関連機器の調達などを合わせた受注額は約630億円。
同事業は円借款によるODA(政府開発援助)として、インド・マハラシュトラ州ムンバイーグジャラート州アーメダバードを結ぶ508kmの区間でインド初の高速鉄道を建設するもの。現行の在来線特急で移動に約7時間要する同区間を約2時間に短縮できる見込み。2023年中に着工し、2028年の完成を予定している。

中国 ゼロコロナで婚姻数の減少に拍車 少子化加速か

中国民政省のまとめによると、政府の「ゼロコロナ」政策が同国の婚姻数の減少に拍車をかけていることが分かった。これにより、少子化が一段と加速するとの見方もある。
2022年1〜9月の婚姻件数は545万組で前年同期比7.5%減少している。2021年の同時期の0.1%減から2022年は減少率が大幅に拡大していることが分かる。
新型コロナウイルスの対策については、”ウイズコロナ”の時代を迎えて、そのほとんどの国・地域がワクチン接種の推奨ぐらいで、行動制限は大幅に緩和し経済・社会活動との両立に軸足を移している中、同国は引き続きゼロコロナ政策を堅持している。これにより、上海市をはじめ長期にわたりロックダウン(都市封鎖)が実施され、行動制限が行われたところも少なくない。
その結果、景気が減速、低迷し雇用不安が高まり、結婚を控えたり、ためらう若者が増えたとみられる。出産数も雇用や先行き不安となると同様、控えることになる。厳しいゼロコロナ政策断行の代償は大きい。

福田康夫元首相 インドネシア首都移転「協力する」

現地メディによると、インドネシアを訪れている福田康夫元首相(日本インドネシア協会会長)は12月2日、ジョコ大統領が進めている首都移転について「協力できるところは協力する」と表明した。福田氏は1日にジャカルタの大統領宮殿で1時間ほどジョコ大統領と面談している。同氏が代表団を率いインドネシアを訪れるのは、2019年以来3年ぶり。

厚労省 コロナ・インフル同時流行 ピーク時も診療可能

厚生労働省は12月2日、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備え、平日であれば全国で1日に最大90万人程度を診療する体制を整えたと発表した。流行のピーク時に見込む75万人の受診希望者を受け入れられる水準としている。年末年始の感染拡大も想定され、休日の診療体制の強化が引き続き課題になる。都道府県が同時流行の発生時に備えた計画を作成し、厚労省が取りまとめた。

JR西日本「うめきた新駅」建設中の工事現場を公開

JR西日本(本社:大阪市北区)は12月1日、梅田の再開発エリア「うめきた2期」で建設中の「うめきた新駅」、大阪駅の工事現場を報道陣に公開した。案内板などの設置は残っているが、工事の進捗率は地下部分で9割を終えたという。新駅は2023年3月に開業予定。新駅には特急や一部在来線の乗り入れを計画している。

帝人 日揮HD,伊藤忠とポリエステルリサイクルで新社

帝人(本社:大阪市北区)は12月1日、日揮ホールディングス(本社:;横浜市西区)や伊藤忠商事(本社:東京都港区)と、ポリエステルのリサイクル技術をライセンス提供する新会社を12月中に設立すると発表した。新会社への出資比率は帝人および日揮HDが各45%、伊藤忠商事10%。ケミカルリサイクルにより、染色されたポリエステル繊維でも、染料や不純物を取り除きリサイクルする技術を他社に提供する。リサイクル事業に参入するアパレルメーカーなどを支援する。