「ミスド」5/21シンガポール1号店 3年で9店舗以上

ダスキン(本社:大阪府吹田市)は2月1日、現地企業のRE&Sエンタープライズ社とマスターフランチャイズ契約を結び、5月21日に「ミスタードーナツ」事業のシンガポール1号店を開業すると発表した。1号店はテークアウト専門店で、郊外のショッピングモール「ジャンクションエイト」に出店する。
店舗数は今後3年間で9店舗以上に増やす計画。今後は観光地などへの出典も検討する。シンガポールで和食を中心とした飲食店を運営するRE&Sエンタープライズ社が、ミスタードーナツの店舗運営を担う。ダスキンは原材料の供給や運営面でサポートする。
ミスタードーナツ事業はすでに台湾、タイ、フィリピン、インドネシアで現地企業とともに店舗展開を進めてきた。今後もアジア圏での出店に注力し、ブランド力を高め、周辺国での展開につなげる。

ミャンマー政変2年 非常事態宣言延長 総選挙先送り

ミャンマー国軍がクーデターで全権を握ってから2月1日で2年が経過した。アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した2020年の総選挙で、不正があったというのがその理由だが、武力制圧、弾圧に対する民主派の抵抗は根強い。
こうした実情を踏まえ国軍は同日、国営テレビで現在出されている「非常事態宣言」を6カ月間延長すると発表した。宣言の解除から6カ月以内と憲法で定められている総選挙を実施できないと判断したものとみられる。これにより総選挙は先送りされる。
人権団体によると1月31日現在、国軍の弾圧により民間人の死者は約2,900人、拘束中の政治犯は1万3,000人を超えている。さらには各地で民主派との武力衝突が頻発している。

阪急阪神不 インドネシアのオフィスビル運営に参画

阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)は1月31日、インドネシアのジャカルタの中心部にあるオフィスビル「Sinarmas MSIGタワー」「Luminaryタワー(建築中)」の一部を取得し、これらの施設の運営・管理に参画すると発表した。この施設はジャカルタ市内の中心地区CBDにあるメイン通りに面しており、いずれも高いスペックを持つハイグレードなオフィスビル。
同社は今回、海外交通・都市開発事業支援機構(以下、JOIN)と共同で設立した会社を通じて、既述の施設を保有するDuta Cakra Pesona(ドゥタ チャクラ ペソナ)社に出資する。

イオン パート時給7%引き上げ 40万人対象 波及期待

イオンはパート約40万人の時給を平均7%引き上げる。上げ幅は4%の物価上昇率を上回る。これにより時給は約70円上がり、年収は約8万円増える見込み。
今回明らかになった国内最大のパート雇用主、イオンの時給引き上げによって、非正規雇用の賃上げの動きに広がることが期待される。

関空国際線の22年旅客数 前年の9倍も19年の9%

関西空港を運営する関西エアポートによると、2022年に国際線を利用した旅客数は約235万人と、1994年の開港以来最も少なかった2021年に比べて9倍以上に増えた。ただ、過去最多を記録したコロナ禍前の2019年比では、わずか約9%にとどまっている。
新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和された2022年10月以降、韓国、台湾などを中心に航空需要の回復が進んでいるものの、コロナ禍以前に全体の3割近くを占めていた中国からの利用者はいぜんとして低調で、その先行きは全く見通せない。

経産省 企業の屋根置き太陽光を促進 割高で買い取り

経済産業省は1月31日、再生可能エネルギーの普及を後押しする固定価格買い取り制度(FIT)に、2024年度から新しい区分を設けることを明らかにした。
企業が工場や倉庫の屋根に設置した太陽光発電パネルでつくる電気を1キロワット時あたり12円で買い取る。調達価格等算定委員会が2024年度の買い取り価格をまとめた。平地より2〜3割ほど高く設定して、企業の導入意欲を高める。12円で買い取る屋根設置型は出力10キロワット以上の事業用太陽光発電が対象。

中国1月景況感改善 PMI50超え 4カ月ぶり上回る

中国国家統計局が1月30日発表した2023年1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月より3.1ポイントも改善し50.1となった。好・不調の境目の50を4カ月ぶりに上回った。2022年12月にゼロコロナ政策緩和により、都市部で一気に広がった新型コロナウイルスの感染が落ち着き、経済活動が正常に向かい始めた。
PMIは製造業3,200社を対象に新規受注、生産、従業員数など項目ごとに調査するもの。

岸田首相 子育て世帯へ住宅支援拡充 骨太に盛り込む

岸田首相は1月31日、衆院予算委員会で少子化対策の一環として、結婚を控えた若いカップルや子育て世帯への住宅支援を拡充する意向を示した。首相は、「住宅は子ども・子育て政策の一つとして重要な視点」とし、「若者の賃金を上げ、住宅の充実を図る取り組みは、結婚して子どもを持つ希望を叶えるうえで、大変重要な要素だ」と語った。
住宅支援を子育て政策の一環と位置付け、希望する人が子どもを生みやすい環境づくりにつなげる。
政府は3月に少子化政策強化の叩き台をまとめ、6月に決める経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に盛り込む。

22年世界粗鋼生産4.2%減 ゼロコロナの中国で減少

世界鉄鋼協会は1月31日、2022年の世界粗鋼生産量(速報値)が前年比4.2%減の18億7,850万トンだったと発表した。最大生産国の中国で、「ゼロコロナ政策」のもと10億1,300万トンと2.1%減少したほか、世界的な半導体不足により自動車の減産も響いた。
世界2位のインドは1億2,470万トンと5.5%増えた。日本は7.4%減の8,920万トン、米国は5.9%減の8,070万トンだった。