吉田正尚 レッドソックスと5年総額123億円超で合意

メジャーの公式サイトは12月7日、プロ野球オリックスの吉田正尚外野手(29)がポスティングシステムで米大リーグのレッドソックスと契約することで合意したと報じた。
報じられた契約条件は、5年総額9,000万ドル(約123億3,000万円)で、これは広島がカブス入りした鈴木誠也外野手(28)を上回り、日本から移籍時の野手で最高額。オリックスへの譲渡金は1,537万5,000ドル(約21億円)となる見込み。

村上 3年18億円で更改 契約終了後メジャー挑戦

ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が12月9日、契約更改交渉で2.7倍増となる年俸6億円プラス出来高払い、3年総額18億円でサインした。契約が終わる2025年シーズン後にはポスティングシステムを利用して米大リーグ挑戦も球団に容認された。
高卒6年目で年俸6億円到達は球界史上最速。この年俸は、山田哲人内野手の5億円を超え球団史上最高額。

介護事業者の倒産1〜11月で135件と過去最多に

東京商工リサーチ(本社:東京都千代田区)のまとめによると、全国の介護サービス事業者の倒産が1〜11月で135件に上り、過去最多だった2020年の年間倒産件数をすでに上回ったことが分かった。このうちデイサービスや訪問介護など、高齢者の日常生活を支援する事業者が8割を占めた。
135件の内訳はデイサービスやショートステイの「通所・短期入所」が65件、「訪問介護」が46件、「有料老人ホーム」が12件、特別養護老人ホームなどが12件となっている。

国内設備投資 27年度に100兆円 先端半導体などで

首相官邸で12月8日、国内投資の拡大に向けた官民の意見交換会が開かれた。経済界から経団連の十倉雅和会長、日本商工会議所の小林健会頭、経済同友会の櫻田謙悟代表幹事などが出席。政府側から岸田文雄首相はじめ後藤茂之経済・財政・再生相、西村康稔経済産業相らが出席した。
この中で政府は、先端半導体の国内生産に向けた投資支援を柱に約7兆円を投じることを表明。経団連は脱炭素化やDX(デジタルトランスフォーメーション)分野で税制支援など政府の後押しが継続すれば、国内向けの研究開発を含めた名目の設備投資額が2027年度に100兆円に達すると予測。2021年度の86兆円から2割増えるとする試算を示した。

石垣島市で100kgのダイオウイカ水揚げ 全長7.8m

石垣島市で12月5日、無脊椎動物では最大級の生物、ダイオウイカが水揚げされた。全長約7m80cm、体重はおよそ100kgだった。捕らえたのは漁師の大浜壱朗さん(28)で、4日、多良間島沖で操業中、ソデイカ漁の仕掛けに掛かっていたという。これほど大きなダイオウイカが完全な姿で水揚げされるのは珍しい。

ホンダ 中国CATLよりEVバッテリーを長期安定調達

ホンダ(本社:東京都港区)は12月8日、中国現地法人、本田技研工業(中国)投資有限公司(本社:北京市)が、CATLより2024年から2030年までの7年間で合計123GWh分のEV(電気自動車)「e:N(イーエヌ)」シリーズ用バッテリーを安定的に調達すると発表した。
ホンダとCATLは2020年に新エネルギー車用バッテリーに関する連携契約を締結し、バッテリーの共同開発、安定供給、リサイクル・リユースの幅広い領域を対象に協業。2022年11月、中国でe:Nシリーズ向けのバッテリーをCATLから一括調達する新会社「衆鋭(北京)貿易服務有限公司」を設立している。ホンダに供給するバッテリーはCATLが現在建設を進めている宜春工場で集中生産される予定。

東大G コロナ抗ウイルス薬の効果確認 論文発表

東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授らのグループは12月8日、新型コロナウイルスのオミクロン株のうち「BQ.1.1」などの新たな変異ウイルスに対して、国内で承認されている抗ウイルス薬が増殖を抑える効果があったとする論文を「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した。
オミクロン株の派生型「BQ.1.1」と「XBB」に対して、米メルク飲み薬「ラゲブリオ」と米ファイザーの飲み薬「パキロビッド」、米ギリアド・サイエンシズの点滴で投与する抗ウイルス薬「レムデシビル」では、増殖を抑える効果は当初広がった、従来型のウイルスや「BA.5」に対してと同じ程度だったことが分かった。
一方、抗体医薬は承認されている3種類に加え、承認されていない1種類も含めて感染を防ぐ効果が低かった。

コロナ第7波の自宅死776人 80代以上が半数超

厚生労働省は12月7日、新型コロナウイルス「第7波」の7〜8月、自宅での死者が、全国で少なくとも776人いたと明らかにした。80代以上が半数以上を占めた。「第6波」の今年1〜3月に自宅で亡くなった555人を上回った。
基礎疾患の有無別でみると、「あり」が69%で、「なし」が19%、不明が12%だった。死亡直前の診断時の症状は「軽症・無症状」が41.4%、「中等症」が13.1%、「重症」が7.1%だった。