JKT48の初の握手会の7000人の熱狂的ファンが殺到

JKT48の初の握手会の7000人の熱狂的ファンが殺到
 日本のAKB48のインドネシアの姉妹ユニット、JKT48は4月14日、中央ジャカルタのfXモールの専用劇場で初めて握手会を開いた。運営者によると、約7000人が来場し、日本のAKB48と同様、「会いに行けるアイドル」をコンセプトにファンを獲得していることを印象付けた。
 CDを購入し、特典の握手券を持ったファンらが午前10時から行列をつくり、意中のメンバーとの握手と会話を楽しんでいた。AKB48からJKT48に移籍した高城亜樹さんや仲川遥香さんに会うために、日本からきた熱心なファンも複数いたという。
 JKT48は劇場公演のほか、サイン会やファンクラブ会員とスポーツもこなしている。メンバーが地方でCDを手渡したり、4月からは女性と子供のみ入場できる劇場公演を定期的に開き、新たなファン層の取り込みを図っている。

 

細野、王者のバッティング負傷引き分けで王座奪取ならず

細野、王者のバッティング負傷引き分けで王座奪取ならず
 WBA(世界ボクシング協会)世界フェザー級タイトルマッチ12回戦は4月14日、ジャカルタのスナヤンの室内テニス場で行われた。同級6位の挑戦者、細野悟(29、大橋)は、立ち上がりから積極的に攻め込み、左ボディーを的確に命中させ、試合を有利に運んだ。しかし、インドネシアの同級スーパーチャンピオンのヨハネス・クリスティアン・ジョン(通称クリスジョン)が3回にバッティングで出血。右眉上を深く切ったため3回2分12秒、レフェリーストップ。負傷引き分けとなり、細野の王座奪取はならなかった。
 クリスジョンの防衛は18度目。この結果、無敗記録を51に伸ばしたが、力を出し切れなかった。(負傷引き分けの)結果には満足していない-とコメント。一方、3度目の世界挑戦だった細野は、試合を有利に運びながらも、まさかの引き分けに、結果を出せなくて残念-と悔し涙をみせた。
 同タイトルマッチに先立って行われた世界タイトル戦、IBO(世界ボクシング機構)フェザー級王者ダウド・ヨルダン(インドネシア)とシンピウィ・ベトイェカ(南アフリカ)の対戦は、王者が12回TKO負けした。

細野、無敗の王者、クリス・ジョンに挑戦 4/14ゴング

細野、無敗の王者、クリス・ジョンに挑戦 4/14ゴング
 インドネシア・ボクシング界の雄、WBA世界フェザー級王者のヨハネス・クリスティアン・ジョン(通称クリス・ジョン)とのタイトルマッチを2日後に控えた挑戦者、細野悟(29、大橋)らが4月12日、中央ジャカルタで共同記者会見し、試合への意気込みなど心境を語った。
 チャンピオン、クリスは50戦無敗(48勝2引き分け)を誇る。それだけに細野は「クリスは偉大なチャンピオン。パーフェクトだ」と称えた。ただ、自身のコンディションは良好で「胸を借りるつもりで頑張る」と控えめだが、内に秘めた闘志をのぞかせた。迎え撃つチャンピオンは、王座防衛戦は18度目だが、「プレッシャーはない」と終始落ち着いた様子。
 試合会場は中央ジャカルタ・スナヤンの室内テニス場。14日は世界ボクシング機構(IBO)フェザー級チャンピオン、ダウド・ヨルダン(インドネシア)とシンピウィ・ベトイェカ(南アフリカ)のカードを含む6試合が予定されている。

日系人マリアムさん熱唱 パレスチナ国立オーケストラがイ公演

日系人マリアムさん熱唱 パレスチナ国立オーケストラがイ公演
  パレスチナ国立オーケストラは3月30、31日の両日、中央ジャカルタ・クマヨランのホール「アウラ・シンフォニア・ジャカルタ」で、インドネシア・パレスチナ友好コンサートを開いた。両日とも約400人が来場。画家の父がパレスチナ人で衣装デザイナーの母が日本人の、パリ在住のソプラノ歌手マリアム・タマリさんなど、パレスチナにルーツを持つ音楽家が集まり、約2時間にわたり、モーツァルトなどのクラシックの有名曲のほか、演奏家のオリジナル曲も演奏され、観客を魅了した。
 マリアムさんは世界的指揮者のダニエル・バレンボイムなどに師事し、日本人指揮者の佐渡裕、若杉弘をはじめ国内外のオーケストラと共演してきた。今回はアンコールでインドネシアの愛国歌「タナ・アイルク」を歌い、熱い声援を受けた。同オーケストラは世界各国の楽団やオペラハウスなどで国際的に活躍する音楽家で構成され、公演のたびに臨時結成される。

韓国の崔虎星が優勝 横尾が2位タイ インドネシアPGA

韓国の崔虎星が優勝 横尾が2位タイ インドネシアPGA
 日本男子ツアー第2戦とワンアジア・ツアーを兼ねる「エンジョイ・ジャカルタ・インドネシアPGA選手権」は3月31日、西ジャワ州ボゴール県タポスのエメラルダGC(9198ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、韓国の崔虎星(39)がスコアを伸ばし、通産19アンダーで優勝した。日本の横尾要(40)が17アンダーで2位タイに入った。谷原秀人(34)、武藤俊憲(35)が5位タイ、池田勇太(27)は7位だった。
 インドネシアPGA選手権の賞金総額は100万㌦。今回から日本ゴルフツアー機構(JGTO)の獲得賞金に加算されるようになり、日本勢46人を含む156人が参加した。

池田、片山ら日本から60人 3/28~3/31 インドネシアPGA

池田、片山ら日本から60人 3/28~3/31 インドネシアPGA
  今年からJGTO(日本ゴルフツアー機構)の公式トーナメントに組み込まれた「エンジョイ・ジャカルタ・インドネシアPGA選手権」が3月28~31日、西ジャワ州デポック市タポスのエメラルダ・ゴルフクラブで開催される。日本から池田勇太選手や片山晋呉選手ら60人の出場が予定されている。賞金総額1万ドルをめぐり、総勢156人が出場する予定。選手にとっては、一連のアジアツアーは開幕戦だけにモチベーションが高まる一方、コンディション的にまだ慣れない海外試合での苦戦も予想される。
   

火種残るも内紛の2協会がサッカー界統合で合意

火種残るも内紛の2協会がサッカー界統合で合意
 インドネシア・サッカー協会(PSSI)は3月17日、中央ジャカルタのボロブドゥール・ホテルで開かれた臨時総会で、ロイ・スルヨ青年スポーツ担当国務相、国際サッカー連盟(FIFA)の代表者などが立ち合い、対立するインドネシア・サッカー救済委員会(KPSI)同席の下、KPSIがPSSIに合流する形での協会統合と、2014年シーズンからのリーグ統合に合意した。会長はPSSIのジョハル・アリフィン氏が続投し、副会長にはKPSIのラ・ニャラ・マッタリッティ会長が就任する。
 ただ、PSSIの6人の執行委員が途中退席するなど、”雪解け”には程遠く、いぜんとして対立の火種は残り、両陣営の対立が根深いことを印象付けた。同国サッカー協会は、協会幹部の権力闘争を背景に2011年に分裂、インドネシア・スーパー・リーグ(ISL)とインドネシア・プレミア・リーグ(LPI)という二つのプロリーグが並立する異常事態になっていた。

 

女性4人組バンド「SCANDAL」が初のジャカルタ公演

女性4人組バンド「SCANDAL」が初のジャカルタ公演
 日本の女性4人組のロック・ポップバンド「SCANDAL(スキャンダル)」は3月13日、中央ジャカルタ・スナヤンの屋内テニス競技場で初のインドネシア公演を開いた。会場に詰めかけた約1000人を前に、約1時間半にわたり「瞬間センチメンタル」「少女S」などの代表曲を披露し、会場を盛り上げた。
 スキャンダルは当時、高校生だった4人が結成し、2006年から活動を開始した。大阪城公園などのストリートライブやライブハウス出演を経て、08年以降、米国やフランス、香港などの海外でライブも行ってきた。09年には日本レコード大賞の新人賞を受賞している。

ジャカルタでアニメやJポップ 1週間で16本一挙上映

ジャカルタでアニメやJポップ 1週間で16本一挙上映
 3月14日~20日までの日程で「ジャパン・アニメ・Jポップ・ウィーク(じんぱくと)」がインドネシア・中央ジャカルタのプラザ・スナヤンの映画館「ⅩⅩⅠ」で行われている。期間中、劇場用アニメーションと音楽アーティストライブ各8本の計16本が上映される。インドネシアの商業映画館で日本映画がまとめて公開されるのは初めて。
 経済産業省が主導するコンテンツ産業強化対応支援事業として、映画興行会社、ティ・ジョイ(東京都)がインドネシアのシネコン最大手「21シネプレックス」と提携し、日本式コンテンツ・ビジネスモデルを検証、インドネシアのコンテンツ産業との関係構築の足掛かりにしたい考えだ。日本のコンテンツ産業がインドネシア進出に向けて動き出したプロジェクトのいわば第一弾となる。
 今回上映される作品には「クレヨンしんちゃん」や「ワンピース」のように、テレビ番組やコミックを通じて人気のある作品の劇場版がある一方で、大人も楽しめる芸術性の高い「星を追う子ども」のような作品も揃えている。

 

放送作家の小山さんがジャカルタで語る「故郷」と脱・常識

放送作家の小山さんがジャカルタで語る「故郷」と脱・常識
 テレビ「料理の鉄人」、映画「おくりびと」の脚本・構成から、ラジオパーソナリティー、地域の街おこしのプロデュースなどまで、放送作家の枠を超え幅広く活躍する小山薫堂(こやまくんどう)さん(48)がこのほど、ジャカルタを訪れた。3泊の滞在だったが、熊本県人会メンバーや商社幹部などの在留邦人と意見交換し、自分たちが何をやっていきたいかを考えるようになったという。
 自身が立ち上げた企画会社オレンジ・アンド・パートナーズの今後の事業展開のヒントを得るため、インドネシアを訪れたという小山さんが、「じゃかるた新聞」のインタビューの中で、日本の国内とは異なる様々な常識、物事の尺度の違い、日本を離れてこそ強まる「故郷」への想いの深さなどについて、その心境を語っている。
 小山さんは2007年に発起人となって「東京スマートドライバー」を立ち上げた。従来の取り締まり型のキャンペーンとは異なり、それぞれの人が持つ思いやりの気持ちをつなげ、共感を生み出すことで、首都高速道路の交通事故削減に貢献しようという取り組みで、現在全国30地域に広がっている。
 このジャカルタ版の発足を、小山さんは提唱する。日本には凝り固まった交通ルールができているが、ジャカルタはまだルールが未成熟だ。だから、こういうものなんだという前提で考えれば、実はジャカルタこそ世界で最も交通リテラシーが高い都市になるかも知れない-と小山さん。
 震災の前年に嵐の「ふるさと」を作った小山さんは、東日本大震災以降、故郷への回帰という意識が日本人の間で高まっていると分析する。インドネシアに長くいる日本の方は、故郷への思いをきっと強く持っているだろうし、そっちの思い方がすごくピュアな感じがするという。
 日本人の故郷への思いを込め、自身が監督・脚本などを担当した熊本県のPRビデオ「くまもとで、まってる」もぜひ観てもらいたい-と小山さん。アジアのショートフィルム映画祭で観光映像大賞に選ばれている。ジャカルタに住んでいる方が、日本が懐かしくなったとき、恋しくなったときにみると、きっといいんじゃないか-とも。