大阪・造幣局で恒例の「貨幣大試験」8硬貨の重さを検査

大阪市北区の造幣局で11月27日、1円、5円、10円、50円、100円、500円などの硬貨が定められた重さでつくられているかどうかを検査する恒例の「貨幣大試験」が行われた。これは通貨の信頼を保つため、重さにばらつきがないことを確かめるもので、明治5年から始まり今年で152回目となる。
今回は1円から500円までの6種類の硬貨と、大阪・関西万博の記念硬貨など合わせて8種類が対象となった。試験の結果、いずれの硬貨も基準内に収まっていることが確認された。

京都府など 24年1月にUAE・ドバイで初の「日本・京都展」

京都府は11月27日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで2024年1月22〜24日、日本と京都についての初の展示会を開くと発表した。記者会見した西脇隆俊知事は「アジアと欧州、アフリカのハブとなるドバイで、ビジネスマッチングにつなげていく」と述べた。ドバイ世界貿易センタービルで開催する予定で、5万人の来場者を見込んでいる。12月15日まで出展企業を募集している。すでに京都府内企業を中心に伝統産業や食品、計測機器めーかーなど50〜70社の申し込みがあるという。

2030年万博 リヤド開催を決定 BIE 投票で釜山・ローマを凌ぐ

博覧会国際事務局(BIE、本部:パリ)は11月28日、パリ近郊で開かれた総会で、2030年国際博覧会(万博)をサウジアラビアのリヤドで開催することを決めた。リヤドでは「変化の時代共に先進性のある明日へ」をテーマに、2030年10月1日〜2031年3月31日まで万博を開催する予定。
総会では韓国・釜山、イタリア・ローマを含めた3カ国による誘致に向けた最終プレゼンテーションが行われ、その後、BIE加盟国による投票の結果、3分の2を超える119票を集めたリヤドに決まった。

「ミャクミャク」ジェット11/28就航 JAL大阪・関西万博をPR

日本航空(JAL)は11月28日、大阪国際(伊丹)空港で2025年万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のデザインが施された特別塗装機を公開した。同日午後の出雲空港行きで就航した。JAL傘下のジェイエア(所在地:大阪府池田市)の機材で、側面にはミャクミャクの大きなイラストが描かれ、「Osaka,Kansai,Japan Expo 2025」の文字などのあしらわれている。開幕まで11月30日で500日に迫った2025年国際博覧会(大阪・関西万博)をPRする。伊丹空港を拠点とし、2025年5月ごろまで運航する。

自見万博相 会場整備費とは別に800億円超の国庫負担

自見英子万博相は11月27日、2025年大阪・関西万博で会場整備費とは別に800億円を超える国庫負担があることを明らかにした。これは同日「の参院予算委員会で言明したもの。自見氏は明細について①パビリオン「日本館」の建設費用②新興・発展途上国への出展支援③警備費④万博機運醸成費ーと説明している。

緊急避妊薬の処方箋なしの試験販売 全国145カ所の薬局で開始

望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬(アフターピル)を医師の処方箋なしで、薬局で試験販売する調査研究が11月28日、始まった。厚生労働省から委託された日本薬剤師会が全国145カ所の薬局で実施し、市販化する場合の課題を洗い出す。
この薬は性暴力を受けたり、避妊に失敗した女性が使う。性行為から72時間以内に服用した場合、妊娠を約8割防げる。世界保健機関(WHO)は「副作用が少なくて軽い」とし、女性の健康に欠かせない「必須医薬品」に位置付けている。世界約90カ国・地域は医師の処方箋なしで薬局で購入できるが、日本では医師の診察と処方箋が必要とされてきた。

万博会場シンボル リング型の木造建築物「大屋根」工事を公開

2025年大阪・関西万博で会場のシンボルとして設けられるリング型の木造建築物「大屋根」の工事の様子が11月27日、報道陣に公開された。この大屋根は1周およそ2km、高さ12mから20mの、完成すれば世界最大級となる木造建築物で、会場コンセプトの「多様でありながら、ひとつ」を表現するシンボルとして建設されている。
柱と梁(はり)をつなぐ接合部分は「貫工法(ぬきこうほう)」と呼ばれる日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な建築方法をベースにして、耐震性や耐久性を強化するため金属ボルトなどで補強する建設方法で工事が進められている。大屋根の建設予定費は約350億円で、大林組など3つの企業体に分割して進められている。大屋根の屋上には幅およそ8mの歩道が設けられ、来場者が会場全体を眺めながら散策できるようになるという。

梅毒感染者数が3年連続で過去最多を更新 前年同期比1,900人増

国立感染症研究所のまとめによると、全国から報告された性感染症の梅毒の感染者数が11月19日時点で1万3,251人に上り、2022年1年間の感染者数1万3,228人を上回った。この結果、梅毒感染者数は現在の方法で統計を取り始めて以降、最も多くなり、3年連続で過去最多を更新することになった。

京都・南座で年の瀬告げる「吉例顔見世興行」の”まねき上げ”

京都に年の瀬告げる恒例の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」を控え、京都・南座(所在地:京都市東山区)で11月26日、出演する俳優の名前を”勘亭流”で墨書した看板(長さ1.8m、幅約30cm)を劇場正面に掲げる”まねき上げ”が行われた。恒例の風景だが、次々に市川團十郎らの俳優の看板が掲げられると、その度に沿道に集まった人から拍手が起こっていた。吉例顔見世興行は12月1〜24日、ただ、7、13、18日は休み。

茨城県笠間市で鳥インフルエンザ陽性確認 7.2万羽殺処分

茨城県は11月27日、笠間市の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例について、遺伝子検査の結果、陽性が確認されたと発表した。県は同養鶏場で飼育されている約7万2,000羽の殺処分を開始した。養鶏場での鳥インフルエンザの発生は、佐賀県鹿島市に次いで今季2例目。