「梅毒」都内で急増 22年の報告数3,677件 女性40倍 

東京都内で性感染症「梅毒」の感染報告数が急増している。梅毒の感染報告数は全国で増えているが東京都は特に深刻だ。2022年の感染報告数は3,677件で、1999年の調査開始以来、最多となった。2016〜2020年は1,700件前後で推移していた。2022年はその2倍強に増えたことになる。
このため、東京都は2月20日、無料検査所を3月に開設すると発表した。ここでは「自分の素性を明かさずに「匿名」で検査を受けることが可能という。
全国の感染報告数を男女別にみると、男性2,291件、女性2,291件。10年前と比較すると男性がおよそ9倍、女性はおよそ40倍に上っている。女性の急増ぶりが目立ち、その多くは20代が占めている。

福永祐一「最高のジョッキー人生」3月から調教師に

3月から調教師に転身する福永祐一(46)が2月19日、東京競馬場で国内での騎乗を終えた。25日にサウジアラビアに遠征、G3・リヤドダートスプリントでリメイク(牡4)、G3・サウジダービーのエコロアレス(牡3)の騎乗を残しているが、日本ファンを前にしてのジョッキー人生を締めくくった。
福永騎手はJRA通算19,497戦で歴代4位の2,636勝を挙げ、JRA・G1も34勝した名手。最終レース終了後に芝コースで行われたインタビューで、「最高のジョッキー人生でした」と込み上げる涙とともに語った。「順番が違うだろ」といわれた、53歳の武豊、56歳の柴田善臣の両騎手から花束を渡され、「自分も結構いいおじさんだけど、僕よりもおじさんの2人に花束をもらったというのが、やっぱり複雑な気持ちだった」と笑った。

インドネシア 22年GDP成長率5.3% 直近8年で最高

インドネシア中央統計庁によると、2022年のGDP成長率は5.31%だった。同国のGDP成長率は2013年に5.56%を記録しているが、それ以降の8年間では最高となった。資源価格の高騰などで輸出額が伸びたことに加え、新型コロナウイルス禍で低迷していた消費や投資も緩やかに回復している。GDP構成比で51.87%を占める家庭消費は4.93%伸びた。

バイデン米大統領 ウクライナを電撃訪問 侵攻後初

バイデン米大統領が2月20日、ウクライナの首都キーウを予告なしに訪問し、同国のゼレンスキー大統領と会談した。昨年2月24日のロシアのウクライナ侵攻開始から1年を前に支援継続に向けた国際社会の結束を強調した。また、バイデン氏はウクライナに新たに5億ドル(約670億円)規模の軍事支援を表明した。バイデン氏のウクライナ訪問は、ロシアの侵攻開始以降、初となる。

トルコ被災地の大半で捜索終了を発表 災害対策庁

悲惨なトルコ・シリア大地震発生から2月20日で2週間。懸命な救助・捜索活動を担ってきたトルコ災害緊急事態対策庁のセゼル長官は2月19日、被災した11県のうち9県で捜索活動が終了したと発表した。記録的な数の家屋が倒壊し、住む場所を失った被災者への支援が本格化し、3月には住宅建設に着手する。
一方、内戦下にあるシリア側の被害の全体像ははっきりしていない。

関西企業の8割が賃上げ予定「5%以上」は3割弱

東京商工リサーチが関西企業を対象に行った調査(インターネット、580社から回答)によると、2023年度に賃上げを行う予定の企業は470社で全体の81.0%に上った。ただ、連合が目標に掲げる5%以上の賃上げを予定している企業は27.8%にとどまり、72%余りは5%未満であることが分かった。
このうち中小企業がけでみると、賃上げを予定している割合は80.2%と、大企業を6.7ポイント下回ったほか、賃上げにはボーナスや一時金の増額で対応すると回答した割合が41.1%と大企業より13ポイント以上大きくなった。

LGBTQの人権「守られていない」65% 毎日新聞調査

毎日新聞が2月18、19の両日実施した全国世論調査によると、日本で性的少数者(LGBTQ)の人権が守られていると思うかとの問いに「守られていると思う」はわずか15%にとどまり、「守られているとは思わない」が65%に達した。荒井元首相秘書官が性的少数者や同性婚に対する差別発言で更迭されたことを受けて行われたもの。

ウクライナから国外脱出807万人 2/15 UNHCR調べ

ロシアによるウクライナへの武力侵攻から1年。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウクライナから国外に脱出した人は2月15日時点で807万人に上っていることが分かった。昨年のピーク時には1,000万人を超える人々の国外退避が伝えられたが、ウクライナ軍が盛り返した後は戻ったウクライナ人も数多くいた。
脱出先は周辺諸国をはじめ欧州、米国、日本など数十カ国・地域に及ぶとみられる。このほか、子どもらが本意ではないロシアへ強制退避・連行されている人も少なくないとみられている。

レモンポップが制覇 23年最初のG1フェブラリーS

日本中央競馬の2023年最初のG1レース、第40回フェブラリーステークス(1600mダート、16頭出走、G1)は2月19日、東京・府中市の東京競馬場で行われ、1番人気に支持されたレモンポップ(坂井瑠星騎乗)が1分35秒6で優勝した。坂井騎手、田中博康調教師ともにこのレース初勝利。
道中5,6番手の好位置でレースを進めたレモンポップは、最後の直線で騎手のGOサインに応え鮮やかに抜け出し、後続を突き放す危なげない勝利だった。1馬身半差2着は3番人気のレッドルゼル、さらに2馬身半差の3着に4番人気のメイショウハリオが入った。

中国 22年経済収益 成長支えた民間企業が初の減益

中国国家統計局がこのほど発表した2022年の工業経済収益報告によると、国営企業は前年比3%の増益だったのに対し、民間企業の利益は7.2%減少した。2000年代以降の中国の高い経済成長を支えてきた民間企業の利益が前年を下回るのは、確認できる1997年以降で初めて。国営企業は2年連続で増益を確保したが、外食企業なども含めた全体でみると、3年ぶりの減益となった。
民間企業の減益の主要因は、「ゼロコロナ」政策のもとでの厳しい移動制限。長期にわたったロックダウン(都市封鎖)が経済活動を阻害、停滞させた。
調査対象企業は主要業務の売上高が2,000万元(約3億9,000万円)以上の製造業や資源採掘業、発電会社など。