ロシ軍機3回領空侵犯 自衛隊機 警告にフレア初使用

ロシア軍のIL38哨戒機が9月23日午後1時台から3時台にかけて、北海道・礼文島北方で3度にわたり、それぞれ30秒から1分ほど日本の領空を侵犯した。これに対応、自衛隊の戦闘機が警告のためフレア(熱と光を放つ装置)を初めて使用した。
日本政府はロシアに対し、極めて厳重に抗議するとともに強く再発防止を求めた。

PTAの全国組織 会員数が5年間で91万人減少 退会続く

児童・生徒の登下校の見守りや保護者が子どもたちのために、学校と協力して活動するPTAの全国組織は退会する組織が相次ぎ、昨年度までの5年間でおよそ1割にあたる91万人減少したことが分かった。都道府県などおよそ60団体が加盟している日本PTA全国協議会の会員数は、昨年度時点で716万人となり5年前と比べおよそ1割減少となっている。
PTAを巡っては、岡山県PTA連合会議が会員数の減少で活動の継続が困難になったとして、都道府県単位のPTAとして初めて解散することを9月に表明している。このほか、全国協議会からは東京都PTA協議会、千葉市PTA連絡協議会、さいたま市PTA協議会がすでに退会し、今年度末には千葉県PTA連絡協議会も退会予定という。
PTAについては、共働きが増え活動に時間が割けなくなったり、参加が任意のためPTA離れが進んでいる。本来ボトムアップの活動であるべきにもかかわらず、現状はトップダウンの活動となっていることが問題−−などと指摘されている。

奈良・興福寺で伝統的な「奈良墨」に親しむ 外国人ら来場

奈良市の興福寺で9月21日、伝統的な墨「奈良墨」に親しむ催しが開かれ、外国人観光客らが初めての書道体験を楽しんだ。この催しは墨づくりをしている奈良市の老舗の会社が奈良墨に親しんでもらおうと開いたもの。興福寺の境内では、職人による墨ができるまでの工程の説明や、実際に奈良墨で文字を書く書道体験が行われた。この日、書道体験には多くの外国人観光客が参加し、手本を参考に「幸運」や「成長」などの漢字を書きながら、その様子を写真や動画に収めて楽しんでいた。
奈良墨は、室町時代に興福寺でつくられたのが始まりとされる。菜種油やごま油を燃やして出る”すす”と”にかわ”を混ぜてつくられるもので、国の伝統工芸品に指定されている。

関西100歳以上の高齢者1万3,925人で過去最多 88%が女性

厚生労働省のまとめによると、2024年9月1日時点の関西2府4県の100歳以上の高齢者は1万3,935人となり、前年同期を398人上回り、過去最多を更新した。男女別にみると、男性が1,596人、女性が1万2,339人で、女性が88%を占めている。府県別にみると、大阪府が4,760人、兵庫県が4,025人、京都府が2,119人、奈良県が1,149人、滋賀県が956人、和歌山県が926人となっている。

MLBパドレスのダルビッシュ 13年で通算2,000奪三振

メジャーリーグ、パドレスのダルビッシュ有投手が9月22日、先発登板したホワイトソックス戦に3回までに6つの奪三振をマークして、日本選手で初めて通算2,000奪三振に到達した。ダルビッシュ投手は右肘のトミー・ジョン手術を受け、登板機会のなかった2015年のシーズンを含めて、メジャーリーグ13年目、281試合でこの記録をマークした。メジャーリーグ史上90人目。

関西8月の倒産192社で23カ月連続増加 過去最長

帝国データバンクのまとめによると、8月に関西で1,000万円以上の負債を抱えて破産や民事再生などの法的手続きを取った企業は192社で、前年同月と比べ1%余り多くなり、23カ月連続で前年同月を上回り、2000年以降で過去最長となっていることが分かった。原材料価格の上昇などでコロナ禍からの業績を回復できない中小企業が増えている。
負債総額は221億5,800万円で、平均の負債額は2カ月連続で1億円を超えた。業種別では飲食店を含む「サービス業」が75社と全体のおよそ4割を占め、「建設業」が36社で続いている。

25年万博「大阪パビリオン」アテンダントに120人就任

2025年大阪・関西万博に大阪府・市などが出展する「大阪パビリオン」で来館者を迎え、案内役を担うアテンダントの就任セレモニーが9月21日、大阪市内で行われた。同セレモニーには内定している10代から60代の男女およそ120人のアテンダントが出席した。内定者たちは2025年3月から研修を受け、4月13日の開幕に向けて準備を進めるという。

男性の24年度育休取得率 過去最高の27.3%, 日数は約30日

大手住宅メーカー、積水ハウスは9月19日、男性の育児事情をまとめた男性育児白書を発表した。これは配偶者および小学生以下の子どもと同居する20〜50代の9,400人を対象に調査したもの。期間は2024年6月14〜26日。
2024年の育休取得率は27.3%と、6年間で2.8倍に増加し、2023年に続き過去最高となった。取得日数は平均29.9日で、6年間で12.6倍に増加し、過去最高となった。仕事への意欲が高い男性の方が育休取得率が高い傾向にある。
夫の育休取得日数が多いほど妻の卍奥戸は高くなり、半年を超えると約8割の女性が満足している結果となった。ただ、男性が育休を取得してもも、ほとんど家事、育児をしない「とるだけ育休」の場合もあり、夫の育休取得日数が1カ月以上の場合、約4割の妻が「とるだけ育休」と感じていることが分かった。

元大関・貴景勝が現役引退 28歳 年寄「湊川」襲名を発表

日本相撲協会は9月20日、元大関で西関脇・貴景勝(28、本名:佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋)の現役引退と、年寄「湊川」襲名を理事会で承認し、発表した。今後は常盤山部屋で後進の指導にあたる。
貴景勝は大関在位30場所で、強烈な突き、押しを得意とした。幕内で優勝賜杯を4度(うち大関で3回)手にしている。近年は満身創痍、とくに首の痛みに悩まされ続け、体調が整わず数度にわたる横綱への挑戦に失敗した。28歳1カ月での引退は昭和以降、最高位が大関の力士では2番目の若さ。