横浜ゴム 中国・杭州市で367億円投じ乗用車用タイヤ新工場

横浜ゴム(本社:神奈川県平塚市)は7月1日、中国浙江省杭州市に19億6,000万人民元(約367億円)を投じ、乗用車用タイヤの新工場を建設すると発表した。生産能力は年間900万本でスタートし、将来的には拡大も想定している。2026年第2四半期から生産開始を予定。
現地政府の都市開発との絡みで移転要請を受け、現地タイヤ生産会社、杭州優科豪馬輪胎有限公司の既存工場を移転し、同じ杭州市内に今回のプロジェクトを推進するため、新たに横浜ゴムが全額出資する「杭州銭塘優科豪馬輪胎有限公司」を設立する。また、今回の移転を機に中国市場における今後のさらなる乗用車用タイヤの需要増を確実に取り込むため、生産能力を300万本増産する。

路線価 3年連続上昇 24年分2.3% 訪日客の本格回復で

国税庁は7月1日、今年1月1日時点の2024年分の路線価を発表した。これは相続税や贈与税の算定基準となる。全国約3万5,000地点の標準宅地の平均は2.3%となり、現在の算出方法となった2010年以降で最大の上昇率となった。上昇は3年連続。
路線価上昇の主要因は、アフターコロナでインバウンド(訪日外国人客)が本格回復したことにある。東京、京都、大阪に限らず、全国各地でオーバーツーリズムが指摘される状況。その結果、地域の住民生活に深刻な影響さえ与えかねず、社会課題となっている

大相撲 大の里新関脇に昇進「気を緩めず また上を目指す」

大相撲の幕内番付で記録的な早さで新関脇に昇進した二所ノ関部屋の大の里(24)は7月1日、愛知県の同部屋宿舎で記者会見した。角界期待の大器は「(目標は)自分の中に秘めている」。「また上を目指す大事な場所になるので、一生懸命頑張りたい」と一層の飛躍へ決意をにじませた。新入幕から3場所連続で11勝以上の活躍により、今場所の成績や内容次第では大関昇進も期待されている。

「H3」ロケット3号機打ち上げ成功「だいち4号」軌道投入

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月1日午後0時6分42秒、「H3」ロケットの3号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。そして予定通り搭載していた地球観測衛星「だいち4号」を高度約600キロの軌道に投入し、新型基幹ロケット「H3」の打ち上げは2回連続で成功した。だいち4号は災害時の被害状況把握や、地殻変動の観測による減災などへの活用が期待されている。

ニトリ 7月にジャカルタにインドネシア1号店, 32年に80店舗

家具・日用品大手のニトリホールディングス(HD)(本社:札幌市)は6月27日、7月中にインドネシア・ジャカルタに1号店を出店すると発表した。出店場所はジャカルタ最大級のショッピングモール「Central Park Mall」。同店はニトリHDが100%出資する現地法人、ニトリ・リテール・インドネシアの直営店となる。同国では今後も着実に出店、強化し、2032年までに80店舗の展開を目指す。
ニトリは現在、日本の828店舗のほか、海外では中国、香港、台湾、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンに合計184店舗を展開している。

大阪・中之島「再生医療」の新拠点 6/29開業セレモニー

大阪市北区・中之島に創設された、iPS細胞を使った再生医療など最先端の医療を提供する新たな拠点「Nakanoshima Qross」が6月29日、いよいよ開業し、オープニングセレモニーが行われた。Nakanoshima Qrossは地上16階の建物に8つの医療機関のほか、ヒトのiPS細胞の製造や研究開発を行う企業など、合わせて41の団体が集積する最先端医療の拠点。
セレモニーはこの医療拠点を運営する一般財団法人の澤芳樹理事長はじめ、大阪府の吉村知事、元経済財政担当相で衆議院議員の甘利明氏らが臨席し、開業を祝った。

中国景況感 6月も50割れ 受注振るわず回復力弱いまま

中国国家統計局の発表によると、6月の製造業購買担当者景気指標(PMI)は、49.5にとどまった。前月から横ばいで、2カ月連続で好調・不調の境目の50を下回った。受注が振るわず、景気の回復力はいぜんとして弱いままだ。PMIは製造業3,200社を対象に、新規受注や生産、従業員数など項目ごとに調査したもの。

25年万博の大屋根リング 見学ツアー開始 高さ20mの迫力

2025年大阪・関西万博の会場シンボルとなる木造の大屋根(リング)を見学できるツアーが6月30日、会場となる大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)で始まった。有料の一般向けと無料の中高生向けをそれぞれ実施した。見学ツアーは一般向けを博覧会協会が、中高生向けを大阪府・大阪市が主催。一体が世界最大級の木造建築物の、高さ最大約20mの大迫力を体感してもらった。
一般は先着順で、団体枠は10月までの全日程がわずか5分で売り切れ、個人枠と中高生向けの次回募集は7月1日から行われる。

総務省とKDDI 日本語特化の生成AI開発へ 使いやすいAI基盤

総務省とKDDIは日本語に特化した生成AI(人工知能)の共同研究に乗り出すことになった。大量の日本語でつくった学習用データを同省傘下の研究機関へ提供。KDDIのAI技術と掛け合わせて、日本で使いやすいAI基盤の性能引き上げを図る。海外勢が主導するAI開発は、学習データが外国語に偏るため、日本語の複雑な文法に対応できなかったり、不自然な回答が導かれことが少なくない。こうした諸課題の解消を目指す。