スポーツ庁の新しい長官にパラリンピック競泳の金メダリストでJPC(日本パラリンピック委員会)委員長を務める河合純一氏が就任することになった。文部科学省が9月19日発表した。2020年から長官を務めている室伏広治氏の後任。
河合純一氏は静岡県出身。中学生の時、病気で完全に視力を失った。パラリンピックの競泳で6大会連続出場し、金メダル5子を含む合わせて21個のメダルを獲得している。
スポーツ庁長官は初代の鈴木大地氏、2代の室伏氏とこれまでオリンピック金メダリストだったが、パラリンピアンが就任するのは初めて。
今年のイグ・ノーベル賞に農研機構の”シマウシ”受賞
ノーベル賞のパロディーとしてユニークな研究に贈られる今年のイグ・ノーベル賞の受賞者が9月19日発表された。受賞したのは日本の農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)の研究員らのグループ。研究テーマは”シマウマ”ならぬ”シマウシ”。
同グループでは、シマウマが体のしま模様によって血を吸うハエからの攻撃を防いでいるとする研究結果に着目。家畜の黒毛の牛にペイントで白黒の模様を描いて、サシバエやアブを防ぐ効果があるかを調べた。
その結果、しま模様を描いた牛は何も描かなかった牛に比べて、足や胴体に付いたハエの数が半分以下に減った。このほか、首振りや足踏みなどハエを追い払う動作も減ったという。
グループでは、この結果を応用することで、牛のストレスの軽減につながるだけでなく、虫刺されによる感染症を防ぐための殺虫剤の使用も減らせるとしている。