インド 22年新車販売で日本抜き世界3位に浮上

インド自動車工業会(SIAM)によると、2022年のインド新車販売が少なくとも425万台となり、420万台余の日本を抜いて世界3位となった。これはインドの人口増および、GDPの伸びに伴う国民の所得増を背景に、自動車市場が急拡大しているためとみられる。国連のまとめによると、2023年中にインドの人口が中国を抜き世界首位になる見通しとなっている。一方、日本は2022年、車載半導体や部品不足が解消されず、長期間にわたり生産調整を余儀なくされ、旺盛な新車需要に応えられなかったことが影響した。

外国人旅行者向け”免税品自販機”設置の動き広がる

ウィズコロナに向けて各国が移動制限を緩和・撤廃し、外国人旅行者が増加しインバウンド需要の回復が期待される中、主要なインバウンド消費の一画をなす「免税品」にフォーカスした動きが注目されている。これはネットで予約した免税品を自動で受け取ることができる、ロッカータイプの自動販売機だ。この自動販売機を空港や駅に設置する動きが広がっている。
免税手続きを効率化することで、外国人旅行者の免税商品を求める際の利便性を大幅に高めるとともに、商品を販売する側にとっても、スタッフの人手不足に対応できるメリットがある。この自動販売機を開発したのは、外国人旅行者向けのビジネスを手掛けるWAmazing(所在地:東京都台東区)とパナソニックコネクト(本社:東京都中央区)。
現在、羽田空港の最寄り駅など全国5カ所に設置しており、今年中にさらに5カ所増やす計画。
これを利用する時は、旅行者は専用サイトで食品や化粧品など免税対象の商品を予約し、QRコードを取得する。帰国の際、自動販売機の端末にQRコードや、本人であることを証明するパスポートの情報をかざす。これだけの操作で決済や免税手続きが完了し、ロッカーから商品を受け取ることができるという。

25年万博工事入札不成立で会場整備に暗雲,工事遅れも

2025年大阪・関西万博の会場整備事業に暗雲が漂っている。運営主体の日本国際博覧会協会(万博協会)が発注する施設の建設工事で入札の不成立が続出しているからだ。
独創的なデザインが目を引く万博の目玉施設、テーマ館の8つのパビリオンで2022年10〜12月に6件の入札が実施されたが、協会の入札予定を大幅に超えたり、参加事業者がゼロですべて不成立に終わったいる。
クオリティーの追求とコストの削減。一見相反する2つの課題を両立させるには、発注・受注側双方の”歩み寄り”が欠かせない。資材価格の値上がり・高騰が続く中、デザインのレベルを落とさずに、この折り合いを付けるのは容易ではない。
建設業界は資材価格のさらなる高騰を嫌気して応札に慎重な姿勢を崩しておらず、会場全体の建設費上振れや工期の遅れも懸念される状況になってきた。

国内コロナ死者 累計6万人超え,直近1カ月余で1万人増

国内で報告された新型コロナウイルス感染症の死者が1月8日、累計で6万人を超えた。昨年12月1日に5万人を超えたばかりで、この1カ月余りで1万人増えたことになる。感染力が強いとオミクロン変異株の流行”第8波”で、全国で感染者が急増する中、昨年12月以降、死者も200人台や300人台の日が続出し、大幅に増加しつつある。

成人年齢引き下げ後,初の「成人の日」各地で式典

民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、初めて迎える「成人の日」となる。多くの自治体は1月8、9の両日、名前を「二十の集い」「二十歳を祝う会」などとし、これまで通り20歳を対象に新たな門出を祝った。
自治体の中には「18歳」「19歳」「20歳」の3回に分けて祝いの式典を行うところや、18歳の制服姿の高校生を対象に成人の日の式典を行ったところもあった。このほか、新型コロナウイルス禍で祝いの式典が見送られた22歳を対象にした、2年遅れの「22歳の集い」などと題した式典を実施した自治体もあった。
総務省によると、改正民法施行の経過措置に伴い、今回の成人は18〜20歳が対象。18歳は112万人、19歳は113万人、20歳は117万人という。

競技かるたクイーン3連覇 名人は2連覇 近江神宮

小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第69期名人位と第67期クイーン位の決勝戦が1月7日、滋賀県大津市の近江神宮で開かれた。クイーン戦は京都市の教員、山添百合さん(31)が3連覇、名人戦は静岡県の会社員、川瀬将義さん(28)が2連覇した。いずれも接戦で、会場は静かな中に緊張感が漂い、別室で見守るかるたファンの人たちも思わず息を呑むシーンが続いていた。

テスラ EV2車種を異例の値下げ 59万〜82万円

米国の電気自動車(EV)大手テスラの日本法人は1月6日、EV2車種を約59万〜約82万円値下げしたと発表した。対象はセダンと、スポーツ用多目的車(SUV)。
カーボンニュートラル社会に向けて、国内外の自動車メーカーから新型EVの発売が相次でおり、基幹部品となる電池の価格が上昇し、値上げするメーカーが多い中、値下げ発表は異例。

中国 ファイザーとコロナ飲み薬の国内製造販売で交渉

ロイター通信によると、中国政府が米ファイザーと2022年12月ごろから、同社の新型コロナウイルスの飲み薬タイプの抗ウイルス薬「パクスロビド」を、ジェネリック(後発薬)として国内で製造・販売する権利を取得するため、交渉していることが分かった。
この交渉は1月下旬の春節(旧正月)までに契約条件を固める方向という。

大阪・阪南市がデマンド交通試験運行,乗合タクシー

大阪府阪南市は1月6日、乗り合い型タクシーで送迎サービスを行う、デマンド交通の試験運行を始めると発表した。デマンド交通のシステムを手掛けるアイシンと連携協定を締結している池田泉州ホールディングスも住民周知などで協力する。試験運行は1月6日から2月28日まで。
赤字の地域のコミュニティバス事業に代わるものとして想定されているデマンド交通では、利用者は事前予約で乗降したい停留所を指定。一つの車両に乗り合って、それぞれの目的地へ向かう。デマンド交通で新会社の設立を目指す池田泉州HDは、停留所になり得る地域のスーパーや病院などの事業者から得る協賛金で収益化したい考え。

富士フィルム コロナとインフル同時検査キット発売

富士フィルム(本社:東京都港区)は1月6日、新型コロナとインフルエンザ両ウイルス抗原を同時に検出できる抗原検査キットを、グループの富士フィルムメディカル(本社:東京都港区)を通じて、1月中旬より発売すると発表した。
同キットは、写真の現像プロセスで用いる銀塩増幅反応による高感度検出技術を応用することで、少ないウイルス量での検出を可能とした。また測定開始後、15分で判定結果が得られる迅速性も兼ね備えている。