中国 3年ぶりに海外団体旅行解禁 日本は対象外

中国は2月6日、海外への団体旅行を解禁した。新型コロナウイルス禍で2020年1月に停止して以来、約3年ぶり。ただ、日本は対象に含まれていない。対象国はタイ、インドネシア、シンガポール、ロシア、モルディブ、スイス、ニュージーランドなど20カ国。北京などの国際空港には数多くの旅行者の姿がみられた。

宅見将典さんのアルバム「SAKURA」がグラミー賞

米音楽界最高の栄誉、第65回グラミー賞の発表・授賞式が2月5日(日本時間6日)、ロサンゼルスで開かれ、大阪市出身で作編曲家の宅見将典さん(44)のアルバム「SAKURA」が最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞を受賞した。
「マサ・タクミ」名義で発表した受賞作、SAKURAは日本の伝統楽器の箏(そう)や三味線を中心に二胡なども取り入れ、桜の”美しさ”や”はかなさ”を表現した。
同賞は西洋圏以外の古典音楽や英米を除く伝統的な民俗音楽など、世界の音楽の中で優れた作品に贈られる。

米軍 中国偵察気球を大西洋上空で撃墜

オースティン米国防長官は2月4日、米軍が大西洋上空で中国の偵察気球を撃墜したと発表した。気球のがれきは米国の領海内に落下した。米軍が回収して分析を進める。同気球は米本土の軍事拠点を偵察していたとみられている。
オースティン氏は、バイデン大統領から2月1日、この気球について、一般市民の生命にリスクがない状況になれば、直ちに撃墜するよう命じられていたことを明らかにした。

三菱ケミカルG メディカゴ社から全事業撤退を発表

三菱ケミカルグループは2月3日、グループの田辺三菱製薬(本社:大阪市中央区)の連結子会社、Medicago Inc.(所在地:カナダ・ケベック市、以下、メディカゴ社)の全事業から撤退すると発表した。
メディカゴは、植物に新型コロナウイルスの遺伝子を組み込み、茎からワクチン成分を抽出する仕組みの製品を開発。カナダで承認を取得し、同国政府と供給契約も締結していたが、量産化技術の課題を解消できず、商用生産に移行できなかった。このため同事業から撤退、メディカゴは清算する。

IMF 中国の不動産危機に警鐘 金融リスク誘発を懸念

国際通貨基金(IMF)は2月3日発表した年次報告で、中国経済について、不動産危機への早急な国家レベルの対応を求める懸念を示した。中国の経済や財政は不動産への依存度が高く、国内総生産(GDP)の最大3割を占める。この不動産業の低迷が続けば消費など総需要が落ち込み、金融リスクを誘発しかねないと分析。危機終息へ早急な国家レベルの対応が必要と警鐘を鳴らしている。

厚労省 看護師・介護士の処遇・賃上げ実態検証へ

厚生労働省は看護師や介護福祉士の賃金底上げに向け、医療法人や介護事業者への監督を強める。2023年度以降事業者に経営状況の報告を義務付け、処遇改善の取り組みを検証する。医療・介護分野の深刻かつ慢性的な人手不足を受け、これまで進めてきた報酬改定や事業者への補助に対して、現場に行き渡っているのか分かりにくいとの指摘を受けたもの。

22年刑法犯罪5.9%増の60万余件 20年ぶりに増加

警察庁のまとめによると、警察が認知した2022年の刑法犯は前年比3万3,285件(5.9%)増の60万1,389件(暫定値)で、20年ぶりに増加に転じたことが分かった。街頭犯罪などが増え、新型コロナウイルス対策の行動制限緩和が影響したとみられる。
刑法犯認知件数のうち重要犯罪は8.1%増の9,536件。刑法犯全体の摘発は5.3%減の25万381件だった。

みずほリース インドのリースRent Alpha社を買収

みずほフィナンシャルグループ(本社:東京都千代田区)の持分法適用子会社、みずほリース(本社:東京都港区)は2月3日、関係当局からの許認可等を前提として、インドのエクイップメント(機器設備)リース会社のRent Alpha Pvt.Ltd.(以下、Rent Alpha社、所在地:ムンバイ、非上場)の51%の株式を、既存株主から取得することで合意したと発表した。これにより、Rent Alpha社はみずほリースの連結子会社になる予定。

出光興産と東レ 国内初のバイオマスABS樹脂で合意

出光興産(本社:東京都千代田区)と東レ(本社:東京都中央区)は2月2日、国内初となるバイオマスABS樹脂のサプライチェーンを構築し、製造販売することで合意した。両社はバイオマスナフサ由来のスチレンモノマー(以下、バイオマスSM)の製造並びに、バイオマスSMを原料としたアクリロニトリルブタジエンスチレン(以下、バイオマスABS樹脂)を製造する。製造開始は2023年10月を予定。
バイオマスナフサは植物由来の原材料などから製造されているため、石油由来のナフサと比べCO2排出量を抑制することが可能。

22年食品輸出 過去最高1.4兆円 2年連続で1兆円突破

農林水産省は2月3日、2022年の農林水産物・食品の輸出額は、前年から14.3%増え過去最高の1兆4,148億円に上ったと発表した。2年連続で1兆円を突破した。10年連続で過去最高を更新した。
各国で経済活動の正常化が進み、米国や中国で外食需要が回復したことや、円安が追い風になった。品目別で大きく伸びたのはホタテ貝で前年比42.4%増の910億円となったほか、ウイスキーが同21.5%増の560億円だった。
日本政府は2006年に食品輸出1兆円の目標を掲げ、2021年に初めて達成。その後は2025年までに2兆円に拡大する目標の前倒し達成を視野に入れて力を入れている。
22年の輸出先の最多は中国で25.2%増の2,783億円、2位の香港は4.8%減の2,086億円、3位は米国で15.2%増の1,939億円だった。