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インドネシアでUターンラッシュ 空路は11日がピーク

インドネシアでUターンラッシュ 空路は11日がピーク
 1カ月にわたったラマダン(断食月)が明け、レバラン(断食明け大祭)を祝ったインドネシアの官庁街に喧騒が戻ってきた。官公庁や多くの企業は8月12日が仕事始め。これに合わせ空路のUターンラッシュは前日の11日、ピークを迎えた。スカルノハッタ空港はスラバヤ(東ジャワ州)やマカッサル(南スラウェシ州)、メダン(北スマトラ州)、バリ(バリ州)など各地から帰省客が次々到着した。
 陸路は、バンドン(西ジャワ州)からジャカルタに向かうチプララン高速道路で11日、渋滞が発生。公立やイスラム系の学校は18日まで休みのところも多いため、ジャワ島北岸道路(パントゥラ)などでは、この4~5日は帰省先からUターンする利用客で混雑が予想される。

インドネシア・ロカテンダ山が噴火し火砕流で6人が死亡

インドネシア・ロカテンダ山が噴火し火砕流で6人が死亡
 インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州にある小島、パルエ島のロカテンダ山が8月10日、午前4時27分(日本時間同5時27分)ごろ噴火し、約4時間にわたって噴煙を上げた。地元当局によると、この噴火による火砕流に巻き込まれ、浜辺で眠っていた6人が死亡した。6人の遺体はまだ収容されていないが、3人は58~69歳の成人、3人は5~8歳の子供とみられている。ロカテンダ山は昨年10月から活動が活発化し火口から3㌔以内への立ち入りは禁じられていた。

日本の漫画を海外でリメーク インドネシアで「ドラゴン桜」

日本の漫画を海外でリメーク インドネシアで「ドラゴン桜」
 日本でヒットした漫画をインドネシアでリメークするプロジェクトが始まった。講談社の「週刊モーニング」が連載した「ドラゴン桜」を現地の漫画家がインドネシアを舞台に書き換える。日本の作画技術などを教え、現地で漫画家を育てる。日本の新たなコンテンツビジネスの取り組みとして注目を集めそうだ。
 このプロジェクトを推進するため書籍などの版権ビジネスを手掛けるTGライツスタジオ(東京都渋谷区)とインドネシアのメディア大手コンパス・グラメディアグループが提携した。講談社のほか、ドラゴン桜の著者、三田紀房氏、同氏のエージェント会社のコルク(東京都渋谷区)も協力する。
 ドラゴン桜は個性豊かな教師たちが、”落ちこぼれ”といわれた高校生を東京大学に入学させようとするストーリーで、阿部寛、長谷川京子、山下智久、長澤まさみらのキャスティングでテレビドラマ化され、好評を博した。現地版では東京大学をインドネシア大学にするなど現地の受験事情に合わせる。

HIV阻止へ刑務所で合法薬物投与の”荒療治”も

HIV阻止へ刑務所で合法薬物投与の”荒療治”も
 HIV(エイズウイルス)感染者数が約38万人に達しているインドネシアの刑務所で、ちょっと驚きの予防、治療が施されている。経口摂取による合法的な薬物を投与し、違法薬物依存を断つ”荒療治”が行われているのだ。注射器を使った違法薬物の乱用や売買春など、感染リスクの高い人が集中する点を逆手に取った措置だ。
 ジャカルタ東部のポンドック・バンブ女性刑務所の受刑者約1000人のうち半数が薬物関連の犯罪者で、46人がHIV感染者。ここでは個人に合わせた治療が実施されている。特徴は薬物中毒患者に「メタドン」といわれる経口摂取の合法薬物を処方する点だ。薬物乱用で注射器を使い回すとHIV感染のリスクは確実に高まる。そこで、鎮痛薬として使われるメタドンで、エイズ拡大の温床となる注射器を使う違法薬物の摂取をまず断つわけだ。刑務所で処方し、出所後はインドネシア各地にある無料のメタドン処方病院へ通わせるしくみ。保健省の担当者は、刑務所でメタドン服用を習慣化すれば、出所後も違法薬物に手を出さなくなる-と意義を強調している。
 エイズ対策に先進諸国が出資する国際機関「世界基金」(本部スイス)が行っているインドネシアへのエイズ対策支援は、最近10年間で1億3800万㌦(約133億円)に上っている。 

CHEMISTRYの川畑要がインドネシア作品で映画デビュー

CHEMISTRYの川畑要がインドネシア作品で映画デビュー
 昨年4月に活動を休止した男性デュオ、CHEMISTRYの川畑要(34)が12月にインドネシアで公開される映画「BUSHIDO SPIRIT」(日本公開日未定)でスクリーンデビューすることが8月9日、分かった。この日は東京・青梅のZepp DiverCity Tokyoで初のソロツアー最終日を迎え、ファンに報告したもの。
 同作品は日本とインドネシアの交流の一環で製作される記念作で、インドネシアの少年が主役。川畑は歌手ながら空手有段者の日本人で、家族を失い心を閉ざした少年に空手を教える師匠役。すでに日本での撮影を終え、9月からインドネシアでの撮影が始まるという。

成長著しいLCC各社に専用施設建設を望む声強まる

成長著しいLCC各社に専用施設建設を望む声強まる
 インドネシアの格安航空会社(LCC)各社では、一層のコスト削減のために専用施設の建設を望む声が強まっている。同国運輸省によると、2012年のインドネシア航空市場でLCC便の合計数は全体の47.3%を占める約3500万便だった。そして、今後3年以内にLCCのシェアが55%に拡大すると予測している。また、米金融大手モルガン・スタンレ-はアジア太平洋地域のLCC市場が04年以降、年平均11%のペースで成長していると指摘し、LCC便が通常便のシェアを奪う構図が当面続くと予想している。
 航空便の利用者急増に対応するため、インドネシアの主要空港のスカルノ・ハッタ空港は現在、拡張工事が進められており、完工後は年間の受容能力が400万人上乗せされ、2500万人になる。ただ、拡張部分はLCCと通常便の併用となる予定だ。インドネシア政府はLCC専用施設の必要性は認識しているが、精査が必要だとしており、まだ具体的な建設計画は立てていない。
 こうしたインドネシア政府の腰の重い対応に、同国LCC各社は決断を迫る声を上げ始めた。エアアジア・インドネシアはスカルノ・ハッタ空港はLCCにとって不便が多く、業務拡大に向けた増便も望めないと指摘。専用施設の建設により、LCCのコスト削減が進めば、最終的には消費者の利益につながると主張している。

ゴロンタロ州の空港で着陸した旅客機に牛が衝突する事故

ゴロンタロ州の空港で着陸した旅客機に牛が衝突する事故
 インドネシアのスラウェシ島、ゴロンタロ州のジャラルディン空港で8月6日夜、着陸した旅客機が牛にぶつかり、滑走路をオーバーランする事故が発生した。空港当局によると、ジャカルタ発の同便に搭乗していた乗客110人に大きなけがはなかった。事故は、格安航空会社ライオン航空のボーイング737-300型機がジャラルディン空港に着陸した際、滑走路に迷い込んでいた牛3頭のうち1頭に衝突し、発生したという。この牛は旅客機の車輪に巻き込まれたとみられ、パイロットは国営アンタラ通信に、肉が焦げるようなにおいがした-と語っている。
 オーバーランした旅客機は尾部だけを滑走路に残した状態で、草地に突っ込んで停止したが、機体に大きな損傷はなかった。ただ、この事故で空港が閉鎖されたことから、レバラン(断食明け大祭)休暇を利用して帰省する人たちの足には影響が出た。

来年の選挙結果は今後の経済展望に大きく影響 モルガン

来年の選挙結果は今後の経済展望に大きく影響 モルガン
 米金融大手モルガン・スタンレーは7月30日付のレポートで、インドネシアにおける来年の総選挙・大統領選挙結果が、これまでの選挙以上に同国の今後の経済の行方に大きな影響を与えるとの見方を示した。これは、中国の景気減速や資源価格の下落を背景に、インドネシア経済の成長や安定が損なわれる懸念が高まり、従来以上に”舵取り”が難しくなっているためだ。それだけに、来年以降はこれまで以上に適切な改革を実施する必要があると指摘している。
 この点、モルガン・スタンレーは、インドネシアの有権者は改革志向の候補者を支持する傾向があると分析しながらも、必要な改革を実施する見込みのある大統領候補については明確にはしていない。インドネシアの総選挙は2014年4月、大統領選挙は同7月に行われる予定。

規制巡る対立でインドネシアのスズ輸出に納期遅れ

規制巡る対立でインドネシアのスズ輸出に納期遅れ
 ロイターによると、インドネシアでスズ輸出に関する規制を巡って、生産者・顧客側と政府が対立し、この1カ月間で同国スズ輸出に納期遅れが出ていることが分かった。トレーダーらが8月6日、明らかにしたもの。世界最大のスズ輸出国、インドネシアのこうした動きを受けて、ロンドン金属取引所(LME)のスズ価格は上昇しており、トレーダーらは今後数週間で一段の上昇を見込んでいる。
 インドネシア政府は商品価格形成における存在感を高めるため、8月29日以降、国内のスズ輸出登録業者全51社に対し、国内市場で取引を行うことを義務付ける方針。一方、トレーダーらによると、インドネシア商品デリバティブ取引所(ICDX)が運営する現物スズ取引に関する受け渡しメカニズムが明確でないとして、一部生産者が出荷を抑制した。生産者らはすでに既存顧客との直接取引から手を引くことに否定的な姿勢を示している。

カネカが三菱商事とインドネシアで製・菓子パン合弁

カネカが三菱商事とインドネシアで製・菓子パン合弁
 加工油脂製品のカネカ(大阪市)は8月6日、三菱商事と合弁でインドネシアに、製パンや菓子パンに詰めるチョコやクリームなど加工油脂製品を製造販売する会社を10月に設立すると発表した。新会社は「カネカ・フーズ・インドネシア」で資本金は500億ルピア(約5億円)。両社が折半出資する。工場はジャカルタ近郊のカラワン県で12月から生産を開始し、生産能力は年産1800㌧。現地の嗜好を市場調査したうえで菓子パン用のクリームに加え、卵やツナなど総菜向けの具財ペーストの販売も検討している。
 インドネシアのベーカリー市場は約2000億円で、販売の主流となる量販店やスーパーの出店が年率15%増で伸びており、商機があると判断した。